[ファイトクラブ]都内興行増が生んだマンネリ感 ドームリマッチ2月大阪城で巻き返しへ 新日本

[週刊ファイト2月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼都内興行増が生んだマンネリ感 ドームリマッチ2月大阪城で巻き返しへ 新日本
 新日本プロレス2・8後楽園/2・10&11広島サンプラザ
 photo & text by TERUZ
・【8日】再発防止を台無しにするYOSHI-HASHI乱入 ジェイが誘導
・【8日】フルタイム再び 広島ヘビー&ジュニア頂上2連戦待ったなし
・【10日】タイチに飯塚高史が憑依!? 反則負けでタッグ奪還ならず
・【10日】ジュニア熱闘35分超 棚橋「『乱入』が悪しきトレンド」
・【11日】オカダ要求のEVILシングル戦は突然に 東郷乱入ガッカリ
・【11日】細かすぎて伝わらない“統一・解体”論争勃発 2冠V2飯伏
・長過ぎ前哨戦 新日本1~2月の都内興行は「14」から「19」へ増
・イベント制限緩和21時に救われる 広島頂上決戦2大会は高満足
・棚橋「スカッとしたりイラッとしたり」広島2日目フォロー発言!?


■ 新日本プロレス Road to THE NEW BEGINNING
日時:2月8日(月)18:00
会場:東京・後楽園ホール 観衆491人(主催者発表)

■ 新日本プロレス THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA
日時:2月10日(水)18:00
会場:広島・広島サンプラザホール 観衆1,135人(主催者発表)

■ 新日本プロレス THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA
日時:2月11日(木祝)15:00
会場:広島・広島サンプラザホール 観衆2,007人(主催者発表)

 関係者も驚いた1~2月の後楽園大会での新日本プロレスの不入り。それでも1・30愛知県体「鷹木信悟vs.棚橋弘至」NEVER戦、2・10広島「高橋ヒロムvs.SHO」IWGPジュニア戦、2・11「飯伏幸太vs.SANADA」2冠戦はどれも屈指の内容となり、ファンを安堵させた。多くの読者がこの原稿に目を通すのは2月12日15時の会見後となるだろうが、2・27&28大阪城ホールでの対戦カードではドームリマッチが組まれる攻勢が想定される。新日本のニュービギニングを総括した。(写真は全て2月8日撮影)

 
 【8日】再発防止を台無しにするYOSHI-HASHI乱入 ジェイが誘導

<第2試合>
ジェイ・ホワイト
EVIL
○高橋裕二郎
 5分15秒 反則
●後藤洋央紀
石井智宏
オカダ・カズチカ

 2月8日、新日本プロレスが広島ビッグマッチ2連戦を前にしたラスト大会を後楽園ホールにて行った。

 同日の昼に新日本は「2月3日、後楽園ホール大会の第2試合(オカダ・カズチカ&石井智宏&矢野通 vs.EVIL&ジェイ・ホワイト&高橋裕二郎)終了後、『Fighting TVサムライ』の実況席で解説を行っていた後藤洋央紀選手が、自らの意思で解説席を離れて乱闘に参加し、ジェイ・ホワイト選手に対して攻撃を加えたことに関しまして。試合後、ジェイ選手からの会社側に対する訴えを受け、新日本プロレスとしてはこの件を行き過ぎた行為として受け止め、後藤選手に対して厳重注意を行いました。今後、こうしたことのないよう再発防止に努めてまいります」と公式サイトで発表していたばかり。

 それでいてこの日の第2試合では、解説席のYOSHI-HASHIがしっかりと乱入。ジェイ・ホワイトの挑発に乗っかってしまったわけだが、ケイオス側が反則負けとなる。そもそもジェイの訴えは「コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインはどうなったんだ? 場外乱闘は禁止されているはずなのに」というもの。わずか半日にして厳重注意も再発防止も吹っ飛ばした新日本。

 コロナ規制をネタにするとは、ハロルド・ジョージ・メイ前社長時代に「企業の社会的責任」を謳った会社とは思えない。公式サイトからプロフィールを削除することで、新日本にはジェイ退団を匂わせる“悪ふざけ”が1月中旬にあったばかり。新日本は今日もまたリアルとファンタジーの往復を、独自の感性をもって繰り広げ続ける。

 
 【8日】フルタイム再び 広島ヘビー&ジュニア頂上2連戦待ったなし

<第5試合>
SHO
△飯伏幸太
 30分00秒 時間切れ引き分け
△SANADA
高橋ヒロム

 広島では10日に「高橋ヒロムvs.SHO」IWGPジュニア戦、11日に「飯伏幸太vs.SANADA」2冠戦となる。この日は逃げ場のない顔合わせとしての“4選手だけの”前哨戦タッグマッチがメイン。似たシチュエーションでは、1・25後楽園大会で「棚橋弘至&飯伏&SHOvs.SANADA&ヒロム&鷹木」が30分フルタイムになっていた。

 両チームからは飯伏とSANADAが先発。両者とも拍手による“コール”を求め、別々のニュートラルコーナー上で声援を欲しがる冒頭となる。コロナ制限下にもかかわらず贅沢な時間の使い方はフルタイム可能性を予見させたが、終わってみればその通りに。マンネリと言われ続ける前哨戦カードを重ねてきた流れがあり、手の内を知り尽くした者同士という点でも決着のつけようがなかった。タイトルマッチ戦線で先行して行われた1・30「鷹木vs.棚橋」NEVER戦は、前段階でも盛り上がるとともに、試合自体もグレートマッチとなった。前哨戦段階から見劣りしてきた「飯伏vs.SANADA」「ヒロムvs.SHO」は、試合インパクトで巻き返せるか。いよいよ、待ったなしとなった。

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