裏番組強烈In Your Face RAWブランド交流-女子王座-金網戦で対抗も曖昧決着

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 NFLなど裏番組が強烈となって、WWEは慌てて番組名を『In Your face RAW』とSNSなどで事前宣伝、さらに金網戦の投入、PPV級のカードであるドリュー・マッキンタイアvs.キース・リーなど必死の対抗を見せた回だったが・・・。


 番組は病院送りにされ、PPVには間に合うかと煽られていたそのドリュー・マッキンタイアから。最初の予定では暫く温存のハズだったが、視聴率戦争の敵はAEWだけではない。キース・リーも出てきてこのカードを本日やると。ただ、ランディ・オートンの介入とか、またうやむや決着にする悪い予感は熱心なフォロワーなら容易に想像できたかも。ちなみにオートン戦は、両者とも病院送り合戦やってたから「救急車マッチ」にするとか。WWEオフィシャルは、「今日はランディ来てない」と悪い予想を打ち消すのだが・・・。
 ちなみに実況はトム・フィリップスだけでなくサモア・ジョーもいなくて、コロナなのかも。LIVE中継大変である。変わってドルフ・ジグラーが解説席で、本人曰く「なんでもやります」と。確かに。確かに。


 RAWタッグ王者ストリート・プロフィッツに、SDタッグの外国人軍の王者対決が試合としては最初になるが、セザーロの欧州アッパーカット、当たってないのに当たっているとか実況やっても説得力ないゾ~。イマイチ顔見世程度の内容になってしまったかも。


 MVPのハート・ビジネス入りしたセドリック・アレキサンダーが、元パートナーのリコシェとシングル戦となれば、またまたリコシェが寝ることになる。

 今回もRETRIBUTIONが出てくるのだが、いつもより目元を大きく見せているから、メルセデス・マルティネス、ミア・イム、ドミニク・ダイジャコビックらだとは大きなテレビだと確認できるだろう。


 煽りビデオではこれまでのミッキー・ジェームスの歩みが紹介されるは、どういう数え方なのかはともかく「6回女子王座に就いた」とも強調されて、体調がいいんで「アスカとは必ずイイ試合できるからもう1回やらせてくれ」と、恐らくは事実上の引退試合として臨んだミッキーさん。途中にはトリッシュ・ストラタスさんもツイートで応援してますとか、知らない若いファンにも感情移入できるようにお膳立ては揃えてあったのだが・・・。わざわざミッキーさんが次のspotをコールして、やる側から見ているなら「そんなのわかってるワ」とつぶやいてしまったが、忘れてなくてもお互い確認しながら進めるのは大変良いことだ。

 ただ、そういうのもあってややゆっくりになってしまったのか、たぶんレフェリーのヘッドセットにLet’s Go Homeのキューが出てしまい、アスカ・ロックの攻防途中でゴングが鳴って「続けられなかったから」とされたのは余りにも可哀そう。あと30秒あったと思われるんだが、ゼリーナ・ベガの「次は私」セグメントがあったから時間制約に厳しかったのだろうが、う~ん、CMのないPPVかなにかでもう一回やらせてやれよ!
 ちなみにその前のスキットで、結局エンジェル・ガザとアンドラデは仲間割れなのかというのがあって、「もう、知らん!」とゼリーナ・ベガが出ていく前振りがって、アスカの次ということのようだ。


 目玉としてはミステリオ一家とセス・ロリンズの金網戦なんだが、今回のケージは天井に吊るされたのが下りてくる仕様ではなくNXTでも使われたばかりのエプロン上に重なるもの。なので組み立てと撤収の前後、試合やらRAWアンダーグラウンドなどが挿入されるんだが、まぁそれはどうでもいい。裏番組との対抗上、2時間目にこれを持ってきたところがミソになる。

 まだ新人のドミニクが期待以上にがんばっているのは毎回記している通りだが、やはりテレビ番組だと短いし、さわりだけになってしまう嫌いは残ろう。マーフィーは控室でもビンタされ、試合でもセスにぶっ飛ばされていたが、ミステリオの娘(ドミニクの妹)がマーフィーを気遣っていたのが次回への布石だろう。


