12・13大阪DEEP KICK49 メインは高橋聖人が経験の差を見せつけ辛勝!

 12月13日(日)泉大津市・テクスピア大阪において『DEEP☆KICK 49』が開催された。公式レポートが到着しているのでお届けする。
(写真・石本文子)

■ DEEP☆KICK実行委員会 DEEP☆KICK 49
日時:12月13日(日) 開始16:00
会場:大阪・泉大津市・テクスピア大阪

<メインイベント DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R>
〇高橋聖人(真門ジム)
 判定2-0(29-28、29-29、30-28)
●大石健作(TEPPEN GYM)

 前回大会『DEEP☆KICK 47』にて鮮烈の左ストレートで拓磨(teamBonds)を2RKOで倒し大阪のファンを驚かせた“遅れてきたルーキー”大石健作(TEPPEN GYM)が関西の喧嘩屋・高橋3兄弟の末弟、元NKBフェザー級王者の高橋聖人(真門ジム)と対戦した。
 1R開始早々に大石の日本拳法仕込みの遠い距離からの左ストレートが高橋をヒット、場内から驚きの声があがる。続けざまに攻め込む大石に防戦となるかと思われた高橋だが、ガードを固く締めてローキックを着実に当てていく。
 2Rからは大石も左アッパーからの右フックで攻め込むんでいく、高橋はローキックで動きを止め、入ってきた所に組んで膝を徹底していく。2Rまでの判定では1人が高橋、1人が大石、1人がドローと完全に互角の戦いとなる。
 最終ラウンド、大石は猛攻に出るが高橋は徹底的にガードしヒットを許さず着実に攻撃を返していき試合終了。結果、3R目の高橋のヒットポイントをレフェリー3人が指示し経験の差を見せつけた高橋の判定勝利となった。

<セミファイナル DEEP☆KICK-70kg挑戦者決定戦 3分3R 延長1R>
〇慎太郎(teamBonds)
 判定3-0(30-28、30-28、30-28)
●進撃の祐基(京都亀岡キックボクシングジム)
※慎太郎が-70kg次期挑戦者に決定


 籔中謙佑(KUMA GYM)の持つDEEP☆KICK-70kgのベルトへの挑戦権を懸け慎太郎(teamBonds)と進撃の祐基(京都亀岡キックボクシングジム)が対決。
 1R、サウスポーの祐基が左ミドルキックを放つと慎太郎は即座にインローを返すという展開が続き、ラウンドを重ねるごとに祐基の内腿が腫れてきて動きが鈍っていく。そこを慎太郎は見逃さずパンチと膝蹴りで祐基を攻め立て、最後まで主導権を渡さず試合終了。まさに作戦勝ちと言える内容で慎太郎が判定勝ちをおさめ、藪中への挑戦権を獲得した。
 慎太郎と藪中は今年2月に行われた『DEEP☆KIC 42』でもタイトルマッチを行っており、慎太郎は「その時はドロー防衛で逃げられたので今回はKOでベルトを奪います」と語った。
 藪中が今回も守り切るか、慎太郎が次こそ奪い取るのか、2度目の対戦となるDEEP☆KICK-70kgタイトルマッチは来年1月31日(日)の『DEEP☆KICK 50』にて行われる。

<第4試合 DEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R>
〇麻太郎(NJKF健心塾)
 判定3-0(30-27、30-28、30-27)
●フジモン♡(京都亀岡キックボクシングジム)
※麻太郎が-55kg王座決定トーナメン決勝に進出

 入場に力を入れて笑いをとるエンターテイナー・フジモン♡(京都亀岡キックボクシングジム)と先月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 OSAKA」で逆ブロックに出場の力哉(BKジム)にリベンジを許した麻太郎(NJKF健心塾)がDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント準決勝で激突。
 1Rから長身の麻太郎は前蹴りからテンカオでフジモン♡に攻め込んでいく。対するフジモン♡はバックハンドブローやトリッキーな技で対抗していくが自分の距離に持っていけない展開に。
 2Rでも流れは変わらず最終ラウンド、後がないフジモン♡はミドル連打などで勝機を狙っていくが、麻太郎のハイキックがフジモン♡の目をかすめ左目を負傷してしまい攻め込まれる展開になってしまう。
 結果、最後までフジモン♡を圧倒した麻太郎の判定勝利となり、来年1月31日(日)開催の『DEEP☆KICK 50』にて行われるDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出、逆ブロックで勝利した翔磨(多田ジ厶)との対戦が決定した。

 その後に翔磨がリングインすると麻太郎とハイタッチ、聞くと2人は昔からの友達だそうだ。しかし、試合になるとそんなモノは関係ない。KOでタイトルマッチに勝ち上がると2人とも意気込んでいる。
 果たしてDEEP☆KICK-55kg王者・拳剛(誠剛館)への挑戦権を手にするのはどっちだ?!

