［週刊ファイト3月4日号］収録 ［ファイトクラブ］公開中
▼有観客再開からの長過ぎる迷走 ファン総評論家状態で大阪城＆武道館へ
新日本プロレス2・22後楽園
photo & text by TERUZ
・改めて評論家煽る内藤マイク 2冠論にオカダ「僕から見たら迷走」
・ヒロム左大胸筋断裂の衝撃 デスペラード&金丸がJr.タッグ挑戦
・メインはジェイが圧巻のコントロール 不入りとSNS総スカンは継続
・虚実皮膜か完全失策か 観客動員数という絶対的尺度を捨てた!?
・ハードル上げまくりでビッグマッチへ あるのか大どんでん返し
■ 新日本プロレス Road to CASTLE ATTACK
日時：2月22日（月）18:00
会場：東京・後楽園ホール 観衆410人（主催者発表）
賛否を呼び込むのは新日本プロレスにとってのお家芸ではあり、反則・介入にザワザワするサマを「一億総EVIL評論家時代」と本誌も2020年7月に形容している。ここに2冠統一問題が加わり、ファン総評論家状態には拍車がかかるばかり。モヤモヤが続くのか、スッキリがあるのか。2月27日・28日の大阪城ホール大会2連戦では賛否のカギを握る試合がラインナップされた。2020年の緊急事態宣言明け新生EVIL誕生“大阪城2連戦”から実に7か月。『CASTLE ATTACK』と銘打たれたビッグマッチの行方は!?
改めて評論家煽る内藤マイク 2冠論にオカダ「僕から見たら迷走」
＜大会前に内藤哲也がマイク＞
内藤哲也が2月25日（木）後楽園ホール大会での復帰を宣言した（実際に25日、無事に試合をこなした）。「幸い重症ではなく、経過も良好とのことなので」と内藤流の言い回し。「マイクくらいできるだろ、黙ってるだけじゃ伝わらない」と飯伏幸太に呼びかけるが、飯伏の登場はなかった。
内藤「ブエナスノ～チェ～～ス、コ～～ラクエンホーーーール！ 2月16日の後楽園ホール大会にて、右膝を負傷してしまいました。それ以降の（2.17）後楽園、（2.19）盛岡、（2.20）山形、そして今日の後楽園と、4大会連続で欠場になってしまったこと、そして4大会連続で対戦カードが変更になってしまったこと、心からお詫び申し上げます。幸い重症ではなく、経過も良好とのことなので、明々後日、2月25日の後楽園ホール大会にて、復帰することが決定しました。『まだ早いんじゃないの!?』って思う方もいらっしゃるかと思いますが、『なんだ!? ぜんぜんできるじゃん』って、皆様に思ってもらえるような姿を、2月25日後楽園ホール大会でお見せしたいと思います。楽しみにお待ち下さい。と・こ・ろ・で、“神様”飯伏幸太は、俺が欠場したことによって、今日も試合がなくなってしまったわけ・で・す・が、試合はできなくても、マイクぐらいできるだろ。黙ってるだけじゃ、あなたの思いは、誰にも、何も伝わらない。“神様”飯伏幸太は…………出て来ないかぁ～。出て来ると思ったんだけどなぁ～。“神様”飯伏幸太は、本気でプロレスを広める気があるのか？ ないのか？ 残念ながら俺は、口だけで本当にそうは思ってないと思いますけどね。ではでは、皆様、次は明々後日、2月25日、ここ後楽園ホール大会で、またおあいしましょう。LOS INGOBERNABLES de JAPON、内藤哲也でした。アディオス」。
（バックステージ）
内藤「“神様”飯伏幸太は、ノーコメントもしくはどーでもいいことか言わない日々。本当にあなた、プロレスを広めるおつもりは、ありますか!? こんなんでプロレスが広まるんだったらさ、もうとっくに広まってるよ。飯伏は強い。たしかに強い。でも、自分から何も発信できないような男が、新日本プロレスのトップであり、新日本プロレスの歴史を変えようとしている。申し訳ないけど、迷惑だし、不愉快だよ。俺が“神様”飯伏幸太を、黙らせてやるぜ、カブロン！」。
“2冠問題”に対して内藤は「片方のベルトだけを賭けて俺とタイトルマッチをしてもらおう。統一には反対だから」と主張。新日本に「ビッグマッチメインはIWGPヘビー級」という“本来”の姿を戻そうとしている。対する飯伏は「最強と最高のベルトの合体」としての2冠統一を画策する。まったくもって「細かすぎて伝わらない“統一・解体”論争」であるが、この日は改めての議論はなし。内藤は飯伏にマイク要求して煽るにとどめた。
この状態に対してオカダ・カズチカは「僕から見たら迷走ですよ。何がしたいか、よく分からないじゃないですか。（保持するベルトを）2つにしたかった人たちが、統一するだ、インターコンチネンタルだけ取るだ…」と東スポでバッサリ。
27日にオカダvs.EVIL、28日に飯伏vs.内藤にて決戦。試合の勝敗だけではない何かが決着するのか。迷走は拡大するのか。大阪城ホール『CASTLE ATTACK』の核心はそこにある。