「猪突猛進娘」MISAKI、負け組の意地、叩き上げのプライド「キラキラしたぱんちゃん選手に勝って、REBELSのベルトも、ファンも、根こそぎ持っていきます!」

キックボクシング&ムエタイプロモーション
REBELS(レベルス)オフィシャルインタビュー

「REBELS.65」(8月30日、東京・後楽園ホール)

ダブルメインイベント
「創世のタイガ」Presents
REBELS-BLACK(ヒジなし)女子46kg級初代王座決定戦
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)対MISAKI(TEAM FOREST)

MISAKI
1996年2月2日、愛知県豊橋市出身。24歳。
TEAM FOREST所属。
16年にプロデビュー。17年、J-Girlsミニフライ級王座獲得。18年、Girls S-cup世界トーナメントベスト4。19年、シュートボクシング女子日本ミニマム級王座決定トーナメント準優勝。戦績21戦14勝(2KO)6敗1分。身長156cm。

(本文)
 小柄な体を目いっぱい使って、どんなに強い相手にも一歩も退かず、前へ、前へと攻めていく「猪突猛進娘」MISAKI。
 明るく、元気で、パワフルな現在のMISAKIからは想像もつかないが「子供の頃はゲーム好きの引きこもり。ずっと負け組でした」という。

「何にも出来ない子で、出来ないことから逃げてました。勉強は出来ない、やらない。運動出来ない、やらない。得意なことない、やらない。ゲーム好きの引きこもりで『負け組』でした(苦笑)。だから、華々しいぱんちゃん璃奈選手をデビュー戦から見てて、余計に『うらやましいな、悔しいな』っていう気持ちはありましたね」

 父親の山村教文TEAM FOREST代表は、現役時代にシュートボクシングで活躍。その影響で、MISAKIは子供の頃に空手を経験し、17歳の時にアマチュア大会に出場したが、格闘技に対してそこまで熱心ではなかった。
 転機となったのが18歳。教師を志して4年制大学に通っていた時に心身のバランスを崩して入院。大学も1年で中退した。

「外ではニコニコしてたので『明るい子だね』と言われていたんですけど、心の中に闇を隠してました。ある時、何かが上手くいかない、格闘技が上手くいかない、友達と上手くいかない、本当にたまたま、いろんなことが重なってしまって鬱のようになって入院したんです」

 入院中、他の入院患者と会話をするうちに、自分にとって格闘技がいかに大事なものかに気づいた。

「『目標が何もない』っていう子ばかりで、私のようにシュートボクシングで活躍してるRENAちゃんが大好きで、格闘技をやっててチャンピオンになりたい、って目標を持ってる子がいなかったんです。その時に、私は格闘技にめちゃめちゃ助けられてきたんだって気づきました」

 退院後に大学を中退して、正社員として1年間働いてお金を貯めて、栄養士の資格を取るために短期大学に入り直した。
 勉強の傍ら、ますます格闘技にのめり込んで才能を開花。「20歳までにプロデビュー。ランキングに入りたい。チャンピオンになりたい」と立てた目標を次々と達成していくと、気づけば日本のトップ選手に成長していた。

 これまで、MISAKIは18歳の頃の入院経験を人に話してこなかったが、今は「同じような辛い思いをしている子の参考になれば」と自ら話すようにしている。

「養護施設を訪問した時、昔の私と同じように悩みを抱えてる子に会ったんです。そういう時は自分の経験を話して、必ずミットを持って行くので蹴ったり殴ったりを体験して貰います。『私は格闘技だったけど、お金が欲しいでもギャンブルに勝ちたいでも何でもいいから、何か目標があると変わるよ』って話しています」

 MISAKIは、RENAの背中を見て「プロ格闘家」に夢を描いたように、自分が頑張っている姿を見て「私も頑張ろう」と思ってくれる子が現れることを願っている。

「RENAちゃんも『昔は引きこもりだった』と自分の体験を公表して、話していますけど、そういう子が爆発すると強いんですよね。だから、今、悩んでいる子には『何かをやってみた方が絶対にいいよ』っていうことを伝えていきたいです」
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 8月30日、REBELS.65(東京・後楽園ホール)でのREBELS-BLACK(ヒジなし)女子46kg級初代王座決定戦が近づいてきた。

