DプリーストAセオリー白熱NXT!カイル・オライリー勝ち残りFベイラー戦

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 NXTで大勢のコロナ感染が発生したようで、実況解説に正規契約を貰ったばかりのウェド・バレットがいない以下、今回の番組はカード編成で大きく影響受けたことが漏れ伝わっている。
 そのせいなのか、次回『NXTテイクオーバー』の紫雷イオへの挑戦者を決めるバトルロイヤル、なんかやたら大勢になっていて記者ですらまったく知らない選手も少なくない。そういうデザインにした場合、えてして内容的にはいい加減になってしまうジンクス通り。

 とりあえず、キャンディス・レラエの入場には、その前にバックステージでティーガン・ノックスの膝を壊すスキットが挿入され、よってティーガンは試合に出てこない段取りだが、そういうコントを収録している以上、コロナではなく本当にどこかケガなんだろう。あと入場で名前が紹介されタイタントロンに映像が出たのはリア・リプリーだけ。ということは、この二人のいずれかが優勝することを念押ししているようなものであり、それもまた大人のファンにはイマイチ感を与えた可能性もあろう。

 唯一、見せ場を作ったのはアメリカン忍者ケイシー・カタンザーロである。ルールがトップロープから落とされて足が地面に着いた場合だから、落とされても背中だけで足は触れてないと、得意のよじ登りとバネを利用してセーフにする。二度目のピンチも客席を仕切るフェンス上にとどまり、仲間のケイデン・カーターに助けられと、そこは楽しませてくれたんだが・・・。


 本命のリア・リプリーは大女ラクエル・ゴンザレスとやり合うことで両者落ちてしまった。


 最後にキャンディスとショッツィ・ブラックハートが残った時点で、ショッツィはイオと凄い試合したばかりだからケツがわかってしまうんだが、まぁいいじゃないですか。緑髪のロックンロール姉ちゃんは新作Tシャツ発売されました。


 ジェイク・アトラスは以前も怖いトマソ・チャンパ親父に酷い目に合わされていたが、今回もスクワッシュマッチの形態ながら、見せ場も結構与えられていた。


 ロデリック・ストロングとダニー・バーチが組み、相手はファビアン・エイクナーとラウル・メンドーサ組という、なんだがよくわからないタッグ試合の前に、これまた不可解なコントが挿入。ファンダンゴ扮する(薬物中毒の)シャーロック・ホームズ探偵と、ウィリアム・リーガル=コミッショナーが、混乱してくるロジックのタッグ王者挑戦者決定プロセスを解説するんだが、恐らくはコロナ感染の影響で欠けるチームが出てくるということなのだろう。

 試合はバーチがメンドーサにタワー・オブ・ロンドンを決めていた。


 一番白熱したのは、生意気だが次世代スター候補のオースチン・セオリーの、北米王者ダミアン・プリースト戦である。

 プリーストのレコニングが決まったあと、ジョニー・ガルガノが急襲して『テイクオーバー』での北米王座戦が決まった。


 番組トリが次期挑戦者を決めるガントレット形式にしてエリミネイション戦。KUSHIDAとカイル・オライリーがクールな寝技の攻防を披露していた。

 ブロンソン・リード、キャメロン・グライムス、ティモシー・サッチャーがいい味出している。トリの面子に感染者が出なかったことは不幸中の幸いだろう。

■ WWE NXT
日時:9月23日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州ウィンターパーク フルセイル大学スタジオ

◆バトルロイヤル制したキャンディス・レラエと紫雷イオのNXT女子王座戦

 NXT女子王者紫雷イオと王座挑戦権を奪取したキャンディス・レラエが『NXTテイクオーバー31』での王座戦を前に一触即発となった。リア・リプリー、キャンディス・レラエ、ショッツィ・ブラックハート、ラケル・ゴンザレスら(公式では)11人、実際は20名による次期挑戦者を決めるNXT女子王座挑戦者決定バトルロイヤルが行われると、試合中盤にパワーに勝るリアとラケルがぶつかり合って共倒れの脱落。さらに最後に残ったキャンディスとショッツィの2人が鉄製ステップでギリギリの攻防を展開すると、キャンディスがショッツィを場外に蹴り飛ばして激闘のバトルロイヤルを制した。

 この試合後にインタビューを受けた王者イオは「もうすでに私はキャンディスのことを何度も倒してるんだ。何回やったって結果は同じ。キャンディスは好きじゃない」と不満を告げると、そこへ現れたキャンディスが「祝福すらできないの?私のことが怖いのかしら」と挑発して2人は一触即発となった。

 イオ対キャンディスのNXT王座戦が行われる「NXTテイクオーバー31」は日本時間10月5日にWWEネットワークで配信される。

◆KUSHIDAはベルベティーン・ドリームの策略で王座挑戦権奪取ならず

 KUSHIDAが史上初のNXT王座挑戦者決定ガントレット・エリミネーター戦に出場も、ベルベティーン・ドリームに襲撃されて無念の敗退を喫した。序盤、KUSHIDAはブロンソン・リードに延髄切り、カイル・オライリーにはスタンディング・ムーンサルトからホバーボードロックを決めて攻め込んだが、ハンドスプリング・ニールキックをオライリーとリードに放ったところで突如レフェリーの死角から現れたドリームがドリームバレードライバーをKUSHIDAに炸裂。この不意打ちで倒れこんだKUSHIDAは続けて巨漢リードのフロッグスプラッシュを食らってしまい3カウント。KUSHIDAは抗争しているドリームの策略で無念の挑戦者決定戦敗退となった。

 その後もティモシー・サッチャー、キャメロン・グライムスが試合に加わるも最後の2人に残ったオライリーがレッグロックでグライムスにタップ勝ちして王座挑戦権を獲得した。試合後にはNXT王者フィン・ベイラーがステージに現れてリング上のオライリーを指さすと、2人は睨み合って火花を散らした。ベイラー対オライリーのNXT王座戦が行われる「NXTテイクオーバー31」は日本時間10月5日にWWEネットワークで配信される。


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