(c) AEW
■ AEW Dynamite
日時:12月16日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス
やたらLIVEを強調していたから、本日のはガチの生中継なのだろう。もっともAEWに関しては、その生放送の回がイマイチだったりする嫌いがあるのだが・・・。今回のも、時間割りこそCM中はこうとか、うまく進行できていたとは思うのだが、試合内容的には並み回だったかもだ。
第1試合はハングマン・ペイジが、元ダーク・オーダーなのか、今もそうなのか、人気が出てきたジョン・シルバー&アレックス・レイノルズと組んで、マット・ハーディ&プライベート・パーティ組と闘う6人タッグから。シルバーとレイノルズはカーボーイ・ハット以下、ペイジにコスチュームも合わせてきてなんだが、こちらがベビーフェイスになるのだろうか。ハーディはヒールターン済みなんだが、なんかよくわからなかった。決して悪い試合ではないのだが、ハーディがフォールを取るケツだった。
動画というか撮影班だけでやるスキット場面には公式写真などないのだが、Cody家にピンポーンとチャイムが鳴ってドアを開けるとなにやらプレゼントの箱が。開けてみるとGUCCIのロゴ入りで高級そうな子供靴にご懐妊おめでとうのカードということで、ブランディのオメデタ発表に。ベビーフェイスからヒールに、またベビーにと訳わからなくなっているブランディなんだがとりあえずはおめでとうございます。
ということで、アンへリコがコーディカッターを喰らう役に。まぁこれはイイじゃないですか。そこから増殖中のタズ軍が出てきていちゃもんをつけるが、スティングが出てくるという・・・。
例によってダービー・アレンがポツンと一人で客席から見ているんだが、スティングの出番なんか1分ほどのこと。試合するなんて無理なんでAEWと複数年契約っても、要するにこういう形で番組のどこかにちらっと出てくるだけなのだ。それでイイのである。
エディ・キングストンのプロモ時間、今回のターゲットはPACのようで、三文字のを揶揄するのは新日本プロレス武道館のワールド・タッグ・リーグ、G.O.D.優勝も含んでいるのかも。AEW連中は皆さん見てますから・・・。
乱闘になってブッチャー&ブレイドも出てきての展開で、ランス・アーチャーはPACとも揉めて合わない。ただ、AEWは2時間番組に次の布石となるアングルをあれもこれもと詰め込むところがあって、ダラダラ3時間やってしまうRAWも大きな問題なんだが、じっくり見るしか記事書けないマスコミはともかく、複雑すぎてライト層にどこまで伝わっているのか疑問との指摘はあろう。だからベビーだかヒールなのかわからなくなるのだ。
クリス・ジェリコ親分のインナーサークル軍にMJFは入っているが、ウォードロウは収録に来れなかったとかで、当初の予定がどうだったのか不明ながら12人タッグって、これまた訳がわらなくなる。対するは先週のデビューに続きブライアン・ピルマンJr.とクリフ・ギャリソンのVarsity Blondes以下、ベストフレンズ(チェック・テイラー&トレント・バレッタ)、かの19歳の兄弟組トップ・フライトと、3つのタッグチームを1つにまとめただけで顔見世だけになってしまう。
ましてオレンジ・キャシディは実況席に座るものの、なにもしゃべらないとか登場人物が多すぎ。構成担当がしっかりしているから格好はつくんだが・・・。最後はヘイガーがギャリソンにF10を決め、美味しいところ取りのMJFがフォールだけかぶさるケツに。ここから次週用の因縁仕込みになり、トップ・フライトはジェリコ&MKF組とのカードも決まった。ちなみにジェリコとMJFのミュージカル場面が、なんでもNew York Times紙のベストパフォーマンス賞だったとかで・・・。そんなのあるのか? 映画『Pennies From Heaven』からの夢の回想場面をダンスと歌では確かに最高ではあった。鷹の爪大賞では一行も触れなかったけど(笑)。ジェリコはFOZZYのボーカルだし、MJFはもともとミュージカルに出ていたそうなんだが・・・。
クリストファー・ダニエルズとフランキー・ガザリアンのSCUが、新人の黒人組アクレイムドに負けるタッグ試合も挿入。こちらも次週用の仕込みがあり、フォール取られたダニエルズと揉めるガザリアンに、試合を見ていたヤングバックスはアクレイムドとの試合決定となった。
インパクト・レスリングやNWAとは共闘路線のAEW。実際はAEW所属なんだがNWA女子王座のベルト持って出てくるセリーナに、ビック・スォールが組んで、イヴァリース&ディマンテのプエルトリコ軍と戦うカードもあったのだが、女子部門は弱いままかも。スォールの四つ葉固めがディマンテに決まってセリーナたちの手が挙がるが、ナイラ・ローズ w/ビッキー・ゲレロおばさんがリングに乱入して襲撃すると、黒人のレッド・ベルベットが救出に。こちらも次回のアングル仕込みに余念がないが、志田光の登場は来週なんだそうです。
トリはケニー・オメガに、No DQ戦ということで最初からゴミ箱をぶつけるところから始めたジョーイ・ジャネイラ戦に。もちろんインパクト・レスリング幹部でもあるドン・キャリスがマイクを持って、リングサイドからオメガ寄りの実況をするという趣向が面白い。そのキャリスがマイクを渡すと、試合しながらオメガが試合を解説する工夫もあった。アイデアマンのジャネイラならではだろう。
ただ、結構危険な試合形式であり、オメガの身体はボロボロなんじゃないかと心配なんだが、片翼の天使が決まっている。
番組のエンディングは、デス・トライアングルが出てきて、現地12月30日のDynamiteでのフェニックス戦が決まった。これはもの凄い試合になること請け合いである。
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’20年12月24日号BOSJタッグ武道館 愛媛プロレス Vamostar 虎奪回 スターダム木村花