25日、新日本プロレスの愛知県体育館（ドルフィンズアリーナ）大会に札止め観衆2,200人が集結した。メインは2冠王者・EVILに高橋ヒロムが挑む。EVILはロスインゴを裏切ってバレットクラブへと衝撃移籍を果たしたばかり。ヤングライオン時代からの生え抜き同士でもあり、両者の闘い模様が注目された。

　蓋を開けてみれば、ヒロムは持てる力を駆使する。掟破りの逆EVILを見舞いつつ、タイムボム&タイムボム2を投入した。とはいえバレットクラブ入りしたばかりのEVILの無法ファイトには衰えることがない。再三再四に渡ってセコンドのディック東郷がヒロムの攻めを足止めする。堪忍袋の緒が切れたヒロムは東郷にタイムボムを仕掛けようとするが、背後から迫ったEVILがヒロムにローブロー。この流れでヒロムはダークネスフォールズからのフィニッシュEVILをEVILから見舞われ、マットに沈んだ。

　バレットクラブからはなおも石森太二が追撃するが、ロスインゴのボス・内藤哲也がヒロムを救出する。内藤がマイクで「ベルトのレンタル期間は終了だ。そろそろ返してもらおうか」とリターンマッチを要求した。大会内で発表となった8・29明治神宮野球場での2冠戦再戦が浮上している。

　新日本プロレスのバッドエンドは、実に有観客再開以降の国内全4大会に及ぶ。解説席の獣神サンダー・ライガーまでが「これが新日本プロレスなのか!?」と怒りを露にしたが、止まらないEVIL無法勝利にファンのフラストレーションもMAXとなった。

■新日本プロレス SENGOKU LORD in NAGOYA
日時：7月25日（土）18:00
会場：愛知・愛知県体育館（ドルフィンズアリーナ）観衆2,200人（札止め＝主催者発表）

＜第1試合＞
〇石森太二
　　8分2秒　Yes Lock
●上村優也

＜第2試合＞
●ゲイブリエル・キッド
辻陽太
矢野通
石井智宏
　　10分25秒　ジャーマンスープレックスホールド
田口隆祐
小島聡
本間朋晃
〇真壁刀義

＜第3試合＞
BUSHI
〇SANADA
内藤哲也
　　10分31秒　Skull End
●SHO
YOSHI-HASHI
後藤洋央紀

＜第4試合＞
●DOUKI
金丸義信
鈴木みのる
ザック・セイバーJr.
タイチ
　　12分55秒　カミゴェ⇒片エビ固め
マスター・ワト
天山広吉
永田裕志
〇飯伏幸太
棚橋弘至

＜第5試合＞
●高橋裕二郎
　　13分43秒　変形コブラクラッチ
〇オカダ・カズチカ

＜第6試合/NEVER無差別級選手権試合＞
[挑戦者]
●エル・デスペラード
　　17分03秒　ラスト・オブ・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
〇鷹木信悟
[第29代王者]
※鷹木が3度目の防衛に成功

＜第7試合/IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合＞
[挑戦者]
●高橋ヒロム
　　33分57秒　EVIL⇒片エビ固め
〇EVIL
[第71代IWGPヘビー級&第25代IWGPインターコンチネンタル王者]
※EVILが初防衛に成功