[週刊ファイト8月6日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼ヤマダマンポンド濃厚インタビュー!夢は北九州でプロデュース興行
by タダシ☆タナカ
・コロナのせいで出身の北九州7・23プロデュース大会が延期になり・・・
・キョンシー倒す幽幻霊魂松山ポンポン!ホラー映画好きコミックも武器
・闘龍門14期生もちょうどドラゴンゲートに変わる時期でメキシコ行けず
・膝のケガでプロデビュー前に挫折、もう一度やり直しての平坦でない道
・マッドマンポンド公認リングネーム-BKF無差別級王者-もう一つの仕事
縁あってヤマダマンポンド選手とインタビューの機会があり、正確には最初は仕事の都合で集合場所に来られなかったので、二度目でようやく捕まえられた。とりあえず一緒にランチから始めたが記者含めて一同食いまくりに。「さすがプロレスラー」と声にしたが、やはりそうでなくてはいけないもの。また、続く話の内容は多岐に及び、これが期待以上に濃厚なものになったのだ。
良くも悪くも小さい選手ばかりが増えて、普段着で会ったら一般人と変わらないことが多いが、彼の場合はなにしろ身体がごつい。遠目にもレスラー然としているから、選手の顔と名前を知らないままインディ大会を一見さんが見ても「毒」という字が目に入るから記憶に残る。
例えばジミー鈴木のDSW、インディランブルなどには常連であり、24人参加だろうが出ていたことさえ覚えられてない選手がいる一方でポンドは目立つのだ。写真は2017年『ダイアモンド・スターズ・レスリング1周年大会』からだがガンダーラ鈴木が”頑固水噴射”の餌食になっていた。
ホラー映画好きで、コンセプトや技名などはそこからの出典である。この日も、一瞬KISSのカバンかと思ったら、ホラー映画オールスターズ”KILL”のDESTROYERSなのだった。
コロナのせいで出身の北九州7・23プロデュース大会が延期になり・・・
話の順番としては最後に聞いたことになるが、夢は出身である福岡県北九州市でプロデュース大会を定期的に開催していくこと、「チャンスがあれば基盤を作りたい」と言う。ただ、それは夢ではなく、実際7月23日に予定されていて、両親や地元の仲間たちも楽しみにしていたそうだが、さすがに社会情勢から延期に。
とりあえず冒頭の見えるところに出して欲しい要望だったので、ヤマダポンドの雄姿が見れるのは11月1日、大阪の『大衆プロレス松山座』ということに。頑固プロレスを軸に仙台のプロレスリングDEWA、大阪の松山座は副座長格になり、地元が福岡と活躍の場が全国的なのだ。関東近辺だけの選手からしたら行動範囲は異色になろう。ただ、11月1日とて絶対はないわけで、インタビュー時点で大阪もまた「市中感染が広がっている」状況ではある。
松山座にはレギュラー参戦中。2月の大会こそ開催されたが、すでに5月と8月のが飛んでしまっていた。11月は「松山流女子祭典」との大会名通り、例年女子中心のカード編成なのだが、1試合だけは男子なのが恒例となっている。ちなみに、ここでのキャラは「幽幻霊魂松山ポンポン」であり、一座の所属選手アップルみゆきも「松山みゆき」となるのだ。本人によれば、武藤敬司とペイントレスラーとしてのグレート・ムタの関係のようなものとなり、親しいが別人なのである。
闘龍門のことは後半に掘り下げるが、松山勘十郎、オカダカズチカが13期生、ポンドは14期生になる。以前、オカダが「誰の挑戦でも受ける」とマイクやった際、客席から「松山勘十郎とやれ~!」と大声が飛んだことは知る人ぞ知るエピソードだろう。
キョンシー倒す幽幻霊魂松山ポンポン!ホラー映画好きコミックも武器
松山座は昨年11月の「女子祭典」ではダンプ松本、井上貴子らが出ている。コロナ前2月だとついに校長ウルティモ・ドラゴンを招聘して「千両役者VS究極龍」が実現した。関西では知られた存在なのだ。
時系列に戻してプロレス少年だった頃を聞いてみたら、意外にも「最初に憧れたのは兄や祖母の影響もあるのですが、アルティメット・ウォリアーなんですよね。そこからWWFにはまりプロレスを見だした形です。当時近所のレンタルビデオ屋にWWFのビデオが多数あって、知識を得てのめり込んでいきました」とのこと。少なくとも新日や全日が入口ではなかったのだ。
「そこから日本のプロレスも見るようになって、中学の終わりにはプロレスラーになりたいに変わっていき、まずは下地作ろうという事で高校はレスリング部に入部したんです」となる。
闘龍門14期生もちょうどドラゴンゲートに変わる時期でメキシコ行けず