SANADAが“やりたい放題”EVILを沈めてG1優勝決定戦へ初進出 ファン歓喜「このカードなら反則・介入なし」飯伏幸太戦が実現

 17日、新日本プロレスが「G1クライマックス」両国国技館でBブロック最終公式戦を開催した。

 夏から秋へ時期を移して開催された30回目記念のG1は、この日のメインでいよいよ90試合目となる最後の試合を迎える。SANADAvs.EVILという“元同ユニット”対決。セミファイナルまでの結果を受けて、“この試合の勝者が優勝決定戦進出”というシチュエーションの中でゴングが鳴った。

 EVILはコロナ休業明けのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン離脱前後から悪の道に邁進、セコンドであるディック東郷を毎回介入させてきた。この日も例外ではなく、リング内外で東郷がEVILをアシスト。それでも主導権を握ったSANADAはムーンサルトプレス2連発を成功させる。EVILは万事休すかに思えたが、東郷がレフェリーの足を引っ張る無法行為で3カウントを阻止だ。SANADAの勝機が途絶えたところで、EVILがレフェリーの注意を引きつける常套手段。東郷がスポイラーズ・チョーカーを仕掛けるとSANADAが絶体絶命となるが、これをSANADAサイドの高橋ヒロムが救出。スーパーキックで東郷を蹴散らすと、立て直したSANADAがEVILに電光石火のオコーナーブリッジ。やりたい放題のEVILの息の根を止めた。

 G1優勝決定戦へ初進出となったSANADA(Bブロック代表)は、前日に進出を決めていた飯伏幸太(Aブロック代表)との頂上対決へ。コロナ休業明けのビッグマッチメイン、あるいはG1両国3連戦の2日目までのメインがことごとく“セコンド介入あり”だっただけに、「このカードなら反則・介入なし」とファンは歓喜。30回目記念のG1優勝決定戦は、正統派同士の顔合わせによる大熱狂が約束された。

 
■ 新日本プロレス レック Presents G1 CLIMAX 30
日時:10月17日(土)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆2917人(主催者発表)

<第1試合>
○ゲイブリエル・キッド
  8分16秒 ダブルアームスープレックス⇒片エビ固め
●上村優也

▼「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
<第2試合>
[2勝7敗=4点]
○YOSHI-HASHI
  6分10秒 緊箍児
●矢野通
[3勝6敗=6点]

<第3試合>
[4勝5敗=8点]
○ジュース・ロビンソン
  12分07秒 パルプフリクション⇒片エビ固め
●後藤洋央紀
[4勝5敗=8点]

<第4試合>
[4勝5敗=8点]
○棚橋弘至
  12分01秒 エビ固め
●ザック・セイバーJr.
[5勝4敗=10点]

<第5試合>
[5勝4敗=10点]
○KENTA
  21分06秒 首固め
●内藤哲也
[6勝3敗=12点]

<第6試合>
[6勝3敗=12点]
○SANADA
  27分01秒 オコーナーブリッジ
●EVIL
[6勝3敗=12点]
※SANADAが優勝決定戦進出


 「G1クライマックス」両国国技館大会3連戦レポート&シリーズ総括は週刊ファイト10月29日号(10月23日発売分)に収録されました。

[ファイトクラブ]新日G1決勝は初の「外様日本人対決」 ブレないグレードワン30年の回答