<第3試合 NEXT☆LEVEL提供試合 TEAM TEPPENJr. VS NEXT☆LEVEL中四国Jr.対抗試合 大将戦 -49kg契約 1分30秒3R>
〇塚本望夢(teamBonds)
 判定3-0(30-29、30-28、30-28)
●那須川龍心(TEPPEN GYM)

 神童・那須川天心の弟が再びDEEP☆KICKのリングに帰ってきた。那須川龍心(TEPPEN GYM)はDEEP☆KICKで伊藤千飛(真門伊藤道場)と2度対戦するも一歩及ばず2敗、今回が3回目の出場となり、まずは1勝し再び伊藤へのリベンジを狙いたいところ。
 対する塚本望夢(teamBonds)はタイ修行にも行ったことのある攻防ともにハイスペックな選手で今年9月にNEXT☆LEVEL-45kg日本統一王者に輝いている中四国屈指の実力者。

 TEPPEN GYMとNEXT☆LEVEL中四国のJr対抗戦の大将となった2人が互いに背負うものを懸けぶつかったこの試合。まずは1R、ゴングと同時に突進する龍心、それを塚本が交わしてミドルキックを放つ。気持ちで前に出る龍心のストレートが塚本の顔面をとらえると、塚本も負けじと打ち返す。開始早々、どちらも引かないプロ顔負けの一進一退の熱い攻防が繰り広げられる。
 しかし2R中盤から塚本は龍心のパンチを見切り避ける動きが目立ちだし、龍心も前に前にとプレッシャーをかけていきヒットを狙うが塚本を捉えれず、2Rまでの判定では塚本が優勢となる。
 反撃を狙う龍心は3R、兄・天心直伝のバックスピンキックで見事に塚本のボディを捉え、会場からはドッと歓声が湧く。その勢いのまま攻勢に出ようと前に出る龍心、それを交わし返していく塚本。アマチュア同士の試合ながらも今大会屈指の盛り上がりを見せたこの試合、しかし龍心はあと一歩が届かなかった、ジャッジが塚本のヒットポイントを支持し結果は塚本の判定勝利となった。

 こうして塚本が一矢報いる形とはなったがTEPPEN GYM vs. NEXT☆LEVEL中四国のJr対抗試合は2勝1敗で神童・那須川天心に憧れ努力する3人が出場したTEPPEN GYMJrの勝利となった。

<第2試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R>
●翔太郎(猛志会)
 判定0-3(28-30、28-30、28-30)
〇クロダッシュ(N-FIELD KICK BOXING GYM)


 1Rはともに静かな立ち上がりであったが、2Rからは徐々にクロダッシュ(N-FIELD KICK BOXING GYM)のパンチが翔太朗(猛志会)を捉えていき、3Rでもその流れは変わらない。流れを変えたい翔太朗であったが時すでに遅し、判定でクロダッシュの勝利となった。

<第1試合ミネルヴァ-48kg契約 2分3R>
〇花田麻衣(GROUND CORE)
 3R 0分55秒 TKO※レフェリーストップ
●エミNFC(ナゴヤファイトクラブ)

 ミネルヴァルールで行われたこの試合は壮絶な打ち合いとなり、2Rでは両者それぞれがダウンを取るという展開となり2Rまでの判定ではイーブン。3R、開始から仕掛けていった花田麻衣(GROUND CORE)がエミNFC(ナゴヤファイトクラブ)を倒し切りKO、拮抗した試合で見事勝利を勝ち取った。


◎オープニングイベント NEXT☆LEVEL提供試合

<OP第3試合 -65kg契約 1分30秒2R>
〇上田咲也 (HIGH SPEED GYM)
 判定3-0(20-18、20-19、20-19)
●森知輝(02GYM)

 K-1チャンピオンの長島☆自演乙☆雄一郎が代表の02GYMから出場となる森(02GYM)はゴング開始とともに攻撃を仕掛けていくが上田咲也 (HIGH SPEED GYM)がこれをいなす。2Rでは上田がパンチをヒットするシーンが増えていき、判定勝ちとなった。

<OP第2試合 NEXT☆LEVEL提供試合 TEAM TEPPENJr. VS NEXT☆LEVEL中四国Jr.対抗試合 中堅戦 -42kg契約 1分2R>
●海地勇希(岩崎道場)
 判定0-3(18-20、18-20、18-20)
〇水野夢斗(TEPPEN GYM)

 続く対抗戦の中堅戦。NEXT☆LEVEL中四国からは海地勇希(岩崎道場)、TEPPEN GYMからは先に1勝した水野梨音の兄・水野夢斗(TEPPEN GYM)が出場。水野兄妹は京都に住みながら、神童・那須川天心に憧れ京都からTEPPEN GYMまで通う覚悟・やる気を持っておりそれは試合でも現れた。終始水野は海渡を圧倒し見事フルマークで判定勝利。
 この時点でTEPPEN GYMJrが2勝を勝ち取り、対抗戦の勝利が決定した。

<OP第1試合 NEXT☆LEVEL提供試合 TEAM TEPPENJr. VS NEXT☆LEVEL中四国Jr.対抗試合 先鋒戦 -28kg契約 1分2R>
●稲田晴子(NJKF拳之会)
 判定0-3(19-20、18-20、19-20)
〇水野梨音(TEPPEN GYM)

「TEAM TEPPENJr. VS NEXT☆LEVEL中四国Jr.対抗試合」と銘打たれた対抗戦3戦の先方戦は女子対決。中四国の名門・NJKF拳之会より稲田晴子(NJKF拳之会)、神童・那須川天心率いるTEPPEN GYMより水野梨音(TEPPEN GYM)が出場。女子とは思えぬ熱い戦いは判定にもつれこみ水野が勝利。まずはTEPPEN GYMJrの1勝となった。