実に14年に渡るアントニオ猪木酒場の歴史に幕 “最後の店舗”新宿店が7月31日で閉店

 16日、アントニオ猪木酒場がホームページで「新宿店は、2020年7月31日をもちまして閉店することとなりました」と発表した。新型コロナウイルス感染拡大のイメージが特に強い新宿という立地もあり、来客が激減。感染終息も見えない中での継続断念となった。

 2006年10月に1号店である東京豊島池袋店がスタートしてから、一時は仙台から沖縄まで全国に7店舗を構えた。2011年までに他店舗が閉店となる中でも新宿店(2008年4月オープン)は継続していたが、2017年に縮小移転(新宿三丁目から新宿駅東南口へ)。2020年に入ってコロナにギブアップしたことになる。

 店内には猪木のテーマ曲「炎のファイター」が流れ、飲食メニューにはプロレスにゆかりのあるネーミングが並んだ。「1、2、3、サラダァーッ!!」と店内合唱しながら皿に盛られる「シャカシャカ1・2・3サラダァーッ!!」は名物でもあった。

 ファンにとっては夢空間であり、金曜夜8時のプロレス中継で育ったサラリーマンを多く迎え入れた。同店に思い入れのあるファンは多いだろうが、感染拡大により「最後にもう一度来店」となりづらいのが実に残念だ。1号店からすれば、実に14年に渡るアントニオ猪木酒場の歴史が幕を閉じようとしている。