All Out直前AEW木村花TシャツKオメガはHペイジと不穏!サンダー・ロサ-セリーナ戦

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:9月2日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 いよいよ現地土曜夜PPV大会『All Out』が待ったなし。直前回になり、最後の仕込みやカード紹介が行われた。


 番組はベストフレンズ(トレント・バレッタ&チャック・テイラー)vs.サンタナ&オルティーズから。チェアをお城のように組み立てていった張本人のチャックが、そこに突っ込まれるのはお約束なのか。サンタナ組の勝利に。


 続くは8人タッグなんだが、勝者のチーム同士が『All Out』で闘うことになるというイマイチよくわからない設定に。ということでヤングバックスとジュラシック・エクスプレスが組んでも、あまりタッチしないとか、そういう設定なんだから仕方ないのだが・・・。一方のチームはプライベート・パーティー&SCUであり、なんだか「これだけのチームが揃ってます」と顔見世が目的のような。飛んでくれるマーク・クインがBTEトリガーを食らう結末だが、当然勝者4名は握手もせずにヤングバックスは勝手に先に引き上げる。


 ここで木村花Tシャツ姿のケニー・オメガが登場。気が付いた人だけがわかればいいではなく、今回から謹慎期間が明けて解説席に着いたエクスカリバーが、ちゃんと「悲劇で亡くなられたHana KimuraさんのTシャツで、売上はお母さんの響子に行きます」と実況したことか。特にAEWと関係あったわけではないからこれは凄いことだと思う。セグメントのアングル自体は、毎週見ているフォロワーにはまたかの、「ハングマン・ペイジ、お前はFTRに騙されている」という復習編のおさらい。オメガがFTR持参のクーラーから貰うのはビールではなくチョコレートミルクとか、なんかイマイチ進歩がない。タッグ王座戦がどうなるかは、ライト層ファンでもわかってしまっているかも。


 オレンジ・キャシディとの3度目対決を迎えるクリス・ジェリコ様は、そのオレンジ君のTシャツで登場。一方的にジョーイ・ジャネーラをスクワッシュするカードをこなし、AEWが結構好きな流血をさせて、その血をTシャツにべっとりという悪趣味な展開。当然、怒ったオレンジ君はジェリコ様ブランドのシャンペンをリングに流していたんだが・・・。煽りとしては弱い。それにしてもジョーイ・ジャネーラはこんな役なのか。ちょっと可愛そうではある。


 PPV大会のマット・ハーディとサミー・ゲバラは、負けた方がキャリア終了とか実況は煽るんだが、正直誰も信じてないという・・・トホホ。お互い、ガチ負傷させて大流血戦の遺恨決着なんだが、なんか中堅戦扱いなのだ。

 続いては写真のように、ランス・アーチャーにジェイク・ロバーツ、タズ軍団はリッキー・スタークスにブライアン・ケイジ、そしてエディ・キングストンまで登場して、ああだこうだと煽るんだけど、正直忘れました。
 次がもっと酷くて、ALL OUTは恒例のバトルロイヤル予定なんだが、それをここでも先にやるのか。残っている?全員の顔見世は、そもそもゴング鳴ったのかもわからず、試合なのかも不明のままうやむやに。予告編としてもこれでは逆効果の気がするんだが・・・。極めつけは、送ってくるAEWの公式写真は点数も多いんだが、このバトルロイヤルはなかったことになっていた(笑)。


 ということで、女子戦をトップ画像にしたのも、これが唯一まともな試合だったから。なにしろ前週の女子のドタバタの記憶が残っており、実況までがちゃんとした試合だぁみたいなことを口すべらしてるんだから大丈夫なのか。

 ここでNWA女子王者サンダー・ロサがAEWには初登場。対するは、なんとWWEでDIVAを10年やって、最後は2015年7月10日にREINA女子プロレスで引退試合をやったセリーナではないか。普通はPPV大会で志田光の王座に挑戦というなら、派手に勝つ試合をまず見せてという意見もあるだろうが、ヨガのインストラクターをやっているとの紹介通り、ベテランのセリーナが相手ならこの展開で正解だろう。最後はサンダードライバーが決まるんだが、Joshi Puroresuはやってくれました。
 もっともそのあとに、もう1つの女子カードであるブリット・ベイカーとビッグ・スウォールの、前哨戦スキットというか、デリバリーのピザに顔を突っ込ませる酷いコントが場外であったのだが、写真は受け取ったものの、本誌としてはなかったことにさせていただく。正直、こんなカード(発表は”Tooth and Nail”戦)はPPV大会に要らない。ドッケンの1984年の名盤でも流すんだろうか? それなら許してやってもいいが。


 番組のトリは、AEW王者ジョン・モクスリーに、契約条項からMJFの弁護士が戦うという憐れなもの。当然に処刑だけで終わるハズもなく、用心棒ウォードロウに、やっぱりネックブレイス姿は嘘だったMJFも加わり、この日は二度目の流血戦を一般向きTV番組でやるんだが、これがPPVの前宣伝として効果あったのだろうか。


 番組最後の絵は左写真の勝ち誇るMJFであり、これをトップ画像にするべきか迷ったんだが、女子カードにしたことがすべて。客席キャパ1割の500人だけだが、有観客のLIVE中継ながら2週連続でやや弱い番組を出してしまったAEWなのだった。


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