[週刊ファイト12月31日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼TLC炎上Rオートン償却フィーンド!復帰シャーロット&アスカ新タッグ王者
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タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・無観客逆手の会場炎柱絵的斬新!Rオートン悪鬼滅殺フィーンド火葬
・豚の丸焼き!但しキャラ封印ならともかく蘇る際の言い訳どうなるの?
・ケビン・オーエンズ特番ドキュメンタリー放送もローマン・レインズ防衛
・女子タッグ王座戦アスカ&シャーロット鬼に金棒!シェイナ&ナイア陥落
・ニューデイからハートビジネス:SベンジャミンCアレキサンダー王座移動
・男出来て美貌になったカーメラとサーシャ・バンクスの想定以上カード
・AJ+オモス、ミズMITB権利行使3wayなるもDマッキンタイア王座死守
・ビックE勝利!やたら長いKick off注意深く聞けば展開が読めるトーク
・期待してなかったのに面白かった今年のTLC大会総括
■ WWE TLC
日時:12月20日(現地時間)
会場:米フロリダ州セント・ピーターズバーグ サンダードーム(トロピカーナ・フィールド)
―― 例によって全文公開の速報エントリーとは異なる深い考察と濃い分析で進めていきましょう。面白かったPPV大会となったことは間違いありません。
無観客逆手の会場炎柱絵的斬新!Rオートン悪鬼滅殺フィーンド火葬
<第7試合 ファイアフライ・インフェルノマッチ>
○ランディ・オートン
12分00秒 焼失死亡(火葬)
●“ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアット
オフレコ 当初はまったく期待してなかった大会なんだけどな(笑)。良くも悪くもケツが読めるカードばかりでときめくものがなかったから。ところが、すでにSmackDownやRAW内でも挿入されていたけど、忌わしい2020年をマッキンタイアのクレイモア以下、スーパースターたちがぶち込まして最後に2021年が退治するアニメ合成CMというか、あの企業メッセージが象徴するように、今年最後のPPV大会だからと全員が必死で頑張った。まだ見てない方はWWEネットワークにちゃんと加入して大画面で見てくださいと宣伝のお先棒担いでおこう(笑)。
―― 例えばカーメラがサーシャ・バンクスに勝つ訳ないんですが、驚きのいい試合になりましたからね。ビジュアル的にも映えますから、これはグラビア満載で取り上げましょう。
オフレコ ビジュアルというなら、なんといっても最後のカードになるんじゃないか。そんな「リングで選手が焼き殺される」と活字にすれば漫画でしかないんだけど、視覚トリック含めて「こんなの日本ではやれない」スケール感も相まって、大笑いできて楽しめたからなぁ。
―― まったくです。これも無観客のサンダードームだからできたんであって、それを逆手にとって会場全体に火柱がバンバン上がります。
オフレコ ロックのコンサートの演出でステージ前方に火柱が4本くらい上がるんだったら何度も見たことあるけど、ここまで会場全体でドカドカ火柱が噴射というか、壮観なスペクタクル絵巻になっていたことは間違いない。
―― 数がまるで違います。大仁田厚とミスター・デンジャー松永光弘とか、ファイアーマッチは日本のデスマッチ団体が何度かやってますけど、観客入れてたらお客さんの髪の毛燃えたりどころか、服にも引火してたでしょうねぇ。ガチの大惨事になりかねない。確かに予算もかけたスケールは、WWEならではでしょう。
オフレコ 当初、ファイアフライ・インフェルノマッチとの発表で、なにをやるんだろうと。相手を焼いた方が勝ちということらしいので、そうなるといわゆる映画仕様、コロナ期にアンダーテイカーのラストマッチ(レッスルマニア 36)以降、AEW含めて競うように各団体10回近くはやったんだけど・・・。
―― それらともまた違いました。基本はLIVEのレスリング試合で、最後の焼き殺し箇所だけ編集してわからないように繋いでます。ネタばれごめんなさい(笑)。
豚の丸焼き!但しキャラ封印ならともかく蘇る際の言い訳どうなるの?
オフレコ ここまでやったら誰も文句ないでしょう。こんなの嫌いというレスリング原理主義者はいるやろうけど、リングサイドにもガソリン撒いて本当に火つけて座っていたランディ・オートンは危機一髪で逃げるけど、椅子は燃え上がるからなぁ。
―― あれはスタントマンじゃないです。本人が間一髪のスタントやってます。まぁ、だから間違えて燃えないように引火しない薬をしみこませたジャージ姿でずっと闘っていたんですけど。
オフレコ ネタばれやって(笑)。ただ、そんなのわかって見ている大人のファンも、ここまで本格的にやられたら仰天するしかない。
―― B級、C級のホラー映画なのか、ハリウッド超大作なのかということですね。
オフレコ 日本でも無観客の「配信マッチ」とかやってるけど、マイナスをプラスにする工夫もなにもない。これやられたら太刀打ちできないというこっちゃ。
―― ただ、フィーンドはどうなるんですか? ちゃんと十分本人に見える太った人形がマジに焼かれてましたからね。どこかの映画プロダクションが雇われて、予算使って凝ってやったんでしょうけど、ちゃちいところがなかっただけに、どういう言い訳で蘇るんでしょうか(笑)。
オフレコ The Horror Show at Extreme Rulesと題されたPPVでのブラウン・ストローマンvs. ブレイ・ワイアットの#TheSwampFight、これはダメ回だったけどな。沼地に沈めたエンディングのハズが生き返るのは、その映画仕様マッチが酷かったから非難轟轟だったけど。そこはWWEなんで、なんでもありが許される。同額予算つけたとしても、日本ならこれは許されないというのはあるかもやろうけど。
―― ロジックですか? ただ、新日本プロレスの毎晩の乱入、試合介入連発の方が許されないと思いますけどね。いや、続けて毎試合やってる大会もありますから。もういい加減、熱心に会場に通う信者組までうんざりしてるんじゃないかと。あと、レジェンドである棚橋弘至が、執拗にヒザを砕かれる絵も、一体何度やってるのかと。テレビ番組として毎週膨大な時間量のコンテンツを世界に中継するWWEと、後楽園3連戦『Road to TOKYO DOME』とかの違いはあり、ある程度繰り返しがあるのは仕方ないとしても、新日の毎晩、毎度は異常な重複レベルになります。
オフレコ たまにやるから生きてくるというのはあるやろうな。WWEのリングが壊れてペシャンとなるギミックは、二度目、三度目にはもうやる前から気配でわかってしまったからな。でも、今回のは肢体が燃えたままRKOとかもやっていた。過去に照らしても初だしの試みだった。
―― 漫画だとバカにする前に「お前らこれやれんのか?」と問い詰めることが必要になります。