アゴメタル無念秒殺! 業師・大島沙緒里 『DEEP JEWELS32』アトム級GP準決勝進出!!

 8試合16選手中2選手が計量失敗、うち1人が緊急搬送と計量から波乱続きのDEEP JEWELS32が3月7日半年振りとなる後楽園ホールにて行われた。

※試合画像提供:DEEPオフィシャル

 今大会ではアトム級GP1回戦4試合が予定され、1試合が中止で不戦勝、3試合が行われた。
 メインイベントは、そのGP1回戦、RIZINのRENA戦で一躍全国区になったアゴメタルこと富松恵美vs.ママさん王者・大島沙緒里の1戦。
 オールラウンダー富松恵美の打撃と寝業師・大島沙緒里の関節の闘いが予想されたが、1R早々大島沙緒里が富松を寝技地獄へ誘い込む展開。
 一旦は凌いだかに見えた富松だったが、再度腕を極められて逃れられず、無念の秒殺劇となった。

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 他の2試合は青野ひかる、パク・シウが勝ち上がり、不戦勝の村上彩と共に、5月5日に行われる準決勝進出を決めた。


(左から)青野ひかる、村上彩、パク・シウ、大島沙緒里 ※撮影の為、特別にマスクを外してもらっている

 試合終了後、佐伯繁代表が会見場に登場。
 前日計量でカリウム不足で緊急搬送されたさくらに付き添って病院まで行ったという佐伯代表は、お疲れモードで無事退院した事を報告。自身が5年前カリウム不足による激痛で病院へ駆け込んだ当時を振り返り、
「2時間ぐらいで急に激痛が来る」
と、語った。同時にさくらに関して、前回RIZINは急なオファーだったと庇いながらも、今後は何らかのペナルティも含めて検討中である事を明かした。
 また、計量失敗が2名となった事で、選手に対し計量厳守の注意喚起は行うが、当日計量などの対策に関しては、逆に選手の負担が大きくなると否定的な考えを示した。
 
 

 PPV配信のチケット購入は3月7日(月)23:59まで(購入後7日間は試聴可能)。
https://event.spwn.jp/events/21030717-jewels

※詳報は、電子書籍版『週刊ファイト』3月11日号に掲載。

■ skyticket Presents DEEP JEWELS 32~アトム級GP2021開幕戦~
日時:3月7日(日) OPファイト開始17:30 本戦開始18:00
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:750人(主催者発表)

<メインイベント DEEP JEWELSアトム級GP一回戦 5分2R>
○大島沙緒里(AACC)47.90kg
 1R 0分45秒 アームロック
●富松恵美(パラエストラ松戸) 47.60kg

 ファーストコンタクトから大島沙織里がグラウンドで圧倒。一旦は逃れた富松だが、腕を極められタップアウトとなった。

<セミファイナルDEEP JEWELSアトム級GP一回戦 5分2R>
○パク・シウ(TEAM MAD)47.60kg
 判定 5-0
●にっせー(フリー)47.35kg

 開始早々、強烈な打撃で追い込むパク・シウ。グラウンドでもスリーパーで締め上げる。にっせーは腕を取ったが潰されて、パク・シウ優勢で1R終了。
 2Rもパク・シウの打撃が冴え、にっせーは防戦一方。強烈なパンチに余裕の笑みを浮かべるも、終盤にはパウンドも受けて圧倒された。

<第6試合 DEEP JEWELSアトム級GP一回戦 5分2R>※中止
〇村上彩(フリー)46.85kg
 不戦勝
●さくら(フリー)48.95kg

<第5試合 DEEP JEWELSアトム級GP一回戦 5分2R>
○青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)47.50kg
 判定 5-0
●佐藤絵実(毛利道場)47.30kg

 1Rファーストコンタクトで佐藤が奇襲の跳び膝蹴り。しかし青野ひかるは落ち着いてグラウンドに引き込み、有利な体勢で膠着。
 2R、佐藤が青野の腕を捕まえるも極めきれず。逆に有利なポジションの青野が優勢のまま終了。

<第4試合 DEEP JEWELS 54kg以下 5分1R グラップリングルール>
○伊澤星花(高本道場)52.45kg
 1R 0分58秒 ネイキッドチョーク
●杉本恵(AACC)53.60kg
 本野美樹の負傷で急遽グラップリングルールで決まった試合、伊澤が電光石火のネイキッドチョークで秒殺となった。
 5月5日に、今回本野美樹の負傷で流れたタイトルマッチが行われる。

<第3試合 DEEP JEWELS フライ級 5分2R>
○奈部ゆかり(リバーサルジム新宿Me,We)56.90kg
 判定 3-0
●ミッコ・ニルバーナ(AACC)56.70kg

 1R開始早々、フックでぐらつかせた奈部ゆかり、すかさず払い腰で投げてバックを取る。一旦逃げられるも、再度投げてグラウンドでも優勢のまま終了。
 2R、脚を取ったミッコが極めかけるも、奈部が身体を捻って脱出。その後は奈部が優勢に進めて圧勝となった。

<第2試合 DEEP JEWELSストロー級5分2R>
●アミバ(AACC)52.95kg
 判定 0-3
○藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)52.70kg

 1R、藤田翔子の打撃が的確にアミバの顔面を捉え、グラウンドでも優勢のまま終了。
 2R、開始から藤田翔子の打撃が冴えてアミバは防戦一方となり、計量失敗のマイナスポイントと合わせて大差の圧勝となった。

<第1試合 DEEP JEWELS 55kg以下 5分2R>
●ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)54.15kg
 判定 0-3 ※マスト判定
○HIME(毛利道場)54.40kg

 1R、ケイト・ロータス、押し気味に試合を進めるも、グラウンドは膠着でストップになり、脚をキャッチしての打撃も有効打にならず、決め手に欠ける。
 2R、スタンドで牽制し合って有効打が無し。終了間際にHIMEのパンチがケイトロータスの顔面を捉えてラッシュ気味の連打が有効打に。マスト判定で僅差判定勝ち。

<OPファイト2 DEEP JEWELS 51kg以下アマチュアSPルール 3分2R>
●吉川桃加(禅道会駒ヶ根道場) 当日計量
 判定 1-2
○堀井かりん(リバーサリジム東京スタンドアウト) 当日計量

 体勢が変わる一進一退の攻防は、3人ともマスト判定の僅差で青コーナー堀井かりんが辛勝。

<OPファイト1 DEEP JEWELS 53kg以下アマチュアKICKルール 1分30秒2R>
△サラ(坂口道場)当日計量
 判定 1-0
△ラジーナ(コンパス幼保園)当日計量

 10秒前の拍子木をゴングと勘違いする初々しい試合は僅差ドローとなった。