悪名CマクレガーDポワリエに撃沈!UFCアブダビMチャンドラー秒殺

(c) UFC Jeff Bottari/Zuffa LLC


 今回はある程度米国時間に合わせたため、現地時間でも24日となったアブダビからの中継。セミはニュージーランドのダン・フッカーvs.米国マイケル・チャンドラーがラインアップされ、間合いを制して前に出て圧力をかけていたチャンドラーが1Rで仕留めた。12年以上、他の団体で戦ってきたマイケルは今回がUFCデビュー。星条旗をなびかせたチャンドラーは、1992年『ロイヤルランブル』のリック・フレアーばりに「俺様がチャンピオンだ」とアピールしている。
 タイトル戦であるナシに関わらず主役のコナー・マクレガーは5分5Rが与えられ、威風堂々と約1年のブランクを感じさせない仕上がりを見せつけてはいたが、本人も認めるようにダスティン・ポイエーのカーフ・キックが効いて思うように動けず、2R右フックを喰らって金網際で尻もちをついてからはレフェリーが止めるしかなかった。

■ UFC 257
日時:1月24日
会場:アラブ首長国連邦アブダビ UFCファイトアイランド

<メインイベント ライト級マッチ 5分5R>
○ダスティン・ポワリエ
 2R 2分32秒
●コナー・マクレガー

ダスティン・ポワリエ
「入場もロッカールームも、すごく緊張していて・・・。かなり緊張したし、何も感じられなかったけど、この照明に照らされた瞬間から元通り。最高の気分さ。しっかり集中したし、最初に戦ったときはそれができなかった。うまく入り込めていなかった。起きていることを全然楽しめなかったんだ。でも今はここにいられることがうれしいし、楽しい。トラッシュトークもね。あいつがショーマンだってことは分かっているから、楽しめればいいかなって。オクタゴンに向かうときにスポットライトを浴びて、コナーの姿が見えて“ああ、始まるんだ”と思った。世界の誰が相手でも倒せるような気がした。あいつも分かっているし、俺もこの意味を分かっている。お互いに痛めつけ合うんだってことは分かっていた。2人とも経験豊富だし、楽しむことも、外では仲良くなれることが分かるくらい成熟している。そしてケージが閉じられれば何をすべきかもね。テイクダウンを仕掛けていったとき、あいつがいとも簡単にテイクダウンされるのを感じた。もしかしたらタイミングだったかもしれないし、狙いが良かったのかもしれない。でも、それにしても、あいつの左はかなり効いたし、とても速くて強力だ。あの左の強打を何度も食らったけど、俺はあいつのタイミングをつかみ始めていた。下がりながらフックを放ち、下がりながらジャブを打ち込む。向こうは自分の動きにかなり感触を得ていたようだけど、どうやっても俺の方が引き離しているようにしか思えなかった。ラウンドを重ねればその差はでかくなっていっただろう。あいつのためでもUFCのためでもない。自分の家族のためにやったこと。自分たちを一番いいポジションに置けるようにね。それが何よりも大事だと思っている。繁栄のためさ。経験、年もとって32になる。あのベルトのひとつを持ちながら、追い求めることを考える。俺は暫定世界王者。あとどのくらいの試合が残されているのか分からないけど、去るときには世界チャンピオンでいたい。チャンピオンになりたい。そのために必死にがんばっている。まっとうな世界タイトルをかけた試合で腕を挙げてもらえていないこと以外、やれることはすべてやってきた。残りを達成したい。でも、どうなるかはそのうち分かるだろう。次の試合を焦ってはいない。家に帰って、ホットソースを売りたいだけさ」

<セミメインイベント ライト級マッチ 5分3R>
●ダン・フッカー
 1R 2分30秒 TKO
○マイケル・チャンドラー

マイケル・チャンドラー
「12年以上、他の団体で戦ってきて、常にUFCで戦えたらどういった試合ができるか、誰と戦えるかを考えてきた。この勝利でUFCライト級ランキングトップ5に食い込むことは確実だろう。コナーより上にランクインできるかは分からないけど、トップ5に入れて何より嬉しいよ。ジムでは常にシンプルなトレーニングを心がけている。UFCで試合をしていなくても、俺の一発の威力はみんな分かっていると思う。フッカーは長いリーチに頼りすぎた部分があった。俺からしてみれば、ヤツのリーチ内に入り込むことさえできれば一発を決めることができると分かっていた。今までもフッカーのように身長の高い相手に対して右フックを決めてきた。アブダビのような場所で、セミメインイベントとしてUFCデビューを飾れて嬉しく思う。まだUFCで1勝しただけ、まだ名指しで相手を指名するほどの権力はないと思っている。次に関してはまたデイナとショーンと話ながら決めていくよ。今は早く飛行機に乗って家族に会いに行きたい」

