UFCファイトナイト・ラスベガス12:Aシウバのラストマッチに勝利したUホールが男泣き


(C)UFC

 日本時間11月1日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台にUFCファイトナイト・ラスベガス12が開催され、メインイベントでユライア・ホールとアンデウソン・シウバのミドル級マッチが行われた。序盤は互いに様子見の要素が強かったものの、ラウンドを重ねると徐々に2人ともエンジンがかかり始め、第3ラウンドにはホールがシウバからダウンを奪う。ただ、ラウンドの終了間際だったことからフィニッシュには至らなかった。次のラウンドでも再びシウバをノックダウンしたホールは追い打ちのパウンドを浴びせて決着に持ち込み、KO勝利を遂げている。セミメインイベントとして行われたブライス・ミッチェルとアンドレ・フィリのフェザー級マッチはフルラウンドの末にミッチェルがユナニマス判定で勝ち星を手に入れた。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス12:ホール vs. シウバ
日時:現地時間2020年10月31日(土)、日本時間11月1日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○ユライア・ホール
 4ラウンド(1分24秒)TKO
●アンデウソン・シウバ

ユライア・ホール
「当事者だと説明するのが難しい。でも、この瞬間を供給できたこと、これが彼にとって最後の試合になると分かっていたし、彼は自分がどれだけ尊敬しているかも分かってくれている。感情を抑えきれなかった。この瞬間を共有できたことがうれしい。本当にそれが大事なことなんだ。お互いに尊敬し合っている。でも、それを2人ともあまり見せようとしてこなかった。だけど、お互いにとても尊敬し合っているんだ。それとこれとは別に考えないといけなかったけどね。彼のことを悪く言う必要なんて一切ない。彼だって、俺が彼を見て育ってきたこと、彼のキャリアをほとんど追いかけてきたことを分かってくれている。本当に誇りに思う。UFCのことを考えれば、アンデウソン・シウバのことを考えずにはいられない。素晴らしい王者はたくさんいるけど、彼がやってきたこと、彼がそれをどうやってきたか。彼のことも彼の家族のことも心から尊敬している。彼の子どもたちが今回の試合の見届人にならないといけなかったことは悲しいけど、でもこれが仕事だ。彼はただ、“すごかったよ。俺はキミを誇りに思っている。本当によくやったし、泣くな。悪く思わなくていい。キミはきっとチャンピオンになるさ”と言ってくれた」

【セミメインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ブライス・ミッチェル
 判定3-0(29-28、30-27、30-27)
●アンドレ・フィリ

ブライス・ミッチェル
「アンドレ・フィリを圧倒したのは俺が初めてのはず。相手は負けてもいるし、ノックアウトもされているし、一本負けもある。自分がそうできなかったのは残念だけど、どのラウンドも彼には取られていない。向こうは少しダメージも受けていた。本当にタフな試合だった。自分にとっては学びの経験だ。勝てて本当にうれしい。満足感はそれほどないけどね。できるだけハードに戦ったけど、もっとうまくやれた気もする。もっとうまくやれたんじゃないか。マット・セイルズとの試合を除けば、もっとうまくやれたという思いがある。完全には満足していない。相手のことは研究したし、自分の強みを生かして相手の欠点をついて戦いたかった。でも、かなりうまくやれたとは思う。一発、クリーンショットを食らったし、かなりダメージがあって、下からエルボーも打たれた。あのエルボーは受けようと思った感じ。来るのは分かっていたからね。そういう状況だったってこと。向こうが当ててきた打撃は膝。それ以外はほとんどない。今までよりもしっかりとオクタゴンに向かえたと思う。それは分かっている。でも、自分がUFCで一番だってことに疑いは持っていない」

【メインカード】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○グレッグ・ハーディ
 2ラウンド(1分12秒)TKO
●モーリス・グリーン

グレッグ・ハーディ
「気分がいいよ。たくさんの武器を持ってやってきた相手と戦った気分だ。今回のようなリーチとステータスを持つ相手を倒した時はいつでも最高の気分だ。彼には尊敬の念を持って臨んだ。相手はたくさんの攻撃手段を持っていた。よく準備をして全てのことに対して備えた。自分の時間をかけた。起き上がった後は、自分のやり方でフィニッシュを狙うことにした。自分の打撃を待っていた。落ち着いたら、カウンターと攻撃を始めた。打ったら相手が倒れたので、自分のステップを貫いただけだよ。ビデオゲームの中で自分を演じているようなものだ。すべての動きとボタンを知っている。チェスゲームのようなものだ。以前はただスピード、動き、運動能力に反応するだけだった。今では、物事がスローダウンしているみたいだ。精神的なゲームをコントロールできるようになったことで、競技としての試合がとても危険になった。コーチが個別で自分にフォーカスしてくれるようになったことで、以前は持っていなかった武器が増えてきた。自分は試合で決着をつけて勝つ術を身につけている。今は限界があるよ。競争レベルが上がっていると感じる。そこに行く度に、強い対戦相手と戦っている。別の意味で危険な相手と戦っているんだ。チェックを入れてレベルを上げていかなきゃいけない。どうなるか見ていてくれ」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○ケビン・ホランド
 1ラウンド(2分39秒)バーバルサブミッション(負傷)
●チャーリー・オンティベロス

ケビン・ホランド
「スラムはそんなに効いている感じはしなかったけど、効いていたんだろうな。いいスラムだった。ヴォン・フルーのようにヤバいと感じたよ。もう一度スラムで投げた時は痛かったと思う。彼を称賛すべきだね。彼はついこの間のフライトで来て、テストを受け、減量して戦った。かなりのストレスだ。俺は誰とでもいつでもどんな戦う。それは重要じゃない。戦いは戦いだ。戦いのスタイルが試合を作るが、俺は毎回それを壊すんだ。相手がうまいストライカーなら、自分は少しのグラップリングができる。相手がうまいストライカーなら、自分は時折素晴らしいストライカーになれる。要するに、その夜の自分の気持ち次第だ。自分はそこに行って、良い技を相手にぶつけたかったんだ。何かを打ち込んで、それが滑ってしまった。かなりいい加減だった。“よし、そろそろ黒帯を使う時だ”と言ったんだ。それで、俺はひっくり返した。その通りになったことに感謝しているよ。ビッグな相手と戦いたい。指名したいところだけど、UFCが次に用意してくれる相手なら誰でもいいさ。プレミアムを言うならばペリーとやりたいかな。マイク、マジで試合したいのか? 俺とお前はオンラインで少しばかり楽しんだな。あのときの俺だぞ。さあ、やりあおうぜ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ティアゴ・モイゼス
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●ボビー・グリーン

ティアゴ・モイゼス
「この戦いから回復したら、できるだけすぐに試合をしたい。2021年も活動を続けたい。少なくとも年に4試合はやりたいね。これだけ大きな勝利を収めた後は、最高の気分だよ。マイケル・ジョンソンにも勝ったし、今度はボビー・グリーンにも勝ったから、この階級のトップ15に入る準備はできている。セラーニは15位だし、彼と戦いたい。彼はレジェンドだ。俺にとっては名誉なことだよ。彼は何度か負けているし、自分には勢いがあるから、いい試合になると思うよ。アレクサンダー・へルナンデスは今日勝ったばかりだし、これもいい試合になるだろう。自信がついた。まだ改善しなければならないことがたくさんある。ジムに戻って、今後も努力を続けるよ。ここにとどまってマイケル・ジョンソンに勝ったのは運だけではないことを証明した。自分がすぐにでも候補者になると証明できたと思う」


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