ダニエル・トーレスが新王者!シモン・コウェッツ判定勝ち!KSW 58


(C)KSW/Polsat

 1月30日(現地時間)にポーランド共和国ウッチで『KSW 58: Parnasse vs. Torres』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会は2021年最初の大会でメインではフェザー級王座戦が組まれた。王者サラディーヌ・パルナスがダニエル・トーレスの挑戦を受けたが、下馬評では圧倒的に王者優勢となっている。しかし試合は前に出て追い詰めるパルナスにトーレスのカウンター右が炸裂。力こぶの部分が当たり、パルナスが前のめりにダウンし、ふらついて立ち上がれないのを見てすぐにレフェリーがストップ。下馬評を覆しトーレスが1RでTKOで新王者に輝いたのだった。
 セミファイナルではメイン以上に注目され、今大会の目玉カードであるシモン・コウェッツ対マルチン・ザワダが組まれた。五輪重量挙げ金メダリストという輝かしい実績を持つシモン・コウェッツは、KSWでも怪力世界一男にしてKSWの象徴であるマリウス・プジアノフスキー、五輪レスリング銅メダリスト・ダミアン・ヤニコフスキに連勝し、KSW次代のエースと期待されている。対するはドイツMMAのパイオニアでKSW初期から参戦しているマルチン・ザワダだが、下馬評は当然コウェッツが有利となっている。試合は、スタンドではやや押されるコウェッツが押し倒すようにテイクダウンを奪うとグランドで圧倒。鉄鎚を落とし立ちあがろうとするサワダから何度もテイクダウンしてグランドで上を奪った。その後もラウンド開始のスタンド状態ではサワダの打撃でひるむ場面を見せるも強引にテイクダウンを奪いグランドで上をキープするコウェッツ。最後はマウントパンチも繰り出し判定でコウェッツが勝利した。

■ KSW 58: Parnasse vs. Torres
日時:2021年1月30日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ウッチ

<フェザー級王座タイトルマッチ>
○ダニエル・トーレス(ブラジル/挑戦者)
 1R 1分49秒 TKO
●サラディーヌ・パルナス(フランス/王者)

<ライトヘビー級>
○シモン・コウェッツ(ポーランド)
 判定 
●マルチン・ザワダ(ドイツ)

<ウェルター級>
○ミハウ・ミハウスキ(ポーランド)
 1R 4分35秒 TKO
●アレキダンダー・ラカス(クロアチア)

<ウェルター級>
○シャミール・ムサエフ(ロシア)
 判定
●ウロシュ・ユリシッチ(スロベニア)

<ヘビー級>
○ミハウ・アンドレシャク(ポーランド)
 2R 4分07秒 三角締め
●グト・イノセンチ(ブラジル)

<バンタム級>
○パウェウ・ポリティウォ(ポーランド)
 判定
●ダヴィッド・マルティニック(チェコ)

<68キロ契約>
○ロベルト・ルハワ(ポーランド)
 3R 3分37秒 腕十字
●ダニエル・バジャント(クロアチア)

<ライト級>
○フランスシスコ・バリオ(アルゼンチン)
 判定 
●バルトミ・コペラ(ポーランド)