[週刊ファイト7月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼前門のコロナ 後門のEVIL エンタメの雄「プロレス」ならではの有観客再開
新日本大阪城2連戦レポート photo & text by TERUZ
・スポーツ庁のガイドラインで5000人以下プロスポーツ再開
・大声禁止なのにブーイング!! NJC覇者EVILがLIJ離脱
・ゴールデン☆エース棚橋&飯伏 NJCに続くまさかの完全KO
・進化型EVILがオカダ・内藤連破 “2強”食いで“2冠”強奪
・入念に裏をかく真骨頂 他エンタメにできないバッドエンド
■新日本プロレス NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020決勝戦
日時:7月11日(土)17:00
会場:大阪・大阪城ホール 観衆3,318人(主催者発表)
■新日本プロレス DOMINION in OSAKA-JO HALL
日時:7月12日(日)15:00
会場:大阪・大阪城ホール 観衆3,898人(主催者発表)
新型コロナウイルス感染拡大明けによる「5000人以下収容でのプロスポーツ」が政府のガイドラインで7月10日より解禁され、新日本プロレスは予定されていた11日の大阪城ホール大会を開催した。
観客席はアリーナが一つ飛ばし、スタンドが二つ飛ばしのソーシャルディスタンスとなる3,318人(主催者発表)。入り口には体温を検知するサーモグラフィーが設置される(入り口によっては個別検温で実施)。チケットは裏面の氏名・連絡先記入有無、表面の大会種類の両方の確認が係員によって行われ、いわゆるチケットもぎりは観客自らが行って入場する。スポーツ庁のガイドラインを遵守しつつ、新日本プロレスは136日ぶりの有観客大会を混乱なくやり遂げた。
冒頭の煽りVTRには、通常では選手名に歓声があがるところだが、大声禁止のために観客は大きな拍手。生観戦できる喜びを炸裂させたが、感嘆時の「オー」という声を出すことへの我慢、選手名を呼ぶことができない戸惑いは予想以上。それでいて、メイン後のEVILバレットクラブ入りには思わずブーイング発生となる。ソーシャルディスタンス様式でのプロレス観戦がいよいよ本格到来した。