DEEP☆KICK 48 -60kg級タイトルマッチ激勝初防衛の谷岡祐樹が総合転向を表明!!

 12月13日(日)泉大津市・テクスピア大阪において『DEEP☆KICK 48』が開催された。公式レポートが到着しているのでお届けする。(写真・石本文子)

■ DEEP☆KICK実行委員会 DEEP☆KICK 48
日時:12月13日(日) 開始12:00
会場:大阪・泉大津市・テクスピア大阪

<メインイベント DEEP☆KICK-60kgタイトルマッチ 3分3R>
〇谷岡祐樹 (パラエストラ加古川)
 1R 2分30秒 TKO ※レフェリーストップ
●駿(FASCINATE FIGHT TEAM)
※谷岡祐樹が初防衛に成功

 DEEP☆KICK-60kg王者・谷岡祐樹 (パラエストラ加古川)の持つベルトに『DEEP☆KICK 47』にて行われた挑戦者決定戦で佐藤亮(NJKF健心塾)に勝利し這い上がってきた駿(FASCINATE FIGHT TEAM)が挑戦した。2人は過去に1度対戦しており、その際は谷岡がKO勝ちをおさめている。
 1R、駿のローキックで試合が始まる静かな立ち上がりから徐々に谷岡がプレッシャーをかけていく。駿も膝蹴りとミドルキックで応戦するが谷岡が冷静にコーナーに追い詰めていくと、最後はパンチ連打から豪快な右フックで駿を失神KOで仕留めて強烈な1RKO、谷岡が初防衛に成功した。


 試合後のマイクでは
「僕が所属しているパラエストラ加古川は総合格闘技のジムで、寝技の練習をしているうちに総合格闘技にも挑戦したい思いが強くなってきました。中途半端な気持ちで王者でいたくないので、今回の防衛を節目にベルト返上をし総合格闘技に転向して、今後はDEEPやRIZIN等にも出場していきたい」
と意志表明をした。
 谷岡の転向後の活躍と、空白となったDEEP☆KICK-60kgの王座を決める戦いにも期待したい。

<セミファイナル NEXT☆LEVEL提供試合 -49kg契約>
〇伊藤千飛(真門伊藤道場)
 3R 1分30秒 判定3-0(30-28、30-27、30-28)※偶発的なローブローによりレフェリーが試合続行不可能と判断し、3R14秒時点での判定で決着 
●中島隆徳(GETOVER)

 日本テレビ系列「有吉ゼミ」有吉ゼミで那須川龍心のライバルとして取り上げられて来た「蹴らない千飛」伊藤千飛(真門伊藤道場)が名古屋のベルトホルダーの中島隆徳(GETOVER)と対戦した。
 開始から伊藤がサウスポーの中島に対して得意のパンチで攻め込むと、中島はロープに詰められても首相撲で凌いでいく。
 2R、伊藤が前に出ると中島がパンチに合わせ放ったインローがローブローとなり試合が一時中断する。再開後も2度のローブローで伊藤がうずくまったところでレフェリーが試合続行不可能と判断し、3R14秒時点までの判定で伊藤の判定勝ちとなった。

<第6試合 DEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R>
〇翔磨(多田ジ厶)
 判定3-0(30-29、30-27、30-29)
●力哉(BKジム)
※翔磨が-55kg王座決定トーナメン決勝に進出

 拳剛(誠剛館)の持つベルトへの挑戦権をかけたDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント準決勝が行われた。力哉(BKジム)は11月に行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2020 OSAKA」で逆ブロックの麻太郎(NJKF健心塾)を1RKOで下してリベンジ達成、波に乗っての挑戦となる。対する翔磨(多田ジ厶)は吉村凌仁郎 (BLA-FREY)の欠場により、繰り上がりの出場となった。
 1R、力哉が前に出てプレッシャーをかけ翔磨をコーナーに詰めていくと、サウスポーの翔磨は足を使ってサイドに回ってパンチを放っていき、早くも互いに打ち合う展開となっていく。
 2Rからもお互いの足は止まることがなくスピーディーな打ち合いが繰り広げられていく。途中、翔磨のパンチが力哉を捉えると、力哉の顔から鼻血が出てしまう。それでも力哉は最終ラウンドでも止まることなく猛攻、翔磨も引くことなく前に出ていき応戦、両者最後まで打ち合い続けた。今大会のベストバウトと言えるだろう。

 判定は3者ともに翔磨を支持、翔磨の判定勝ちとなった。それに伴い翔磨は一足先にDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント決勝に駒を進め、試合後、
「正直、力哉選手が勝つと思ってる人が多かったと思いますが、必死に練習して勝つことが出来ました。次の決勝でも僕が勝ちます」とコメントした。

<第5試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R>
●元貴(DAB)
 判定0-3(27-28、27-28、27-28)
〇祐典(月心会チーム侍)

 ジム移籍初の試合になる祐典がSBフェザー級2位の元貴と対戦した。試合は2R、サウスポーの祐典が遠い距離から豪快なパンチで元貴からダウンを奪うがそのあと手数をまとめて元貴がダウンを奪い返すスリリングな展開となる。3Rも激しい攻防が繰り広げられるも、的確なパンチで攻め込んだ祐典が判定で元貴を下した。

