オカダ・カズチカをG1公式戦2年連続撃破 飯伏幸太「本当の神になる」第30回大会で揺るがぬゴールデン☆スターへ

 19日、新日本プロレスの最強戦士決定戦「G1クライマックス」がエディオンアリーナ大阪で開幕した。

 メインのオカダ・カズチカvs.飯伏幸太はAブロック公式戦。このカード、昨年のG1では飯伏に軍配が上がったが、1・4東京ドーム大会ではオカダが勝利している(オカダは1・5ドームでIWGPヘビー王座から陥落、その後は無冠)。いわば“G1を制してベルト戦線へと返り咲きたい”オカダと“ドームリベンジを果たしたい”飯伏の対決となった。

 お互いの持ち技を読み合う攻防は一進一退で進むも、飯伏がサッカーボールキックを放つと10分経過。ひるんだように見えたオカダだが、河津落としからの変形コブラクラッチで飯伏を巧みに捕獲する。コーナー上での攻防を飯伏が雪崩式フランケンで制すれば、パイルドライバーの掛け合いはオカダがツームストンで譲らない。20分超となった試合は、ボマイェからのカミゴェを完璧に決めた飯伏が勝利となった。

 ドームリベンジを果たした飯伏だが、G1公式戦に絞ればオカダを2年連続撃破。マイクでは「僕は逃げない。負けない。あきらめない。裏切らない。そして本当の神になる」と宣言した。バックステージではその真意について「みんなが思ってる“神”っていうのは、僕の尊敬する棚橋(弘至)さんだったり、中邑(真輔)さんだったり、いろんな人物のことを言ってる」としつつ今回は「(実在する他選手ではなく)本当の神様になるという意味の“神”です」と説明する。

 視聴者をキョトンとさせたが、とにかく凄い意気込みだということは伝わった。第30回大会は、これまで以上に揺るがぬゴールデン☆スターの誕生の場となりそうだ。

 
■ 新日本プロレス レック Presents G1 CLIMAX 30
日時:9月19日(土)17:00
会場:エディオンアリーナ大阪 観衆2,401人(主催者発表)

<第1試合>
●辻陽太
  6分57秒 高角度逆エビ固め
〇上村優也

▼Aブロック公式戦
<第2試合>
〇ウィル・オスプレイ
  7分44秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
●高橋裕二郎

<第3試合>
●ジェフ・コブ
  12分47秒 ブラックメフィスト⇒片エビ固め
〇タイチ

<第4試合>
●石井智宏
  13分00秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
〇鈴木みのる

<第5試合>
●鷹木信悟
  19分28秒 ブレードランナー⇒片エビ固め
〇ジェイ・ホワイト

<第6試合>
●オカダ・カズチカ
  21分35秒 カミゴェ⇒片エビ固め
〇飯伏幸太


 詳報は週刊ファイト10月1日号(9月25日発売分)に収録されました。

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