女子ロイヤルランブル:ビアンカ・ブレアがリア・リプリー放り出しWMへ

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 例によって長い、長い、長い『ロイヤルランブル』PPV大会だったが・・・。注目の女子ランブルは、本誌予想通りビアンカ・ブレアが最後まで残るものの、フィニッシュはリア・リプリーをクローズラインでトップロープから場外に放り出し優勝、『レッスルマニア』での王座挑戦権を獲得した。最後に残った5人は30番目に登場したナタリアはともかく、シャーロット、さらに泣きじゃくる最弱ギミックながら、また漁夫の利でずっと残っていたからと優勝説を唱える論客も少なくなかったラナ、そしてビアンカとリプリーである。この時点でも記者はリアだろうと思ったのだが、いずれにせよ最後の対峙がこの二人というのはそうあるべきこと。いずれにせよ新世代の売り出しで順当だろう。ビアンカも一貫してプッシュしてきた本誌としてはおめでとうであり、非常に満足この上ない。


 ただし、数合わせでレジェンド選手も混じっている全体の構成、ショッツィ・ブラックハートは戦車もオーランドからセント・ピーターズバークまで輸送されての入場はニンマリだが、ペイトン・ロイスは2回エリミネートされたのかとか、細かい部分で重箱を突くなら例によってロジックがオカシイ(笑)。オーバー・ザ・トップロープで落ちた場合のみと実況も言うんだが、そうでないのに消えたのもいれば、貫禄で一番最初に出てきたベイリー、受け役でバンバンと受け身取っていた役なんだが、いつ消えたのか実況言ったっけ? さすがに二度目見直しとかまでしてないので見落としたのかもだが・・・。前半はイマイチだったが、最後の方はよく練られていたので文句はない。世界最高峰の女子部門はNXTであることを、RAW-SmackDownしか見てないライト層にもアピールしたのではなかろうか。
 大会の全試合網羅の拡大版かつ詳細分析版は近日ファイトクラブ公開、週刊ファイト2月11日号に収録されます。

■ WWE Royal Rumble
日時:1月31日(現地時間)
会場:米フロリダ州セント・ピーターズバーク サンダードーム(トロピカーナ・フィールド)

<第4試合 30人女子ロイヤルランブル>
優勝ビアンカ・ブレア
 58分50秒 eliminating
●リア・リプリー


 ベイリーとナオミの対戦でロイヤルランブル戦がスタートすると3番目にビアンカ・ブレアが早くも登場。4番目のビリー・ケイは例によって8×10のレジメを配り、パートナー探しを花道で次々にやるというのが序盤のアクセントに。

 横田基地生まれで49歳になるビクトリアが出てきたのは驚きだったが、次々と時間差で女子スーパースターたちが登場して激しい攻防を展開。NXTのサンタナ・ギャレットとか、直近では番組に出てないのにという選手や、ちょこっとだがビリー・ケイとペイトン・ロイスのアイコニック再結成みたいな箇所はあったが、男子と違い女子は絶対数が少ないから途中、試合としてダレるのは仕方ないのかも。

 14番目に登場したリア・リプリーが大暴れして因縁のトニー・ストームやサンタナ・ギャレット、デイナ・ブルック、ダコタ・カイ、マンディ・ローズを次々に脱落させるが、ミッキー・ジェームスまで出てきていたものの、やや風貌を変えたニッキー・クロスが「忘れて貰っちゃ困る」とばかり張り切っていたのに救われる。しかし、男には違いないRトゥルースが介入して、金髪になったアリシア・フォックスが新24/7王者とのコント挿入はどうなのか。
 ちなみにその後、やたらに長い休憩時間?のようなセグメントがローマン・レインズvs.ケビン・オーエンズ戦が始まるまでビデオ紹介だの、Kick-offショーの王座交代など映像紹介が続き、ユニバーサル王座戦は金網戦なのかと謎を深めるのだが、その間にRトゥルースが24/7を取り戻すも、実況のピーター・ローゼンバークが丸め込むという・・・トホホ。

 アレクサ・ブリスを出すと変身というか反則だろうと出さないと踏んでいたのに出てきた。但し、うまく一部のサンダードーム画面が消えて“黒い小悪魔”に変身しかけたその時に、リプリーがリング外に投げ飛ばすと。なるほど、これならロジックは破綻しない。エンバー・ムーンはエクリプスを2回やる出番、微妙な順番26番目のラナが、ナタリアと共闘というのは嘘。まぁ実生活では仲が良いらしいのだが・・・。ランブルでは全員敵なのである。そして伏兵ラナ優勝説はそのナタリアに落とされ消えたのだ。

 さらにビアンカが30番目に登場したナタリアを脱落させると残ったビアンカ、リア、シャーロットの3人が激しく激突。NXTパフォーマンス・センターがなんであったかを満天下に示すことになる。

 共闘したビアンカとリアが2人掛かりでシャーロットを脱落させると、最後はビアンカがクローズラインでリアを脱落させてロイヤルランブル戦を制した。レッスルマニアでの王座挑戦権を獲得したビアンカは両親に感謝しながら涙目で「優勝したぞ!ESTはレッスルマニアに行く!」と喜びを爆発させた。ビアンカが王座戦に挑むPPV「レッスルマニア37」は日本時間4月11日・12日にWWEネットワークで配信される。


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