ロシア連邦ACA 108、スウェーデン王国Brave CF 38、MMA二大会!

(C)ACA

 8月8日(現地時間)にロシア連邦グロズヌイで『ACA 108: Galiev vs Adaev』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会はそのキャリアのほとんどをACA(前身であるACB)に捧げてきて現在五連勝中のアミルカン・アダエフと、なんと2004年にデビューし、現在45歳というヴィニェル・ガリエフの対戦がメインとなった。キャリアは豊富なものの年齢もあり、下馬評では当然、アダエフが勝利となった。試合は、試合序盤はガリエフも元気で互角以上の展開を見せるものの、試合が進むにつれスタミナの問題なのか失速。3Rにはグランドでバックを奪われ劣勢が目立つ場面もあり、判定でアダエフが勝利。メインでアダエフがロシアのレジェンドを破った。
 セミファイナルではヘビー級戦、デニス・スモルダレフ対アリカン・バハエフが組まれた。M-1時代は大物ケニー・ガーナーにも勝利した実績のあるスモルダレフだが、ACAに主戦場を移してからは戦績も振るわず、逆に現在、五連勝中のバハエフの勢いもあり、下馬評ではバハエフ有利となっている。試合も下馬評通りに、バハエフがグランドで上を奪ってパウンド連打。頭を抱えて動けず滅多打ちになるスモルダレフを見てレフェリーがストップ。バハエフのTKO勝利となった。

■ ACA 108: Galiev vs Adaev
日時:2020年8月8日(現地時間)
会場:ロシア連邦グロズヌイ

<ライト級>
○アミルカン・アダエフ(ロシア)
 判定 3-0
●ヴィニェル・ガリエフ(ロシア)

<ヘビー級>
○アリカン・バハエフ(ロシア)
 1R 3分07秒 TKO
●デニス・スモルダレフ(エストニア)


C)Brave CF

 8月8日(現地時間)にスウェーデン王国ストックホルムで『Brave CF 38』が開催された。
 Brave CFは2016年9月23日にシェイク・ハリド・ビン・ハマッド・アル・ハリファ王子(バーレーン王国)によって設立されたMMA団体。元々はハリファ王子が設立したバーレーン最大のMMAチーム『KHK MMA』を母体として生まれている。豊富な資金で世界各国のファイターを参戦させ、定期的に大会を開催している。
 今大会もスウェーデン王国で開催となり、メインは前ウェルター級王者のアブドゥル・アブゥラギモフが英国のカール・ブースと対戦した。下馬評は当然、アブゥラギモフが圧倒しており、実際、試合でも完勝した。すぐにテイクダウンを奪ったアブゥラギモフはそのままグランドで上を奪ってパウンド。一度はスイープに成功したブースだが、すぐにアブゥラギモフが上を取り返し、最後はダースチョークを極めて勝利。アブゥラギモフが一本勝ちしてメインを勝利で飾った。
 セミファイナルではフランスのブノワ・サンドニと英国のマリオ・サイードの一戦で、英仏決戦となる。下馬評はサンドニが圧倒しており、試合もその通り、サンドニがテイクダウンを奪い上からパウンド、更にスタンドの攻防でも有利に試合を進めた。サイードも足関節を仕掛けるなど抵抗を試みるも、2ラウンドにサンドニの強烈な膝蹴りがヒットしてスピードが崩れ落ちる。追撃するサンドニに対し、なんとか立ち上がったサイードだが、最後はパンチを食らって腰くだけにダウン。それを見てレフェリーがストップし、サンドニがTKO勝ちとなった。

■ Brave CF 38
日時:2020年8月8日(現地時間)
会場:スウェーデン王国ストックホルム

<175ポンド契約>
○アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)
 1R 4分20秒 ダースチョーク
●カール・ブース(英国)

<ウェルター級>
○ブノワ・サンドニ(フランス)
2R 1分49秒 KO
●マリオ・サイード(英国

<バンタム級>
○ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
 判定 3-0
●タリク・イスマイル(カナダ)

<165ポンド契約>
○イッサ・イサコフ(ベルギー)
 判定 3-0
●ジャミル・チャン(オランダ)

<56キロ契約>
○エリン・アーベリ(スウェーデン)
 判定 2-1
●マーリン・ヘルマンソン(スウェーデン)