30日、新日本プロレスが「G1クライマックス」後楽園ホール大会を開催した。
オカダ・カズチカの戦績は、ここまで1勝2敗と黒星先行。この日は3戦全勝のタイチとの顔合わせとなった。オカダは痛めている腰に狙いを定められて大苦戦。シンプルながらダイレクトなダメージとなるタイチの片逆エビ固めにオカダは悶絶する。タイチの優勢ぶりにオカダは絶体絶命だ。
しかし、ここのところオカダがフィニッシャーにしている変形コブラクラッチは、痛めている腰に影響せずに放つことができる技でもある。オカダが繰り出すと、実況席はこの日に初めて「マネークリップ」と伝える。この名称、海外実況席では伝えられていたが、国内ではようやく正式名称としての対応となった。苦戦したオカダだったが、グイグイ絞ることに成功するとタイチはグッタリ。レフェリーが試合を止めた。
イッテンヨン開催時にはIWGPヘビー級王者だったオカダだが、陥落後は挑戦さえできないままにG1突入となっている。G1での大復活が期待されるが、腰に爆弾を抱えつつようやく星を五分に戻したに過ぎない。まだまだ苦闘は続きそうだ。
■ 新日本プロレス レックPresents G1 CLIMAX 30
日時:9月30日(水)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆696人(主催者発表)
<第1試合>
●上村優也
7分35秒 逆エビ固め
〇辻陽太
<第2試合/「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦>
●高橋裕二郎[4敗=0点]
7分53秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
〇鈴木みのる[3勝1敗=6点]
<第3試合/「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦>
●ジェフ・コブ[1勝3敗=2点]
10分43秒 カミゴェ⇒片エビ固め
〇飯伏幸太[3勝1敗=6点]
<第4試合/「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦>
●タイチ[3勝1敗=6点]
17分03秒 マネークリップ⇒レフェリーストップ
〇オカダ・カズチカ[2勝2敗=4点]
<第5試合/「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦>
●ジェイ・ホワイト[3勝1敗=6点]
18分46秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
〇ウィル・オスプレイ[3勝1敗=6点]
<第6試合/「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦>
●鷹木信悟[1勝3敗=2点]
26分01秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
〇石井智宏[1勝3敗=2点]
詳報は週刊ファイト10月8日号(10月2日発売分)に収録されました。