UFCファイトナイト・ラスベガス19:豪快な一発でルイスがブレイズをKO


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 日本時間2月21日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス19が開催され、ヘビー級のカーティス・ブレイズとデリック・ルイスが対戦したメインイベントはルイスが第2ラウンドに強打を放ち、ブレイズをノックアウトして勝利を収めた。セミメインイベントで実現したケトレン・ヴィエラとヤナ・クニツカヤの女子バンタム級マッチはフルラウンドの激闘の末、クニツカヤが勝ち星を獲得した。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス19:ブレイズ vs. ルイス
日時:現地時間2021年2月20日(土)、日本時間21日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○デリック・ルイス
 2ラウンド(1分26秒)KO
●カーティス・ブレイズ

デリック・ルイス
「今回の試合は現実味がない。試合が終わった今も不思議な感じがする。正直、俺のキャリアの中で一番気持良いKOだった。相手が何年も俺の悪口を言っていたのも理由の一つとしてあるだろう。膝かアッパーカットのタイミングをずっと待っていたんだ。相手はレスリングを使いたいはずだから必ずテイクダウンを狙ってくると思っていた。それ以外は正直狙っていなかった。どれだけ俺がアンダードッグであろうとも、俺に賭けるべきだ。どれだけ追い込まれても俺は勝つ」

【セミメインイベント】
<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ヤナ・クニツカヤ
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●ケトレン・ヴィエラ

ヤナ・クニツカヤ
「ジャッジがどう判断したかは別として、試合自体にはもちろん勝ったと思っていたわ。すべての試合に特別な意味があるし、今回の勝利もキャリア最大の勝利だと思っている。相手は女子バンタム級ランク上位にいる選手だし、王者になれるだけの力を持った選手だと思う。自分としては、相手が誰であろうと試合できるだけの準備を重ねてきている。問題は気持ちの持ちよう。UFCが誰と試合を組もうと全力で試合するのが私の役目。また切り替えて次の試合に挑むのみだわ。アスペンとの試合では実力が出し切れなかった気がする。もう一度彼女と試合できたら嬉しい」

【メインカード】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ダリック・ミナー
判定3-0(26-30、27-29、27-30)
●チャールズ・ローザ

ダリック・ミナー
「ゲームプラン通りにいった。タフな相手だし、ハードな試合だった。こうなるだろうというのは分かっていたしね。勝利を得るためにやるべきことをやった。試合がしたい。相手は誰でもいい。試合にノーとは言わない。今年は3試合か4試合できればと思っているし、この勢いに乗っていきたいんだ。ここからどんどん良くなるだけ。誰でもかかってこい。常にフィニッシュを狙っている。退屈なのは嫌いなんだ。試合して勝ちたい。ファンのために楽しませたいしね。家族のためにがんばっているし、自分にとってはこれが最高の方法だと思っている」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○クリス・ドーカス
1ラウンド(1分55秒)TKO
●アレクセイ・オレイニク

クリス・ドーカス
「今はヘビー級に注目が集まっているからね。この機会を逃さないつもりで試合に挑んだよ。これでやっとランキングにも食い込むことができた。試合内容としてはもう少し改善できるポイントは何点かあったと思う。相手は見た目通り力も相当強い。でも、俺のパンチ力を油断したらそこまでだ。もちろんグラウンドでの実力も今後披露していくつもりだけどな。この階級にいる95%のファイターよりはパンチ力があると思っている。これが今年初めての試合になったけど、あと2回は今年中に試合したい。一気にランキング1位か2位まで駆け上がって2022年にはタイトル戦に出場したい」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○フィリップ・ハウズ
 判定2-0(29-28、29-28、28-28)
●ナッソーディン・イマボフ

フィリップ・ハウズ
「最高さ。今回の試合は18秒のノックアウトよりも、もっと多くの意味がある。しっかりと調べないといけない試合だ。自分の経験にかなり役立つはず。ナッソーディンのようなタフな対戦相手とやって、こういう結果はうれしい。相手の覚悟が決まっていた。エルボーもかなり打ってきていたしね。第3ラウンドにはちょっと押し込まれたけど、なんとか踏ん張った。ナッソーディンがタフなのは分かっていたこと。ノックアウトしたかったけどね。ストレングスもコンディショニングもかなりやってきたし、とにかく相手に俺がここにいるんだってことを分からせたかった。生きている実感がある。試合後、俺が走り回っていたのを見たと思うけど、とにかくうれしくて。3ラウンドを戦ったことは一度もなかったからね。自分のキャリアにとっては新しい経験だ。UFCに自分が世界で一番だってことを示すチャンスをもらえたことは恵まれていると思っている。今回の試合は、自分がすでにチャンピオンになっているかのように思いながらアプローチした。順位を与えられても意味はない。ベルトがほしい。思いはぶつけられたと思う。自分が3ラウンドを戦えるのかって言われていたのは分かっている。いくつかの疑問には答えられたはずだ。ちゃんとした相手を用意してもらえるまで、そういう疑問に答え続ける。できるだけ早くオクタゴンに戻りたい」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○トム・アスピナル
2ラウンド(1分09秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●アンドレイ・アルロフスキー

トム・アスピナル
「1週間ずっとホテルでビビっていた。おっかないヤツだよ。アンドレイ・アルロフスキーが怖い。そう言っても問題ない。俺は彼を長い間観察していた。かなりよく観察したから、彼が行動する前に何をしようとしているのかほとんど分かっていた。自分にとってはとても大事なことだ。関節技でフィニッシュできるとは思っていなかった。予想していなかったことだよ。すぐにノックアウトするか、ポイントで相手を倒すだろうと思っていた。すごく満足しているけど、パフォーマンスにはあまり満足していない。取り組むべきことがたくさんあるけど、俺には長い時間がある。全て問題ない。正直言うと、もっとベテランと戦いたい。今日は多くのことを学んだ気がする。たくさんの相手と戦ってきた人と試合をすると、それが自分の一部になる。今日の試合で多くを学んだし、次はもっと良くなる。30秒で誰かをノックアウトするのは最高だけど、そこから学ぶことはあまりない。別の経験豊富な人と戦いたい。俺はずっと柔術をやっている。父はイギリスで最初の黒帯保持者の1人だ。俺が(試合で)それをやっていないからといってできないわけではない。俺は高いレベルの柔術ができる。できないと思わせておけばいいさ。そうすればびっくりするだろうからね。今日は打撃が不調だった。理由は分からない。ただ今日はうまくいかなかった。相手がベテランだからかもしれないし、それほど簡単に打撃が打てなかった。分からないけど、俺にとってはまだ日が浅い。改善する時間はたっぷりある」