首位タイで迎えた最終公式戦で痛恨敗戦の内藤哲也「最高のお膳立てをしちまった」 KENTAの丸め込みで王者によるG1制覇消滅

 17日、新日本プロレスが「G1クライマックス」両国国技館でBブロック最終公式戦を開催した。

 ダブルタイトル王者のままG1に突入した内藤哲也は長時間試合を連発。30分という制限時間内で相手の技を受けきったうえで勝つ横綱相撲を重ねて、首位タイのまま最終公式戦を迎える。1・5東京ドーム大会でデハポン大合唱を阻止したKENTAとの対戦がセミファイナルで行われた。

 冒頭から“時間をかけたコスチューム脱ぎ”でKENTAをイライラさせる内藤。とはいえゴングが鳴ると、KENTAも安易に組み合わないことで内藤のペースを狂わせる。必勝モードのKENTAはgo 2 sleepの体勢に入るが、内藤は空中でデスティーノに切り返し。逆に必勝モードの内藤がバレンティアからデスティーノに入るが、内藤の動きを読み切ったKENTAが首固め。3カウントを献上した内藤の“王者によるG1制覇”が消滅した。

 2月の大阪城ホール大会でのダブルタイトル戦で内藤に敗戦したKENTAはリベンジ成功で高笑い。内藤は頭を抱えながら悔しがり、足取り重く花道を下がっていく。公式Twitterでは内藤の「メインイベント、EVILvsSANADAの最高のお膳立てをしちまったな……」とのコメントがファンに共有されたが、言葉通りにメインのSANADAvs.EVILは“この試合の勝者が優勝決定戦進出”というシチュエーションで盛り上がりを見せることとなった。

 
■ 新日本プロレス レック Presents G1 CLIMAX 30
日時:10月17日(土)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆2917人(主催者発表)

<第1試合>
○ゲイブリエル・キッド
  8分16秒 ダブルアームスープレックス⇒片エビ固め
●上村優也

▼「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
<第2試合>
[2勝7敗=4点]
○YOSHI-HASHI
  6分10秒 緊箍児
●矢野通
[3勝6敗=6点]

<第3試合>
[4勝5敗=8点]
○ジュース・ロビンソン
  12分07秒 パルプフリクション⇒片エビ固め
●後藤洋央紀
[4勝5敗=8点]

<第4試合>
[4勝5敗=8点]
○棚橋弘至
  12分01秒 エビ固め
●ザック・セイバーJr.
[5勝4敗=10点]

<第5試合>
[5勝4敗=10点]
○KENTA
  21分06秒 首固め
●内藤哲也
[6勝3敗=12点]

<第6試合>
[6勝3敗=12点]
○SANADA
  27分01秒 オコーナーブリッジ
●EVIL
[6勝3敗=12点]
※SANADAが優勝決定戦進出


 「G1クライマックス」両国国技館大会3連戦レポート&シリーズ総括は週刊ファイト10月29日号(10月23日発売分)に収録されました。

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