アンドレイ・コレシュコフがメインで一本勝ち!AMC Fight Nights: Sochi

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 2月23日(現地時間)にロシア連邦ソチで『AMC Fight Nights: Sochi』が開催された。
 このAMC Fight Nightsは、元々ファイトナイツグローバルとして2010年6月、モスクワ総合格闘技連盟副会長のカミル・ガジエフ、ロシア連邦社会院議員のサンガジ・タルバエフ、元キックボクシング世界王者で政治家のバトゥ・ハシコフが創設したMMA団体であり、2014年、赤字を計上したため、フォーブス2015年版で資産8億ドル(約900億円)の実業家ジヤヴジン・マゴメドフに買収された。2015年にはUFCファイトパスで生中継もされた為、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で更に注目度が増している。またメジャーになった事で、UFCファイトナイトと混同を避けるため、ユーロ・ファイトナイツと呼ばれるようになり2020年には大会の名称をAMC Fight Nightsと変更した。
 今大会のメインはベラトール元ウェルター級王者であるアンドレイ・コレシュコフと修斗ブラジル元ミドル級王者アドリアーノ・ロドリゲスの王者対決となった。コレシュコフはあのベンソン・ヘンダーソンにも勝利してベラトールで王者に君臨していた実績もあり、試合も圧倒。テイクダウンからマウントポジションを奪ってマウントパンチ連打。もがくロドリゲスの腕をとって腕十字で一本勝ちと横綱相撲で地元ロシアで見事に勝利となった。
 また悲しみの肉弾魔人の異名で日本のプライドでも活躍したズルジーニョが参戦。MMA六連勝無敗のユサップ・シュアエフと対戦した。ズルジーニョはプライド崩壊後も試合を重ねており、近年はセルビア共和国のMMA大会Megdan Fightingで三連勝している。試合はスタンドでの攻防となり、一ラウンド終了時にはカウンターのアッパーでシェアエフからダウンを奪ったズルジーニョだが、その後、足を使って動きながら手数を出すシェアエフとプレッシャーをかけて重い打撃を繰り出すズルジーニョで一進一退の攻防となり、僅差の判定でシェアエフの勝利。しかしダウンを奪っても判定負けになったズルジーニョに同情の声も上がっていた。

■ AMC Fight Nights: Sochi
日時:2021年2月23日(現地時間)
会場:ロシア連邦・ソチ

<ウェルター級>
○アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
 1R 腕十字
●アドリアーノ・ロドリゲス(ブラジル)

<バンタム級王座決定戦>
○ウラジミール・エゴヤン(ロシア)
 4R TKO
●グスタボ・エラク(ブラジル)

<無差別級>
○ユサップ・シュアエフ(ロシア)
 判定
●ズルジーニョ(ブラジル)