(C)UFC
日本時間1月21日(木)、アラブ首長国連邦・アブダビのヤス島に特設したUFCファイトアイランドを舞台に、UFCファイトナイト・ファイトアイランド8が開催され、メインイベントで対戦したマイケル・キエーザとニール・マグニーのウェルター級マッチは5ラウンドを戦い抜いた末にキエーザが白星を手に入れた。セミメインイベントとして行われたワーレイ・アウヴェスとムニール・ラズィーズのウェルター級マッチは、アウヴェスが1ラウンドでTKO勝利を収めた。
■ UFCファイトナイト・ファイトアイランド8:キエーザ vs. マグニー
日時:現地時間2021年1月20日(水)、日本時間20日-21日(木)
会場:アラブ首長国連邦・アブダビ/UFCファイトアイランド
【メインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分5ラウンド>
○マイケル・キエーザ
判定3-0(49-46、49-46、49-46)
●ニール・マグニー
マイケル・キエーザ
「まだ実感がないけど、今いる場所には満足している。1年のオフはきつかった。1年の休みを終えてメインイベントで戦えるんだから、やれると信じて疑わなかった。周りのチームはいろいろとやらないといけないことがあるし、チームが俺のためにやってくれたこと、俺を信じてくれたことを考えれば、この勝利は彼らのものだ。疲れを感じているけど、頭の中の超えを聞くつもりはなかった。チームメイトの超えを聞くってことだけだ。倦怠感を乗り越える方法は彼らが教えてくれた。第4ラウンドの後は疲れていた。トライアングルを仕掛けられて、あれでものすごく疲れたんだ。コーチが顔の目の前で次のラウンドにすべてをかけろと言ってくれた。そう話している今も泣きそうだ。腰を上げられるように正しいことを言ってくれたし、第5ラウンドに臨めるように後押ししてくれた。今回の試合全体でもベストなラウンドだったんじゃないかな。試合の中で新しい知恵を披露できたのはうれしい。自分のベースであるグラップリングを組み立てたプランAにこだわっていけたしね。打撃とうまく組み合わせていけた。ほとんどはちゃんと制御していけたと思う。チームがいいスタンスでいるように伝えてくれた。疲れを見せず、スタンスとモーションで戦うんだ。成長していることも見せられたと思う。俺が危険なやつだってこともね。もちろん、ニール・マグニーを倒したわけではない。そんなこと言ったらバカを見る。彼は絶対に倒れないヤツだ。すごくタフ。彼の強みはカーディオだけど、俺も彼のペースについていけた。お互いに限界をプッシュし合ったんだ。彼は本当にいいやつだし、素晴らしいコンペティター。2人とも試合後にはもっと優れたファイターに成長している。UFCで初めての4連勝を決められてうれしいし、メインイベントの初勝利もうれしい。非現実的だよ。夢に近づいている。今年はあと2試合したい。一番のコンテンダーとして今年を締めくくりたいんだ。トップ5の試合がいい。コルビーは俺にとって、スタイルも肉体的にも精神的にも厳しい戦いになると思う。彼がその熱をもたらしてくれるだろう。自分自身をテストしたい。楽にトップに立とうと思うならベストになるための努力はなんだ? 簡単にトップなんかにいけやしない。きつい山を登ってから、その素晴らしい景色を眺めたい。コルビー・コビントンが自分にとっては一番きつい試練だと思う。世界一になりたいし、トップの人たちと戦いたい」
【セミメインイベント】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ワーレイ・アウヴェス
1ラウンド(2分35秒)TKO
●ムニール・ラズィーズ
ワーレイ・アウヴェス
「うれしい。必死にがんばってきたからね。俺が主役だ。ケリを入れていくっていうのがゲームプランだった。向こうを2回蹴って、ダメージを受けていたから、もう一度キックした。あいつは狙撃者だから、そういう相手には距離が必要。俺は接近して戦った。これで帰れる。終わりだ」
【メインカード】
ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド
○アイザック・ビラヌエバ
2ラウンド(0分39秒)KO
●ヴィニシウス・カストロ(モレイラ)
アイザック・ビラヌエバ
「誰かを疑うなかれ。長年のハードワークだ。俺たちは仕事のために戦っているんだから、思い知らせてやらないといけなかった。退けられたし、夢に見たことだ。たくさんのファイターがこの瞬間を夢見ている。大舞台であんなふうにウオークオフできるなんて、一生の思い出だよ。いけると思った。相手が打ってくるかガードを引いてくれればと思っていた。俺に敬意を表してくれたし、俺も相手をリスペクトしている。向こうが一度でも右を放てば、アッパーカットがやってくる。打ってこなかったから、こっちのオーバーハンドは時間の問題だった。あれがあったおかげで俺はUFCに来られたんだ。長年のハードワークと忍耐だ。トレーニングでやっているみたいに決まった。主に感謝している。ここにつれてきてくれたのは主のおかげだし、父はきっと天国で笑ってくれているはず。テキサスにいるみんなが笑顔になっているだろう。この瞬間を13年も待っていたんだ」
