RAWカイリ・セイン輝く!シェイナ・ベイズラー、ビアンカ・ブレア復帰

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 州人口が2000万人のフロリダで一日の感染者が15300人を記録したニュースばかりが流れた日、CNNのビジネス番組QUESTでは香港のディズニーランドが再び閉鎖というのに、米国は再開とのチグハグをロンドン発のインターナショナル目線で切り込んでいた。WWEは前週のSmackDownが不評だったこともあるのか、またまた71歳のリック・フレアーまで投入して必死のテコ入れだ。そういった社会背景も見ないとどういう状況で番組制作がなされているのか全体像がわからないものだが、世界の報道番組から完全に遮断された日本の報道番組しか見てないと、ますますガラパゴス化が進行してしまい閉鎖国家は取り残されている感がある。なんでここまで徹底的にニュース番組の内容がまるで違うのか。アメプロをフォローしているユニバースには異常な差異に危機感を募らせるばかりであろう。


 専門分野にしろ報道重視の本誌なら、カイリ・セインがWWE契約更改しなかったことや直前となった『ザ・ホラーショー:エクストリーム・ルールズ』のカードがあるから、女子タッグ王座戦のケツはわかりきったことなんだが、カイリ・セインが見せ場を与えられ、アフレコ歓声もやや大きめにサウンド・ミックスしてくれたのは嬉しい限り。また受け役サーシャ・バンクスの進化したセールは素晴らしい。カブキ・ウォリアーズのHot Tagのスポットもプロレスの教科書であり、正しく会場のヒートを起こしていたのがメインであった。


 バディ・マーフィーvs.アリスター・ブラックの定番戦、続いてはケビン・オーエンズとセス・ロリンズの『レッスルマニア』から続く抗争も。ケガしていたKOは安全運転モードだったにせよ、場外も使って派手に魅せていたのは二人の技量の高さを示していた。


 リック・フレアーを付けたランディ・オートンは、RトゥルースをRKOを一発で仕留めると。トゥルースは第99代24/7王者なんだそうだが、ということはオートが第100代王者なのかと思いきや、ノンタイトル戦とのこと。ビッグショーが出てきて来週の「非公認試合」を受諾となり、これが出番の最後なのだろうか。

※全カード網羅による番組の全容と詳細は金曜17日発売の週刊ファイト7月23日号に収録されました!
※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
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■ WWE RAW
日時:7月13日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆“忍者”戸澤とRトゥルースが王座戦もシェイナの威圧でリング退避

 “忍者”戸澤陽がバックステージで24/7王者Rトゥルースと対峙すると、Rトゥルースは「今から王座戦だ」とフォールを狙った戸澤に対して王座戦を決定。続けて試合前にはRトゥルースが忍者軍団を引き連れた戸澤に数的不利を主張すると、そこへ突如“スペードの女王”シェイナ・ベイズラーが姿を現した。シェイナは忍者軍団3人をキリフダ・クラッチやヒザを叩き込んで瞬殺すると、これに動揺した戸澤は王座戦を闘わずにリングから退避。続けてRトゥルースも「自分から出ていく」とマイクを譲ってリングから退場すると、シェイナは「私が女子王者たちに厳しい現実を見せてやる」と言って挑発した。

◆カブキ・ウォリアーズが王者ベイリー&サーシャに善戦も王座奪取に届かず

 カブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)と王者ベイリー&サーシャ・バンクスがWWE女子タッグ王座をかけて激突した。カブキ・ウォリアーズはゴング前から襲い掛かかってきたベイリー&サーシャにダブル・ドロップキックを放つと、試合開始後もアスカがベイリーの顔面にダブル・ニー、カイリが2人にダブル・スピアーを決めて雄叫びを上げた。続けてカブキ・ウォリアーズがダブル・ヒップアタックを2人にクリーンヒットさせると、ベイリー&サーシャも捕まえたカイリをバリケードに叩き付けて反撃した。両チームが入り乱れてハイレベルな攻防を展開すると、終盤にはカイリが連携攻撃からインセイン・エルボーをサーシャに叩き込んで勝負ありかと思われたが、ベイリーがサーシャを引きずり出してフォールを回避すると最後はサーシャが追撃を狙うカイリを必殺のバンク・ステートメントで捕まえてタップ勝ち。カブキ・ウォリアーズは善戦するも王座奪取に届かず、ベイリー&サーシャが王座防衛に成功した。

 アスカ対サーシャのRAW女子王座戦が行なわれるPPV「ザ・ホラーショー・アット・エクストリーム・ルールズ」は日本時間7月20日にWWEネットワークで配信される。