2020年下半期のプロレス界を席巻した世志琥&Sareeeのオニカナ。Sareee渡米カウントダウンの2021年も突っ走るかと思われたが、15周年をコロナ禍の混沌で迎えた中島安里紗が力尽くで止めた。
SEAdLINNNG2021年の開幕となった1・11後楽園。メインの前に中島安里紗の15年を振り返る映像が流れた。
「人を殴って金がもらえるなんて最高」
その発言がまるで昨日の事の様に思えるぐらい、試合が始まってSareeeにエルボーを叩き込む中島安里紗は活き活きとしていた。
Sareeeに去年のフォール負けをキッチリお返しした中島安里紗は、
「16年目に新しい事をはじめたい」
と語ったが、その言葉尻を捉えた高橋奈七永がタッグを結成してベルト挑戦をブチ上げるとMAX VOLTAGEメンバーが異を唱え、さらに朱崇花と真琴が
「ラスエゴで挑戦」
を表明して大乱闘、新春早々混沌がリング上を支配する。
この騒乱を
「ウルサイ!!」
の一喝で収束した中島安里紗は、何と高橋奈七永とのタッグ結成を受諾。
ファンには驚愕の展開だが、ベストフレンズとしての勝利直後に眼前でタッグパートナー変更を宣言された藤本つかさが怒るどころか笑って受け止め、
「Let’sget d」
で締めると、拍手を贈る他はなかった。
「独りよがりプロレス」
「協調性が無い」
と評される中島安里紗がJWPからSEAdLINNNGへ団体を移っても変わらぬ「ベストフレンズ」として寄り添ってきた藤本つかさにしてみれば、
「またなの」
「行ってらっしゃい」
といったところなのだろう。
会見で中島安里紗は高橋奈七永を
「本当にダメだった」
と評し、タッグ結成など考えられない仲だった事を明かした。
だが中島安里紗は、同じくNGだったSareeeとも2試合を行い、激闘でコロナ禍のファンの憂鬱を吹き飛ばした。
水と油の高橋奈七永とのタッグ結成がどういった化学反応を生じさせるのか。SEAdLINNNGをさらなる高みへ飛翔させるのか、はたまた大爆発を起こして四散するか。
それを一番楽しみにしているのは、誰よりも中島安里紗を知る藤本つかさなのかもしれない。
■ SEAdLINNNG~2021年開幕戦!~
日時:1月11日(月・祝) 開始11:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:467人(主催者発表)
<メインイベント 中島安里紗15周年記念スペシャルタッグマッチ30分1本勝負>
[鬼に金棒]
世志琥 ●Sareee(WWE Count Down)
16分59秒 D×D
〇中島安里紗 藤本つかさ(アイスリボン)
[ベストフレンズ]
<第4試合 新春MAX VOLTAGE対決 タッグマッチ30分1本勝負>
〇高橋奈七永 高瀬みゆき(アクトレスガールズ)
18分14秒 エルボー⇒片エビ固め
水波綾 ●青木いつ希(ショーンキャプチャー)
<第3試合 ハイスピードシングルマッチ 20分1本勝負>
〇春輝つくし(アイスリボン)
4分36秒 オーバー・ザ・トップロープ
〇永島千佳世
※レフェリー 南月たいよう
<第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負>
[ラスエゴ]
真琴 朱崇花 〇海樹リコ
13分59秒 三角締め
アジャコング 山下りな ●花穂ノ利
<第1試合 ハイスピード6WAYマッチ 20分1本勝負>
①
〇春輝つくし(アイスリボン)
6分09秒 直伝ラ・マヒストラル
●星いぶき(アイスリボン)
②
〇永島千佳世
4分03秒 切り返し合戦⇒エビ固め
●AKARI(PURE-J)
※春輝つくしと永島千佳世が第3試合出場決定
※レフェリー 南月たいよう
あと2人はLeon(PURE-J)、小林香萌
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