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ビビアン・アラウジョ
判定3-0(27-30、27-30、26-30)
●ロクサン・モダフェリ
ビビアン・アラウジョ
「自分のパフォーマンスにはとても満足しているわ。かなり練習してきた。彼女はとてもタフだったけど、彼女が私のベストを引き出してくれた。頭に打ち込んでいっても彼女は止まらなかった。ブラジルでチームと一緒に柔術をトレーニングしているの。ボクシングと柔術に力を入れている。今回の試合に勝てて本当にうれしい。今年はもっと戦いたい。トップ5の誰かとやりたいわ。ビッグファイトにふさわしいことをみんなに知ってもらいたいの。1週間は休む。その後はまたトレーニングを再開して試合に備えるわ」
<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○マット・シュネル
判定2-1(29-28、28-29、29-28)
●タイソン・ナム
マット・シュネル
「主導権を握っていた感触はあった。もしタイソンが勝者だったら、かなり気持ちがやられていたかもね。このゲームは時々こういうことがある。きつかったかもしれないけど、まあでも大丈夫。結局は俺が勝ったしね。自分にスピードのアドバンテージがあることは分かっていた。相手が一度打ってきたら3回打ち返す、それがいつものゲームプランだ。良い一発を食らわないように、ちょっとしたことをいろいろとやっていた。向こうの攻撃はほとんど当たっていない。ちょこっとこする程度だ。あまり攻められた気はしていないけど、強打はあったし、それがすごかったのは間違いない。それは否定できないよ。間違いなく強打を持っている。距離を取り続けて向こうの右を食らわないようにしていたから、あいつも俺に腰を向けられなかった。こっちだって良いショットをお見舞いしてやったしな。試合に出るのは1年以上ぶりだ。問題はなかったけど、いくらか勢いをつけていきたい。この階級に俺の存在感はあるはずだ。タイソンはこれにすべての勢いをつなげていた。予想屋にどっちを選んでいたか聞くといい。きっと全員がタイソン・ナムだったはず。それは責められない。前回の試合を見て良いかどうか見るんだろうからね。俺は前回にL(負け)がついたし、タイソンは対戦相手を完全に打ちのめしていた。理解はしている。でも、俺が世界でトップの1人であることは間違いないぞ。15分間集中すれば、2本足で立つやつなら出れでも打ち負かせる。おもしろい試合がしたい。タイソン・ナムとの試合もおもしろくなるだろうと思っていた。今日はわりとコンサバにいったし、自分のジャブに頼りながら相手を上回ろうとした。この先、いくつかワクワクするようなマッチアップが控えている」
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○リローン・マーフィー
判定3-0(29-28、29-28、30-27)
●ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ
リローン・マーフィー
「アブダビが大好きだ。少しだけどファンの声が聞こえるのはいいね。ちょっとでもエネルギーを与えてもらえる。また試合するのが楽しみだ。今回はタフな試合だったけどね。向こうは経験が豊富だし、30試合もプロとして経験している。トップの人たちとずっとやってきている相手だ。3ラウンドになるだろうと予想していた。自分の経験を生かして戦ったし、時間をかけて戦った。距離を保っておくべきだとは思っていたけど、こっちが距離を詰めれば向こうはエルボーとフックを狙ってくる。すごいパワフルだった。自分は良い距離感をキープしたかった。何度か右で良いショットを打っていけたから、あれでダウンを取れると思っていたのに、彼はずっと前に出続けた。それが経験ってことなんだろう。彼はブラジル出身だし、タフだ。これまで何百回とそうやってきている。俺のベストはまだこれからだ。とにかくオクタゴンで過ごす時間が必要だし、成長し続けないといけない。毎回、成長していく。この階級はすごい。競争レベルがやばい。誰が相手でもきっと良い試合になるよ」
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○オマリ・アフメドフ
2ラウンド(1分41秒)サブミッション(アームトライアングルチョーク)
●トム・ブリーズ
オマリ・アフメドフ
「キャンプ中ずっとあの関節技を練習していた。コーチからはマウントを取ったらこの関節技で試合を決めないといけないぞって言われていたんだ。まずはグラウンド・アンド・パウンドから、その後、向こうの手が上がったときに攻めていった。今回のキャンプで1,000回以上やったんじゃないかな。だから、自然にできた。トム・ブリーズは本当に素晴らしいボクサーだし、とてもタフなファイターだ。自分のゲームプランはすぐにレスリングを仕掛けて相手を疲れさせ、そこからスタンディングに移る計画だった。UFCで最後にフィニッシュしたのはもう何年も前だ。理由は分からないけどね。今回はフィニッシュできてうれしい。今度はトップ10かトップ15の誰かとやりたい。もうランクが下のやつとはやりたくない。トム・ブリーズは良いファイターだけど、俺のレベルじゃない」

