AEWクリス・ジェリコMJFがミュージカル歌にダンス!メインで事故発生

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:10月21日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 冒頭はウォードロウのお出ましから。人気のジャングルボーイとトーナメント一回戦になるが、豪快なラリアット決めてもジャングルボーイはカウント2で起き上がるとか、見せ場はやっていたが、ここはF-10で投げてウォードロウは2回戦へ。ただ、場外での攻防でコーナーポストに打ち付けられる際、ジャッグルボーイはちゃんと手で頭の後ろを抑えているとか、プロレスラーとしての上達は早い。コロナが収まった来年にはもっとビックになっているだろう。

エディ・キングストンの画像はPre showより
 やはり前回の番組の終わり方、どうやら生中継の時間が足りなかったようで、放送されなかったエディ・キングストンのジョン・モクスリーへの罵詈雑言が解禁。いや~、面白かった。「俺はこのスポーツを愛するから底辺でもがんばってるが、お前はスポーツ・エンタテインメントの会社に行ってミリオン稼ぎ、美人の奥さん貰って・・・」と、以前はフィラデルフィアでがんばっていた二人のシュート物語。11・7『Full Gear』での”I QUIT”(降参)と言うまで闘うAEW世界王座戦が決定。誰もキングストンが勝つとは思ってないが、そんなことはどうでもいい。面白い試合を見せてくれそうだからだ。
 この二人のプロモは番組を通じて新規の言い合いも挿入されていて、しゃべりだけでも銭の取れるキングストンなのだった。


 トーナメント1回戦が続くんだが、ケニー・オメガの入場にはホウキを持ったビキニ美女2名と、クリーナー”掃除人”ケニーの復活である。派手な入場でいよいよシングルプレイヤーとしてのプッシュということになる。相手は前週の予告段階ではジョーイ・ジャネーラだったが、インディーの大会にコロナ陽性選手が出たとかで、接触の可能性があると彼に限らず複数が出番ナシの待機に。よって替わりにソニー・キスが出てきたが、こちらはいいところを出させずにあっという間に片翼の天使が決まるスクワッシュマッチに。


 ペンタゴンJr.とレイ・フェニックスの兄弟対決、なんかペンタゴンの表記がスペイン語のPenta El Zero Mの方がテロップになっていたが、ややこしくなるのでペンタゴンJr.にしておく。なんか、もの凄い試合するのかと思ったのだが、ここは弟のフェニックスのカナディアン・デストロイヤーが決まった。但し、レイは途中で首を打ってケガしたと、あとから米国サイトにレポートが出ていたんだが、確かにレフェリーのオゥブリー・エドワーズが試合中、何度も大丈夫かと話しかけていた。大事に至らなければいいいが。


 コルト・カバナとハングマン・ペイジのは、悪くはないんだが、決勝がオメガとペイジの元パートナー対決にするのがミエミエなのもあってか、巨体のカバナを一回転させるバックショット・ラリアットの切れ味こそ鋭いが、イマイチ乗り切れない内容だったかも。


 ダービー・アレンの出番は、ローラースケートの競技用の急激なカーブの頂上から、死体袋に入ったままころげ落ちるスタントだった。いつか死ぬんじゃないかと危惧するんだが・・・。


 そして、お約束のクリス・ジェリコとMJFのステーキ・ディナーのセグメントに。MJFが肉の焼き加減をまずwell doneと注文すればジェリコはミディアム・レアと言い、するとMJFはレアとやりかえせば、ジェリコはブルー、つまり「血のしたたるエキストラ・レアだ」と意地の張り合い。そこから幕が開いて、なんと二人がダンサーを従えてミュージカルを歌って踊るのだ。

 これは1981年の映画『Pennies From Heaven』である。主演はスティーヴ・マーティン、元は英国BBCが1978年に放送したTVドラマなんだが、世界恐慌に巻き込まれていく1930年代のアメリカを舞台に、敵対する二人が夢の中では仲良く一緒に歌い踊るというスタンダート曲だ。それにしてもMJFの歌の上手さには驚くばかり。ジェリコはメタルバンドFOZZYではあるがプロ歌手なんだし、ダンス番組にも出ていたから社交ダンスがやれることはわかっていたんだが、最後はタップダンスまで披露するサービスぶり。いやはや一本取られました。正直、どう考えてもこれがイチバン面白かった。


 女子カードは、Dr.ブリット・ベイカーM.D.Dが、カイリン・キングという知らない選手に、最後はピンクの医療用の薄いビニール手袋をはめてカーブ・ストンプ(と呼べないので実況では別名)からロックジョー(マンディブル・クロー)をぶち込むと。このご時世だから、粘膜に直接接触はいけません。試合内容は・・・。


 番組トリがAEWタッグ王座挑戦者決定の4way戦。どこまで実生活なのか未だ不明ながら、QTマーシャルに不倫に走ったかのように言われていたバニーちゃんがブッチャー&ブレイドに復帰。このチームにはさらに参謀エディ・キングストンがいる。さらにプライベート・パーティ w/マット・ハーディ、ダークオーダー3号4号、本命のヤングバックスとなるのだが・・・。

 
 どっちが3号で4号なのかわからないアレックス・レイノルズとジョン・シルバーなんだが、シルバーにはいわゆるクリーン・ザ・ハウスの見せ場が与えられていたのは良かったんだが、そもそも人数多すぎでなにがなんだかよくわからない展開を眺めていると、いつのまにかアレックスがリングに寝たままになっている。

 どうやら頭を打ったようで、フォールされる際に不気味に痺れて硬直した右手が不自然にあがっているのが上記キャプチャー画像である。闘っている選手たちも気がついてなくて、ようやくブレイドが手をひっぱって邪魔にならないようにエプロンの方に少し位置を動かしたが、まだピクりともしない。段取りがあるから、ようやく闘っている選手たちも異変に気付いたようで、その頃にはリング下に降ろされて(例のサミー・ゲバラvs.マット・ハーディ事故の際に画面に出たので覚えられている)黒服のリングドクター頭の姿がちらっとだけ画面にも映るんだが、どこでなにがあったのか本誌もわからなかったし、実況での説明なりもなかった。そのままアレックスは試合から消えている。

 ケツはマット・ジャクソンがプライベート・パーティのアイザイア・キャシディのクレイドルをひっくり返して3カウント。これが予定のものだったのかはわからない。


 当然FTRが出てきて、ヤングバックスは「元のエンタメ会社に土下座して戻ることになる」とかマイクしていたのが笑える。さらに謎のマスクマンが出てきて、FTRの二人が持ち上げたところにコーナーからスパイク・ドライバーを決めたんだが、マスクから出てきたのはタリー・ブランチャードということで、じいさんなのにまだ動けたのかとやや驚いたんだが、実況は「オフ・コース、タリー・ブランチャードです」とやっていた。ふ~ん。

 それからもパイプ椅子をマットの足に挟んで、(故ブライアン・ピルマンが有名にしたやり方での)ガシャンとやる絵もやっていて、PPV『Full Gear』のタッグ王座戦、危うしというエンディングだった。


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