[ファイトクラブ]新日揶揄応え再開ROH世界初”介入ナシ”トーナメント同時間配信時代

[週刊ファイト9月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼新日揶揄応え再開ROH世界初”介入ナシ”トーナメント同時間配信時代
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・A猪木WCWスランボリーCodyがTNTタレント発掘番組の審査員
・NFL開幕1076:RAW169万人視聴健闘もRETRIBUTION不透明決着
・8・8横浜文化体育館「二人の猪木」と世間シャロン・テート惨殺事件日
・HONOR is REALピュア・レスリングトーナメントROHとG1開幕だが・・・
・9・27『RIZIN.24』さいたまスーパーアリーナ朝倉海、RENA富松恵美/他


―― テレビ放送権料が米国プロレス団体の最大の収入源である以上、視聴率戦争がすべてであるとの確認からのトップ画像です。今週の話題としてはROHがようやくコロナからの番組制作再開したんですが、「プロレス界世界初!」を謳ったトーナメントからというんで、今時、「ほんまもんの世界初なんかあるのか」と。電流爆破からリング上に虫がうじゃうじゃ放出まで、もうすべての異端形式やりつくしたんじゃないかと最初聞いたときは「なんなんだ?」ありましたが、いや、これはマジでした。

オフレコ まさかのピュア・レスリング主義を宣言! 他選手の試合介入徹底排除、全部決着つける、時間切れの場合は判定導入まで、WWEとAEWだけでなくROHも見ている意識的なファン層は、新日ワールド配信、現地金曜夜SmackDown放送終了後に始まった『NJPW Strong』は必修やから、そこへの不満を突いてきた。

―― 強烈なアンチテーゼですね。日本ではEVILの試合にお約束でディック東郷、外道が介入してきますけど、新日LA道場発の米国製番組『NJPW Strong』でも、レフェリー・バンプがあちこちに出てきて、「新日はRAWになった!」と揶揄されている最中でしたから。

オフレコ リアルタイム配信時代ということでもある。日本からRAWやSmackDown見るのは米国と同時なんで、どの専門媒体が最も深い分析やっているか、視聴環境は同じだから比べられる。週刊ファイトは「どうか濃さを比べて下さい」なんだけど。北米の方が情報早いなんてこともない。WWEはトランプ大統領に倣ってSNS発信しているし競争する条件は同じになった。

(c) George Napolitano

―― どっちが正確に展開を読めているかだけでなく、画像などでの他媒体との差別化もあります。本誌ジョージ・ナポリターノ記者による1995年5月21日『WCW Slamboree』の写真は、アントニオ猪木がWCW版の殿堂入りとなった際のもの。右がランディ・マッチョマンの父でもあるアンジェロ・ポッフォとわかりますが、「左端の少年は誰でしょう?」というトリビア・クイズにはもってこいです(笑)。

オフレコ ヒントは、この時に殿堂入りしたのは他にワフー・マクダニエル、テリー・ファンク、ビッグ・ジョン・スタッド、ダスティ・ローデス、それに名物実況アナウンサーだったゴードン・ソリー校長と列挙すればわかるかも。

―― はい、代理で出てきたコディ・ローズ(日本表記ローデス)、AEWの絶対ベビーフェイス”アメリカン・ナイトメア”Codyその人です。隣が姉のTiel、金髪がビッグ・ジョン・スタッドの息子さんでした。

オフレコ Cody本人が、「Inokiと最初に会ったのは95年のスランボリーだ」と言ってるからな。

―― そのCodyがTNT局のタレント発掘番組の審査員に起用されたニュースがありましたから、写真を出せるタイミングになりました。関連する話題がないと貴重写真あっても使えませんから。

オフレコ AEWを中継するTNT局にしたら、クロスプロモーションにもなるから起用ということ。宣材写真右端はスヌープ・ドギー・ドッグやな。隣が女優のロザリオ・ドーソン、金髪は歌手のジェニファー・ネトルズやから、そこそこ有名人が揃った顔ぶれでのCody起用。もの凄いことではある。左端が司会のバート・クリーシャーとのこと。

―― スヌープ・ドッグはWWEサーシャ・バンクスの従妹です。『レッスルマニア 32』の入場にも出てラップやってましたが、今やAEW陣営なんでしょうか?(笑)。

オフレコ サーシャはWWEとがんじがらめ契約やから逃げられないって。ダダこねて一時ほされてしまい自宅謹慎処分になって、テレビに出してもらえなかった。それで仙女の道場に自費で来たことはバックナンバーに詳しくやっている。

―― WWEの方針に文句言ったらクビが飛びます。コロナにかこつけた解雇にせよ、陰口をSNSにブチまけたり、アップダウンに不平を述べた選手が追い出されました。もっとも、元ルセフのミロはAEWが取ったし、WWEの勤務評価判断には疑問もあります。レイ・ミステリオは残りましたけど・・・。

オフレコ その息子ドミニク・ミステリオがメインに起用されたり、目玉の金網戦やったりとがんばってはいるRAWなんだけど、番組レポートの拡大版は電子書籍収録やから重複は本稿でやらないにせよ、今週のRAWは正直良い出来とは思えなかった。まさになぜROHが「ちゃんと勝敗つけます。介入とかは許しません」を新機軸として打ち出したのかに繋がってくる。

―― キース・リーvs.ドリュー・マッキンタイアも、黒装束RETRIBUTIONの試合ぶち壊しでうやむや決着のまま。視聴者を不満にさせているだけで「次に繋がってない」指摘があります。

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