全日本プロレス1月10日の千葉・2AWスクエア大会、タッグを組んでいたライジングHAYATOと青柳亮生がシングル戦で激突。闘い終わってコメントブースで次世代をアピールしていると、宮原健斗&青柳優馬が出てきてNEXTREAMに勧誘していた。この模様はサムライTVの『バトル☆メン』で放送されている。
例年新春になると2021年の注目選手にスポットライトを当てるのが専門媒体の恒例企画になる。本誌の一押しは愛媛プロレスの若きエース、ライジングHAYATOになろう。
昨年12月に愛媛県松山市総合コミュニティー・センター企画展示ホールで開催された年内最終ビッグイベント、大晦日のRIZINで一気に注目を浴びたシバター相手にリベンジ戦に挑み、鮮やかなスーパーキックを見舞ってKOした。
愛媛プロレスは他のローカル・プロレスと同じくギャラはチケット売ってナンボの営業であり、年4回の自主興行を除けば、ほとんどが売り興行ライブイベントになる。例えば商店街のアーケイドにいってそこで試合するイメージだ。
そんな中で注目を浴びのしあがってきたのがライジングHAYATOである。話を聞いてみると、ウルトラマンシリーズなどを見て育ち、「大人になってもヒーローになれるんじゃないか」との思いがあったという。
直接のきっかけは、YouTubeで大日本プロレスを見て、デスマッチ頂上血戦「伊東竜二vs.葛西純」のバルコニーダイブを見たから。「これがリアル・スーパーマンだ」と感銘を受けたのだ。
▼別冊ミルホンネット 伊東竜二vs.葛西純
正統派のストロング・スタイルに、地元松山市が総本部の芦原空手での修行からキックを使いこなすライジングHAYATOだが、意外にもデスマッチがプロレスへの入口というのは興味深い。やがて3本のロープに囲まれた物語の世界に魅せられていき、ロジックがありテイストが備わったヒーローの活躍を夢見るようになる。笑ってしまったのは、まだ子供だったのでそのYouTubeへの誘いは、すべて母親のスマホを借りてのものだったという。
やがて愛媛プロレスで頭角を現すと注目を集めるようになり、やはり転機は全日本プロレスの横浜道場に住み込みで入門したことになる。愛媛プロレスからの仲介によるものだが、巡業にも帯同し、ほどなく試合もするようになった。
特にゼウス、崔領二、石川修司の各選手にお世話になったそうだが、本人が強調していたのは「どんだけお金出しても買えない貴重な体験」となり、まだ秋山準先生がいた頃と、今のTAJIRI先生の、両方から指導を受けたことだと言う。タイプも指導法も違うわけだが、確かにこの二人から直接教わっていることは大きな武器だろう。
シバター戦は、セコンドの試合介入が過ぎるシバターのラフ攻撃に苦しみながらも、芦原会館・芦原英典館長のハイキック一撃でそのセコンド退治がなされ、伊予の閃光の異名通りキックで完勝を収めている。
全日本プロレスからは所属にならないかとの勧誘も受けているが、「地方に名を残したままローカル・レスラーの星になりたい」とのこと。
たまたま本誌が取材したからとかではなく、ハンサムなルックスに加えて試合も見て明らかな次世代スターで間違いない。愛媛に行かれることがあれば、是非「愛媛プロレス」を体感して欲しいし、全日本プロレスのTV放送や配信大会などに接する機会があれば、NEXTREAMの一員としての活躍に目を奪われるであろう。重ねて2021年の要注目選手なのだ。
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