UFCファイトナイト・ファイトアイランド3:ウィテカー「もう一度タイトルへ」


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 日本時間7月26日(日)、アラブ首長国連邦・アブダビのヤス島に特設したUFCファイトアイランドを舞台にUFCファイトナイト・ファイトアイランド3が開催され、メインイベントで対決したロバート・ウィテカーとダレン・ティルによるミドル級マッチは、5ラウンドを戦い抜いた末に、ウィテカーがユナニマス判定で勝利を挙げた。セミメインイベントでマウリシオ・フアとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラが対戦したライトヘビー級マッチはフルラウンドの末、“ショーグン”ことフアが白星を手に入れた。

■ UFCファイトナイト・ファイトアイランド3:ウィテカー vs. ティル
日時:現地時間2020年7月25日(土)、日本時間26日(日)
会場:UFCファイトアイランド(アラブ首長国連邦・アブダビ)

【メインイベント】
<ミドル級マッチ 5分5ラウンド>
○ロバート・ウィテカー
 判定3-0(48-47、48-47、48-47)
●ダレン・ティル

ロバート・ウィテカー
「これ以上の感情はないね。今回は試合に至るまでに相当のストレスと戦ってきた。自分だけではなくチーム全体にもストレスがかかっていた。今は世界的にも非常に大変な中、こうやって勝利をつかむことができたのは本当に嬉しい。言葉で表現できないくらい嬉しい。相手のゲームプランには驚かされたよ。全く打ち合いに応じようとしないからね。相手はずっと待っていたようにも見えた。とは言え自分のキャリアの中で1番テクニカルな試合だったと思う。彼と一緒にオクタゴンの中で戦えて幸せだよ。もう一度タイトルに挑みたいと思う。ベルトがあろうがなかろうが俺はチャンピオンレベルのファイターだ。今から家族にFaceTimeをしてくる。家族に会いたくてしょうがないよ」

セミメインイベントでマウリシオ・フアとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラが対戦したライトヘビー級マッチはフルラウンドの末、“ショーグン”ことフアが白星を手に入れた。

【セミメインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○マウリシオ・フア
 判定2-1(29-28、28-29、29-28)
●アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ

マウリシオ・フア
「毎回、ホジェリオと対戦する時は熱戦になる覚悟で挑んでいるよ。彼は格闘界のレジェンドであり、オレ自身も本当に尊敬しているファイターだ。今日はファンもUFCもハッピーな試合をすることができた気がする。タフな試合になることは分かっていたことだ。彼がオレの得意技や好きな戦法を熟知しているのも知っているからね。今回はかなり細かく作戦を練ったよ。勝利で今回の試合を終えられたことに感謝だね。またひとつレガシーを残すことができた」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ファブリシオ・ヴェウドゥム
 1ラウンド(2分30秒)
●アレクサンダー・グスタフソン

ファブリシオ・ヴェウドゥム
「UFCでのキャリアをサポートしてくれたみんなに感謝の気持ちを伝えたい。気持ち良くUFCを去ることができそうだけど、少し感情的になってしまいそうだ。トレーニングで練習してきたすべてを盛り込んだ試合内容だった。柔術、ムエタイ、ボクシング、コンディショニング、そしてメンタルも含めてバランスのとれた内容だったね。どれだけ素晴らしいコンディションであっても、メンタルが整っていなければ最高の試合はできない。今後どうするかはまだ決まってないが、UFC最後を勝利で締めくくれて嬉しい限りだ。みんなありがとう」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○カーラ・エスパルザ
 判定2-1(29-28、28-29、30-27)
●マリナ・ロドリゲス

カーラ・エスパルザ
「作戦通りの試合運びができたと思う。相手は膝蹴りもエルボーも強いし、打たれ強さもある選手なのでテイクダウンで攻め続ける戦法を選んだ。自分の方がグラウンドでは勝っていたのは知っていたが、何度か彼女の反撃を受けてしまう場面もあった。すごくタフな相手だったので、そう簡単にサブミッションを決められないだろうと思っていた。無敗の選手に勝つのは嬉しいわ。もう一度タイトルを手にしたい思いが強い。必ずここからもう一度勝ち上がってタイトル戦を勝ち取りたい」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ポール・クレイグ
 1ラウンド(2分06秒)サブミッション(トライアングルチョーク)
●ガジムラド・アンティグロフ

ポール・クレイグ
「勝利できるっていうのはいつだってうれしいけど、このアイランドで達成できたのは最高。セットも何もかも完璧だし、試合のためだけに用意されている。この1週間ずっとスペシャルだったよ。今週だけじゃない。チームがここに来てからの4週間、すべてが最高で、何もかもがうまくいった。できれば9月に戻ってきて、またやれたらいいな。一瞬で流れを変えたかった。10日とはいかないけど、でも早めに変えたかった。俺は戦うのが大好きだしな。前にも言った通りさ。俺はひよっこじゃないし、わりと長くやってきている。これがUFCでは10戦目。できるだけ早く次の試合をやりたい。相手のレスリングがすごいのは分かっていたし、シングルレッグを取られてダウンもさせられた。彼のストレングスは前代未聞だよ。これまでに感じたことのないくらいだったけど、向こうはプレッシャーを心配するのに忙しそうだったし、マウントを取ることに必死だった。普段からチームメイトがそうしてくるから、対応力は備わっていたし、ちょっとのスキがあれば付け入ることができる」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・オリベイラ
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●ペーター・ゾボタ

アレックス・オリベイラ
「今回の試合に勝つために必死にやってきた。戦略は見ての通り、相手が来るのを待って自分のストライキングを生かす。まったく違うファイターになったんだ。トレーニングキャンプでいろいろと変更した。トップ15を外れたけど、復活したいし、またトップの人たちと戦いたい。このスポーツは俺の人生を変えた。俺にとってはこれが一番大事なんだ」
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ハムザト・チマエフ
 1ラウンド(3分09秒)TKO
●リース・マッキー

ハムザト・チマエフ
「これでリラックスできるな。兄が家を持っているところに行って、よし、リラックスしたら戻って10日前にやったようにぶっ倒すぞ、って思ったんだ。こういうのがいいね。もっとやりたい。俺にとっては簡単すぎた。今日はちょっと早すぎたね。もうちょっとその場にいたかった。戦ったという感じがしない。一瞬だったから。でも必要なことだ。俺は戦いたい。戦って戦って戦いまくる。毎日スパーリングしているから、俺にとっては練習試合みたいなものさ。歴史は歴史だ。他にどう言えばいい。もう一つ歴史があるとしたら、俺がそれを取るよ。次は1カ月間、楽なトレーニングをしてリラックスする。お袋に会ってからまたハードな練習を開始する。対戦相手を見つけてそいつを打ちのめす。俺の階級のヤツ全員をぶっ潰してやるよ」