<メイン第3試合 女子フライ級マッチ 5分3R>
●ジェシカ・アイ
 判定3-0(28-29、27-30、27-30)
○ジョアン・コールダウッド

ジョアン・コールダウッド
「本当にいい気分。この10週間にやってきたことがすべてこの試合に生きた。本当にいい気分よ。8番目に多いケリが決まったというのを見たんだけど、この試合でできたのか分からないとはいえ、常にすべてをぶつけるつもりで臨んでいるし、試合前にも言ったように、彼女にすべてをぶつけていきたかったから、とにかく試合では・・・自分で難しくしてしまったかもしれない。試合に臨んですべてを見せたかったから。つまり、もしかしたらテイクダウンもサブミッションもいけたかもしれないけど、ゾーンに入っていたような感じ。向こうがやってくることすべてに対応していけた。私たちにとって一番大事なのは勝つこと。セコンドは常にフェンスと距離を置けと言っていたし、相手の打撃を見極められて、そういうのが本当にうれしくて、こっちからはナックルをお見舞いできたしね。常に成長したいと思っているから、ケージ対応に関しては取り組んでいかないといけないことだと思っている。彼女にテイクダウンされることはなかったけど、それも私にとっては試練のひとつだった。彼女が私より上なのは分かっていたし、彼女はランキング6位だから、これで私が彼女のポジションを奪って、できれば次の試合はトップ5とやれればいいな。そして、タイトル戦線に返り咲きたい」

<メイン第2試合 ミドル級マッチ 5分3R>
●アンドリュー・サンチェス
 3R 2分59秒 TKO
○マフムート・ムラドフ

マフムート・ムラドフ
「最高の気分だ。たぶん、呼吸に問題があったんだと思うけど、気候の違いもあって順応するのに手こずったから、満足できているわけじゃないけどね。第2ラウンドで右のクロスを打ったときにダメージを与えられたと思った。それに、第3ラウンドもうまくスタートできたし、ふくらはぎを狙ったケリも当たっていたから、すべてがフィニッシュに向かっていた。とにかく勝利を重ねて、次の相手が誰になろうとも倒すのみ。UFCでのすべての試合が直前のオファーだ。最初の試合は10日前、2試合目と3試合目は25日前だった。俺は誰かを指名するようなタイプじゃない。今は家族、娘と過ごす時間を楽しみたい。たぶん、ウズベキスタンに帰ることになると思う。いくつかプロジェクトがあって、子どもたちのためのジムを建てたいから、戻ってくるとしたら3月か4月かな」

<メイン第1試合 女子ストロー級マッチ 5分3R>
○マリナ・ロドリゲス
 2R 0分54秒 TKO
●アマンダ・ヒバス

マリナ・ロドリゲス
「決まったと思ったの。相手は動いていなかったし、レフェリーが近寄ってきて腕を開いたから下がった。もうあれ以上、彼女に打ち込んでいく必要はないと思ったから。でも、見回してみたら観客が全然違うリアクションで、誰も近寄ってこないし、だからまだ行かないといけないんだと気づいて、改めてフィニッシュしたわ。第2ラウンドはもっと打っていかないといけないのは分かっていたし、パンチを当てていったら彼女がショックを受けていたから、かなり効いていたんだと思う。だからフィニッシュするためにやるべきことをやったの。この試合まで私の名前が話題になることなんてほとんどなかったし、確かに彼女はこれまでたくさんの強敵とやってきて人気もあるけど、この試合で名前が知れ渡ると思っていた。観客が入っていたのも良かったし、私への声援もその逆もちゃんと感じたわ。人がいるってことがただただ素晴らしいと思ったし、できれば次は満員のアリーナでやりたい。トップランカーのファイターとやるためにUFCに来たし、この勝利がそこに導いてくれることを願っている。常に上を目指している。多少の犠牲は覚悟の上よ。目標はベルトをかけて戦うことだから、常に戦っていたい」


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