 対戦相手は、注目の「美女キックボクサー」ぱんちゃん璃奈。これまでも記者会見や試合の記事がたびたびYahoo!ニュースに取り上げられてきたが、7月13日の「REBELS.65」記者会見の様子は「格闘家、ムキムキでワンピース」と題する記事でYahoo!のトップを飾った。

 ぱんちゃんとMISAKIが並んだ写真には「身長、体格が全然違う」「(筋骨隆々のぱんちゃんと比べて)パワーの差もあるんじゃないか」というコメントが多数寄せられた。
 だが、MISAKIはこう言い切った。

「自信はあります。ぱんちゃんはあれだけ知名度があって、ただのプロ7戦目の子とやるよりも、ありがたいし、オイシイって思ってます(笑)」

 MISAKIの自信は、プロで21戦を経験して体に刻み込んできたキャリアによるものだ。

「デビューした頃、会長に『お前は地方の選手だから、階級も相手も選んどれん』って言われて、ずっと試合を選ばずにオファーを受けてきました。『なんで勝てない試合を持ってくるの!』と思ったこともあります(苦笑)。普段48キロくらいで減量がほとんどないので、最短で試合4日前のオファーを受けたり、一番重い階級だと52キロ契約で、私は計量で4キロアンダー。相手は172センチの選手でした(苦笑)。試合は本戦の5Rでは決着がつかなくて、延長2Rまで戦って判定負けでした」

 シュートボクシングの決着がつくまで延長を繰り返す「無制限延長ラウンド」という過酷なルールにより、MISAKIは1階級上の選手を相手に計7Rを戦い抜いたのだ。そんな経験があるから、ぱんちゃんと並んだ時に「大きい感じはしなかった」という。

「身長差は気にならないですし、パワーも、私はGirls S-cupの世界トーナメントでイシス・バービックやイリアーナ・バレンティーナ(*RENAに連敗も、小林愛三やMIOに勝利した強豪)とやっているおかげで、怖さはないです」

 昨年のGirls S-cupでは、シュートボクシング女子ミニマム級王座決定トーナメントの決勝戦で女神に2RTKO負け。全治4か月の重傷を負った上に、コロナの影響もあって今回は実に1年ぶりの試合。そのことも「プラスになった」とMISAKI。

「女神選手との試合では、開始1分で首投げを狙った時に太ももが前を向いたまま、体が後ろを向いて『バリバリバリ!』と凄い音がしてハムストリングスを3本切ってしまいました。整骨院に行ったら『失神したでしょ?』と聞かれて、いえ、そのまま試合しましたって言ったら驚いてました(笑)。2Rに『このままだと持たない。倒さないと!』と思って、ブンブンパンチで行ったら踏ん張れなくて転倒してしまいましたけど(苦笑)。
 この1年間のブランクの間に出稽古に行ったり、ボクシングトレーナーさんに教わったり。技術的にちょっと進化は見せられるんじゃないかって思ってるんですけど……」

 MISAKIは、自らの「猪突猛進スタイル」をやめるつもりはない、という。

「女子は、上手い選手が多いですよね。平岡(琴)選手、紅絹選手、寺山(日葵)選手もめちゃくちゃ上手いです。子供の頃から格闘技を頑張ってきた人に技術で勝とうなんて、そんなバカなっていう感じで(笑)。
 それに、私は地方の選手なので、体を張らなければ使って貰えないと思ってます。格闘技をよく知らない人が見ても『MISAKIの試合は面白い!』と思う試合をして『地方の選手だけどぜひ使いたい』と思って貰えないと次のチャンスは貰えない、って思ってますから。
 今回は絶対に逃せない試合です。REBELSさんに定期参戦したいですし、後楽園ホールはぱんちゃんファンで一杯だと思いますけどそれも悔しいので。いつもの『猪突猛進スタイル』で体を張って頑張って戦うので、ぜひ楽しみにしててください。『REBELS女子はぱんちゃん』を覆して、勝ってREBELSのベルトを巻いて、ぱんちゃんのファンも私が根こそぎ持っていきます! チケットは完売してしまったんですけど、生中継があるのでぜひリモートでの応援をよろしくお願いします!」

(了)


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