ショッツイ・ブラックハート紫雷イオ戦で輝く!白熱タッグ王座戦-北米王座戦NXT

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 番組は事前予告されたショッツイ・ブラックハートが紫雷イオに挑むカードから。あえて王座戦にしてないが、要はチャンピオンに肉薄を見せるというデザインであり、イオの責任重大なのだがやってくれました。望みうる最高の展開で言うことなし。最後のムーンサルトだけ、ちょっと位置が遠すぎだったが、まぁそれは構わない。最後はお互いの健闘を称えあっていたのもバッチリであった。
 世の中にはどっちが0.1秒速かったとかを凄いと思っている知能の低い連中がいるが、プロレスは闘った両雄がお客さんとのガチンコ勝負に勝つことのできる崇高なスポーツ芸術である。WWEネットワーク月額$9.99は大変にお得なエンタメ手段に違いない。


 トマソ・チャンパ親父は知らない相手とのスクワッシュ・マッチ。緩急つけるというか、じっくり女子戦を見せたあとだからこれでいいのだ。チャンパには、以前担架に乗せられてもそこから落とされたりと酷い目にあったジェイク・アトラスが次回、仕切り直してシングルやると。


 王者となったプリンス・フィン・ベイラーさん。一番価値のあるNXT王者を手に入れたと、RAWやSmackDown王者の映像も出してどのベルトが本物かとやるんだが、はい、まったく異議ございませんです。おっしゃる通りでございます。


 生意気なことを言ってるオースチン・セオリーに対しては、入場曲もないままKUSHIDAが現れてガツンと。割とヒール戦法で元”月曜夜の救世主”軍一員だった若造を仕留めていた。


 ブリザンゴ(ファンダンゴ&タイラー・ブリーズ)のタッグ王座に、インぺリアム(ファビアン・エイクナー&マーセル・バーセル)がリマッチとして挑んだ闘いは白熱戦に。さすがはインぺリアム、とにかく上手いし技が正確だ。

 最後はブリーズのハリケーンラナでエイクナーを丸め込んでいた。自主志願でNXTに戻ったブリーズ、ちゃんとした試合やらせてもらえる喜びを感じていることだろう。


 もうひとつの女子カードはケイデン・カーターとアメリカン忍者ケイシー・カタンザーロに、ザイア・リー&ジェシー・カーミア組という組みあわせ。ケイデン・カーターが飛びぬけているが、これまであまりプッシュされてないのが勿体ない。試合後3人が健闘を称えあっているのに、フォールされた中国人ザイアは一人で不満そうにさっさと帰っていく演出になっていた。


 首の皮一枚で戻れたドリュー・マベリックではあるが、役割は元のいじめられ役に。そもそも味方か敵かもわからないキリアン・デインと組まされるも、最初は一人で闘わされて、途中から参加のデインにはチビ君は眼中にないと。アンディスピューティド・エラのロデリック・ストロング&ボビー・フィッシュとのタッグなんだが、反則により記録上は勝者組となろうが、憐れにもデインに強烈なパンチを食らわされていた。


 番組トリはNXT北米王座戦。王者ダミアン・プリーストに関節技の鬼ティモシー・サッチャーが挑む。サッチャーがメインというだけでも結構なことだ。ようやく陽の目が当たったことになろう。

 試合はよく練られており、最後はレコニングが決まるとタイタントロンにLIVE FOREVERと、プリーストの炎の標語が浮かび上がるエンディングだった。両者、立派にトリを務めていた。

■ WWE NXT
日時:9月16日(現地時間)
会場:米フロリダ州ウインターパーク フルセイル大学スタジオ

◆紫雷イオが因縁のショッツィをムーンサルト葬

 “漆黒天女”ことNXT女子王者紫雷イオが王座戦線入りをアピールしているショッツィ・ブラックハートとノンタイトル戦で激突した。イオがショッツィの握手をはじいて試合が始まると、ショッツィがフォールの取り合いからサブミッション、イオが2ndロープからの場外へのムーンサルトを決めて白熱の攻防を展開。中盤ではイオが619からミサイルドロップキックを放てば、ショッツィも雪崩式ハリケーン・ラナで反撃したが、最後はイオがジャーマン・スープレックスでショッツィをエプロンに叩きつけると、串刺しダブル・ニーから必殺のムーンサルトを叩き込んで勝利した。

 試合後、イオはショッツィと握手を交わして両者の因縁をノーサイドとすると、次週のNXTでショッツィ、リア・リプリー、ラケル・ゴンザレスら11人によるNXT女子王座挑戦者決定バトルロイヤルが行われることが発表されてNXT女子王座戦線がさらに混沌としてきた。

◆KUSHIDAがセオリーを撃破して新NXT王者ベイラーを挑発!

 NXT王座挑戦権をかけた史上初のガントレット・エリミネイター戦参戦が発表された。リングに登場したオースティン・セオリーが「俺様とリングに上がって実力を証明するのにいい機会だぞ」とオープンチャレンジを提案すると、これに応えたKUSHIDAが入場曲もなく登場していきなりセオリーに延髄切りを叩き込んだ。続けてそのまま試合がスタートするとオースティンはクローズラインやジャーマン・スープレックスで反撃したが、KUSHIDAがエレファントキックやハンドスプリング・ニールキックで攻め込んだところでセオリーの攻撃がポストに誤爆。これで完全に優勢となったKUSHIDAはストンプ連打から必殺のホバーボードロックでセオリーを捕まえてタップ勝ちを収めた。

 さらにKUSHIDAは試合終了後も技をかけ続けてセオリーに無謀なオープンチャレンジを後悔させると、次週行われるNXT王座挑戦権をかけた史上初のガントレット・エリミネイター戦への参戦も発表された。挑戦権を獲得すれば「NXTテイクオーバー」で新NXT王者フィン・ベイラーと対戦することになるKUSHIDAは「ビックチャンス到来! フィン・ベイラー、俺は必ずお前のもとに辿り着く」と自身のツイッターで王者ベイラーを挑発した。NXT王座戦が行われる「NXTテイクオーバー」は日本時間10月5日にWWEネットワークで配信される。


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