NXTテイクオーバー至宝戦!Fベイラー28分28秒Kオライリー、紫雷イオ16分45秒Cレラエ

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 冒頭はWWE、というかWWWFの歴史からでワシントンDCに登記された元の会社名キャピタル・レスリングから転じて、今回からキャピタル・レスリングセンターの呼称が使われる紹介から。ビンス・マクマホン・シニアらの写真には本誌ジョージ・ナポリターノ撮影のものが使われているではないか。大昔から見ているユニバースには感慨ひとしおだろう。改造されたパフォーマンス・センターは上部照明がグレードアップされ、バリケードにはアクリル板グラスに重ねて金網が張り巡らされ、さらに試合が始まるとサンダードーム式の画面観客参加になる。
 これでサンダードームことアムウェイ・センターの2ヶ月独占契約が終了したら、予定ではフロリダの野外会場とのことだが、なにしろなにが起きるかわからないコロナのご時勢である。急遽、キャピタル・レスリングセンターに変更となっても対応可能ということなのだろう。

 そしてNXT王座戦からレスリング重視の内容充実、濃厚な2時間半の最高大会を堪能することになる。とりあえず速報版は日本人選手焦点にとどめるが、詳細分析は金曜9日発売の週刊ファイト10月15日号に収録されます。


 現地10月28日、今年のハロウィン・ハボックはPPVではなく、NXT番組として放送とのこと。もちろんホストは月夜に遠吠えするショッツィ・ブラックハートなのだ。オジー・オズボーンもかけて欲しい(笑)。

■ NXTテイクオーバー 31
日時:10月4日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド キャピタル・レスリング・センター
※WWEネットワークだけでなく通常のPPV放送でも生中継

【試合結果】
<第1試合 NXT北米王座戦>
[王者]○ダミアン・プリースト
 18分39秒 レコニング
[挑戦者]●ジョニー・ガルガノ

<第2試合 シングルマッチ>
○KUSHIDA
 13分00秒 ホバーボードロック
●ベルベティーン・ドリーム
交通事故、さらに例の告発の件からシロ判定?で戻ってきて以来、ヒールになったベルベティーン・ドリームを、KUSHIDAが「泣かすゾ、こら~」とばかり徹底的に締め上げてベルベティーンの悲鳴が終始聞けて面白かった。

<第3試合 NXTクルーザー級王座戦>
[王者]○サントス・エスコバ
 15分14分  ダブルアンダーフックでヒザ落とす
[挑戦者]●アイゼア”SWERVE”スコット

<第4試合 NXT女子王座戦>
[王者]○紫雷イオ
 16分45秒 スパニッシュフライ ⇒ ムーンサルト
[挑戦者]●キャンディス・レラエ
マイクが上から降りてきてと故ハワード・フィンケルさん時代のMSG定期戦オマージュ、キャピタル・レスリング名義を持ち出した意義が至宝戦を前に結実する。そして21世紀のプロレスリングが始まった。

<第5試合 NXT王座戦>
[王者]○フィン・ベイラー
 28分28秒 クー・デ・グラ
[挑戦者]●カイル・オライリー

■ WWE NXTテイクオーバー31
日時:10月4日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド キャピタル・レスリングセンター(パフォーマンス・センター)

◆KUSHIDAが執念のホバーボードロックでドリームにタップ勝ち

 新たな怖いキャラになったKUSHIDAが襲撃合戦を展開する因縁のベルベティーン・ドリームと「NXTテイクオーバー31」で対戦した。「新しいKUSHIDAは狂暴だぞ」と忠告していたKUSHIDAはいきなり入場したドリームを背後から襲撃すると、ハンドスプリング・ニールキックやアームブリーカーを放って攻撃。一方のドリームも雪崩式クローズラインからKUSHIDAをケージに叩きつけるとアッパーカットやスリーパーで反撃した。

 さらにKUSHIDAがマサヒロタナカからドリームをポスト2連打、続けてドリームの左腕が挟まれた鉄製ステップにドロップキックを放つとその腕をアーム・バーで捕まえてダメージを与えた。するとドリームはたまらずサミングを放ってKUSHIDAの攻撃を止めるとドリーム・デスバレー・ドライバーから必殺のパープル・レインメーカーを叩き込むもカウント2。激しい攻防を展開する2人だったが、最後はKUSHIDAが再びドリーム・デスバレー・ドライバーを食らいながらも執念のホバーボードロックで締め上げてドリームに圧勝のタップアウト。

 試合後にはKUSHIDAが起き上がれないドリームにアーム・バーで襲い掛かり、宣言通りその“狂暴さ”を終始見せつけた。

◆王座戦線が混沌!紫雷イオがキャンディス破り王座防衛

 王者紫雷イオが挑戦者決定バトルロイヤルを制したキャンディス・レラエと「NXTテイクオーバー31」のNXT女子王座戦で激突した。序盤、イオがスプリングボード・ムーンサルトやダブル・ニーで攻め込めば、キャンディスもバックスタバーやクローズラインで反撃する。さらにキャンディスのセントーンを回避したイオはダブル・ストンプからフラップジャックや619を決めたが、キャンディスも負けじとムーンサルトやパワーボムで応戦して両者譲らない白熱の応酬を展開。

 しかし、終盤にキャンディスが間違ってレフェリーにエルボー、さらにムーンサルトをヒザ立て迎撃されたイオがレフェリーに誤爆して場外に落としてしまうと、キャンディスの夫ジョニー・ガルガノがレフェリーに扮して登場。ガルガノが高速カウントもキャンディスのストンプ攻撃が2カウントで終わると、さらに復活したレフェリーとガルガノが揉めた隙にキャンディスが王座ベルトでイオを攻撃したが決定打とはならず。

 最後はイオが雪崩式スパニッシュフライから必殺のムーンサルトをキャンディスに叩き込んで3カウント。イオはガルガノに妨害されながらもキャンディスを破って王座防衛に成功した。

◆元王者トニー・ストーム、エンバー・ムーンが次々と挑発

 ただ、大河ドラマはこれだけでは終わらなかった。試合後の会場ビジョンに元NXT UK女子王者トニー・ストームが現れて「NXTに戻るぞ! トニー・タイムだ」と王者イオを挑発。

 さらに謎のバイク戦士が番組で何度か流されて復帰予定とされていたが、普通に男子選手だと皆が思っていたのだが・・・。会場に現れヘルメットを脱ぐと1年ぶりの復帰となる元NXT女子王者エンバー・ムーンである。王者イオの前に姿を現してNXT女子王座戦線が混沌とした。


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