全日本後楽園再開メイン“究極の五冠戦”を制したのは諏訪魔 秋山不在も「どうこう言うつもりもない。いろんなことがある」

 25日、新型コロナウイルスによる興行中止期間明けの全日本プロレスが初めて後楽園ホール大会を開催した。ソーシャルディスタンスではあったが、チケットはソールドアウト。

 メインは三冠王者ならびに世界タッグ王者の諏訪魔と、タッグ王者組のパートナーである石川修司による三冠ヘビー級選手権試合となった。石川のスプラッシュマウンテンも諏訪魔のバックドロップも3カウントに至らない。「暴走大巨人」をタッグチーム名で冠するド迫力対決はエンドレス状態で25分超え。しかし諏訪魔は、チーム連係技であるロケット・ブロッサムを彷彿させる対角線ドロップキックを繰り出す。これでグロッキーとなった石川はラリアットからのバックドロップホールドで3カウントを喫するしかなかった。

 すぐさま宮原健斗と黒潮“イケメン”二郎がリングインして世界タッグ挑戦を表明する。オールスター勢が揃ったリングで諏訪魔は改めて「みんなで全日本プロレスをこれから全盛期に持っていきたい」とマイク。控室では秋山準のDDTレンタル移籍について「今全日本プロレスはコロナのこともあるし、秋山選手がいなくなっちゃったあとなんだけどさ、今は秋山選手のことをどうこう言うつもりも一切ない。いろんなことがあるだろうから。俺は文句の一つも言わないし。全日本プロレスを次のステージに持ってかなきゃいけない」と言及した。全日本を再び軌道に乗せながら、諏訪魔はコロナ明けの王道を引っ張っていく。

■全日本プロレス 2020 SUMMER ACTION SERIES最終戦
日時:7月25日(土)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆494人(主催者発表)

<第1試合>
〇田村男児
佐藤光留
  8分39秒 ダンロック
岡田佑介
●ブラックめんそーれ

<第2試合>
西村修
●青柳亮生
青柳優馬
  8分46秒 首固め
〇渕正信
大森隆男
ジェイク・リー

<第3試合/アジアタッグ王座次期挑戦者チーム決定戦>
●立花誠吾
ヨシタツ
  6分47秒 仙人の首固め
〇イザナギ
ゼウス
※「KAI&TAJIRI」を含む3チームによる試合

<第4試合>
●大森北斗
児玉裕輔
羆嵐
芦野祥太郎
  14分58秒 シャットダウンスープレックスホールド
ライジングHAYATO
フランシスコ・アキラ
黒潮“イケメン”二郎
〇宮原健斗

<第5試合/世界ジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
〇岩本煌史
  15分56秒 孤高の芸術⇒片エビ固め
●横須賀ススム
[第52代王者]
※ススムが6度目の防衛に失敗。岩本が第52代王者に

<第6試合/三冠ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●石川修司
  27分33秒 バックドロップホールド
〇諏訪魔
[第63代王者]
※諏訪魔が2度目の防衛に成功