<第4試合 NJKFミネルヴァ アトム級挑戦者決定戦 2分3R 延長1R>
●MARI(ナックルズGYM)
 判定0-2(27-30、29-29、27-30)
〇erika♡(SHINE沖縄)
※erika♡がNJKFミネルヴァ アトム級次期挑戦者に決定

 RISEで寺山日葵(TEPEEN GYM)を追い詰めるも判定で破れたerika♡とNJKFミネルヴァアトム級ランキング2位のMARI(ナックルズGYM)が同階級王者・百花(魁塾)への挑戦権をかけて戦った。
 ミネルヴァルールは3秒間の首相撲が認められており、豪快なパンチから首相撲で終始圧倒したerika♡がMARIを下し判定勝利。来年1月31日(日)に行われるミネルヴァ大阪大会で百花の持つベルトに挑戦する。

 試合後、リングには百花(魁塾)、AYAKA(NJKF健心塾)、聖愛(魁塾)、AYA(BRA-FREY)、若林弥由(月心会チーム侍)、上村蘭唯華(真門伊藤道場)、水野梨音(TEPPEN GYM)が上がりそれぞれミネルヴァ大阪大会への意気込みを語った。

<第3試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R>
●一樹(FASCINATE FIGHT TEAM)
 2R 1分34秒 TKO ※レフェリーストップ
〇勇馬(山口道場)

 今年7月に開催の『DEEP☆KICK 44』にて行われたDEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝で敗れた2人がランキング戦を行った。
 一樹(FASCINATE FIGHT TEAM)は1Rからコンビネーションを多彩に放つ、それに動じず蹴りで凌ぐ勇馬(山口道場)。2Rに入ってセコンドからGOの指示が出ると上下に打ち分けてまずはストレートでダウンを奪うと続けて猛ラッシュ、強烈な左フックで2度目のダウンを奪いレフェリーストップにより勇馬がランキング上位の一樹を相手にKO勝利した。

<第2試合ミネルヴァ-49kg契約 2分3R>
〇AYA(BRA-FREY)
 判定3-0(29-28、30-28、29-28)
●未来(Blaze)

 元WMAF世界王者の秘蔵っ子AYA(BRA-FREY)が美人キックボクサー未来(Blaze)と対戦した。1R・2Rと攻め込むAYAに未来は防戦一方となってしまう。3R、疲れの見えたAYAに未来は襲いかかるも、前半についた大きな差を覆せず、美女対決はAYAの判定勝ちとなった。


<第1試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R>
長谷川英翔(誠剛館)
 ※仁選手の欠場により中止
仁(Continue)

◎オープニングイベント NEXT☆LEVEL提供試合 ~NEXT☆LEVEL関西一般タイトルマッチTOP☆RUN~

<OP第3試合 TOP☆RUN-60kg王座決定戦 1分30秒3R 延長1R>
●平岡篤弥(魁塾)
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
〇真鍋篤也 (Blaze)
※平岡篤弥が関西一般TOP☆RUN-60kg第13代王者に

 3戦目は-60kg王座決定戦、こちらもトーナメントを勝ち進んできた平岡篤弥(魁塾)と真鍋篤也 (Blaze)が王座を競い合った。2R平岡の強烈な右ストレートが真鍋を捉えダウンを奪う。3Rは真鍋が逆転を狙い猛攻するがあと一歩及ばず、ダウンを奪った平岡の判定勝利となり関西一般TOP☆RUN-60kg第13代王者を手にした。

<OP第2試合 TOP☆RUN Girls王座決定戦 1分30秒3R 延長1R>
〇長崎紗依茄 (月心会チーム侍)
 判定3-0(30-28、30-28、30-27)
●乾幸歩(teamBonds)
※長崎紗依茄がTOP☆RUN Girls第6代王者に

 続くはGirls対決、関西・中四国それぞれより勝ち上がってきた長崎紗依茄 (月心会チーム侍)と乾幸歩(teamBonds)の対戦。試合は終始長崎が主導権を握り、判定は3者ともに長崎を支持し乾を相手に判定勝利。見事、TOP☆RUN Girls第6代王者の座をつかんだ。

<OP第1試合 TOP☆RUN-55kg王座決定戦 1分30秒3R 延長1R>
〇保井広輝 (Warrior Osaka)
 判定1-0(30-29、29-29、29-29)延長3-0(10-9、10-9、10-9)
●大田玲翔 (Vigor Kickboxing Gym)
※保井広輝が関西一般TOP☆RUN-55kg第4代王者に

 OPではNEXT☆LEVEL関西一般王座決定戦が3試合行われ、まずは-55kg王座決定戦。トーナメントを勝ち上がってきた保井広輝 (Warrior Osaka)と大田玲翔 (Vigor Kickboxing Gym)が対戦した。1Rから両者引けを取らない互角の勝負が繰り広げられ試合判定はドロー、延長戦にもつれ込む。延長戦では保井がしっかりとポイントを奪い判定勝利、関西一般TOP☆RUN-55kg第4代王者に輝いた。