 ケビン・オーエンズvs.アリスター・ブラックもやってたんだが、会場照明がまたチカチカとRETRIBUTION予告が入るというもので、ちゃんと試合を見たいのだが・・・。


 リブ・モーガンとルビー・ライオットには、実際仲がいいらしいラナ&ナタリア組なんだが、例によって実況席にいたシェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックスの凸凹組が最後は制圧と。女子タッグ戦線はベイリーにサーシャ・バンクスが出てこないと格落ちの印象がある。


 トリがドリュー・マッキンタイアvs.キース・リーなんだが、もう途中でランディ・オートンの介入がなくともRETRIBUTIONが出てくるこことは一般ファンもお見通しなのでは? 裏番組との視聴率戦争、心配なのであった。

■ WWE In Your Face RAW
日時:9月14日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド サンダードーム(アムウェイ・センター)

◆中邑&セザーロがストリート・プロフィッツとの“タッグ王者対決”で無念の黒星

 SD王者中邑真輔&セザーロが因縁のRAWタッグ王者ストリート・プロフィッツと“タッグ王者対決”で激突した。チャンピオンラウンジを荒らされた仕返しを狙う中邑はターンバックル上のアンジェロ・ドーキンスに強烈なヒザを叩き込むとセザーロと連携したジャンピング・ニーを放って攻め込んだ。さらに中邑はスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うと、逆にドーキンスのスパインバスターを食らったが、続けて放たれたフォードのフロッグスプラッシュはヒザで迎撃して両チーム白熱の攻防を展開。試合終盤には中邑が場外の鉄製ステップに誤爆してダメージを負うと、セザーロが奮闘してアッパーカット連打からスーパープレックスをモンテス・フォードに叩き込んだが、直前で交代していたドーキンスにフロッグスプラッシュを決められて3カウント。中邑&セザーロはタッグ王者対決でストリート・プロフィッツに無念の敗戦を喫した。

◆“女帝”アスカがミッキー相手に王座防衛もゼリーナがビンタで挑発

 “明日の女帝”こと王者アスカが“レジェンド”のミッキー・ジェームスとロウ女子王座戦で激突した。アスカは強烈なヒザ攻撃を決めるとその勢いでヒップアタックを狙ったが、これをかわしたミッキーがスピンキックをアスカの顔面に叩き込んで両者激しい攻防を展開。終盤にはミッキーがシングル・ボストンクラブやスピンキックを決めるも、最後はアスカがアスカロックでミッキーを捕まえて王座防衛に成功した。

 さらにアスカは試合後に現れたゼリーナ・ベガに王座戦をアピールされると「やれるんやったらやってみろや!コラ!はははぁ」と笑い飛ばしたが、これにゼリーナが強烈なビンタを叩き込むとアスカは「やってみろや!コラ」と王座ベルトを掲げて威嚇した。

◆RETRIBUTIONマッキンタイアとリー襲撃のWWE王座戦線大混乱!

 謎の報復集団レトリビューションが王者ドリュー・マッキンタイアとキース・リーを襲撃してWWE王座戦線は大混乱となった。オープニングに登場したマッキンタイアは先週病院送りにしたランディ・オートンに対してPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」でアンビュランス戦(救急車戦)を提案。するとそこへ現れたプロデューサーのアダム・ピアースが「キース・リーがマッキンタイアとの試合に勝利して、オートンが試合までに復帰できなければ、リーが王座に挑戦することになる」と状況を説明すると、そこへ登場したリーは盟友でライバルでもあるマッキンタイアと握手を交わして睨み合った。しかし、2人はバックステージで乱闘となると、メイン戦となった試合では巨体がぶつかり合う激しい攻防を展開。マッキンタイアがクローズラインからスパインバスターを放てば、リーはヘッドバットからスーパープレックスで反撃した。さらに試合途中にクロスボディで両者相打ちダウンとなると、突如報復集団レトリビューションが2人を襲撃して試合はノーコンテスト裁定に。

 するとそこへハート・ビジネスが現れてレトリビューションに対抗すると最後はマッキンタイアとリーがトペ・コンヒーロをレトリビューションに叩き込んだ。マッキンタイア対オートンのWWE王座戦が行われるPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」は日本時間9月28日にWWEネットワークで配信される。


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