凱旋帰国から8年7か月で待望初戴冠 YOSHI-HASHI「物事が変わるのは一瞬・・・ずっと言ってきたけど、人生はうまくいかないからすごく楽しい!!」

 9日、新日本プロレスが後楽園ホール大会4連戦の最終日を迎えた。

 メインは「第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメント」決勝戦でケイオス同士の対決となる。前夜に決勝進出を果たした際にYOSHI-HASHIはマイクで「このね、あと一歩っていうの、どれだけ程遠かったか、俺はもう身をもってわかってるから。いまこんな不安な世の中、俺もね、プロレスずっと新日本でやってきて、ずっとずっと不安なこともあったし、いま特にすごい、すごい不安だよ。でもね、俺はね、明日、あなた方にですね、夢を見せたいと思っております!」と大演説をブッ放していたばかり。

 その決意のあらわれとばかりに、8年7か月前に“同時帰国”したオカダ・カズチカとエルボー合戦で渡り合う。YOSHI-HASHIはダイビング式のヘッドハンターを決めるが、オカダもドロップキックから対面式レインメーカー、変形コブラクラッチと畳みかける。それでもYOSHI-HASHIがバタフライロックで逆転、あと一歩まで追い込んだ。

 このYOSHI-HASHIの奮闘に刺激されたかのようにSHOが石井智宏を相手に大立ち回り。SHOの腕十字にギブアップ寸前となった石井だが、最後は垂直落下式ブレーンバスターでSHOを仕留めた。

 帰国した年にIWGPヘビー級王座を獲得したオカダには以降も大きく水を開けられたものの、ついにYOSHI-HASHIは凱旋帰国から8年7か月で初戴冠となる。健闘を認めたオカダが、YOSHI-HASHIの腰にベルトを巻くシーンに後楽園は大感動。マイクを握ったYOSHI-HASHIは「物事が変わるのは一瞬・・・ずっと言ってきたけどね。まったく変わんなかった。毎回変わってたら、そんな人生楽しいことはない。なかなかうまくいかないから、すごく楽しいと思うんだ!!」と語りかけた。このエンディングはSNSで「YOSHI」がトレンド入りする反響で、YOSHI-HASHIはファンに明日への活力をガッチリと注入した。

 
■新日本プロレス SUMMER STRUGGLE 2020
日時:8月9日(日)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆698人(札止め=主催者発表)

<第1試合>
外道
○高橋裕二郎
  8分32秒 ピンプジュース⇒体固め
●上村優也
ゲイブリエル・キッド

<第2試合>
田口隆祐
永田裕志
○小島聡
  9分47秒 ラリアット⇒片エビ固め
●辻陽太
本間朋晃
真壁刀義

<第3試合>
鷹木信悟
○SANADA
  12分09秒 オコーナーブリッジ
●DOUKI
鈴木みのる

<第4試合>
マスター・ワト
天山広吉
飯伏幸太
○棚橋弘至
  12分45秒 ハイフライフロー⇒片エビ固め
●金丸義信
エル・デスペラード
ザック・セイバーJr.
タイチ

<第5試合>
石森太二
○EVIL
  10分57秒 反則(高橋ヒロムの乱入)
内藤哲也
BUSHI

<第6試合/「第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメント」決勝戦>
YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
○石井智宏
  24分18秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
●SHO
矢野通
オカダ・カズチカ
※後藤&石井&YOSHI-HASHIが第21代王者組となる


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