世志琥勝つ! 　SEAdLINNNG初の2冠女王で女子プロレス界牽引を宣言!!

*, ☆, 女子プロレス
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　ようやく後楽園ホールでの興行再開となったSEAdLINNNG。その7･13メインのSEAdLINNNG BEYOND THE SEA Single Championshipは、25分を超える激闘となった。1月の直接対決に続き、フルタイムの引き分けかと思われたが、世志琥が執念のダイビングセントーンを連発。遂に中島安里紗の牙城を崩した。

　女子プロレス界のトップ2人の試合ともなれば、勝敗は紙一重ではある。
　SEAdLINNNGの頂上決戦ではあるが、レスラーとしての2人の特性は似て非なるものである。

　料理動画でブレークした世志琥しか知らないファンには意外かもしれないが、世志琥は決して器用なレスラーではない。
　何でもできる中島安里紗は、恐らくその気になれば満漢全席の様な料理を作れると思うが、気が向かないと毎日同じ物を食べても平気でいられるイメージがある（中島安里紗にぶん殴られそうだが、あくまでイメージの話）。
　逆に世志琥は好きな事に打ち込んで、時間がかかっても物にしていくタイプだ。


　
　コロナ禍でトレーニングもままならない中、動画配信に打ち込んで大ブレークした世志琥と、家で『あつ森』をやりこんでいた中島安里紗、という姿は対象的だ。

　そしてその姿勢はそれぞれのプロレスにも表れている。

　多彩な技を繰り出す中島安里紗と、打撃以外はセントーンをこれでもかと繰り出す世志琥。
　何か不利な体勢になった時、その場面で最適な技を出せるのが中島安里紗だとしたら、その場面で最も最適なセントーンを放つのが世志琥。

　中島安里紗をレスラーとして形作ったのはコマンドボリショイであり、そのコマンドボリショイを育てたジャパン女子のレスリングの原点は、コーチをしていた山本小鉄さんであり、新日本プロレスの道場であり、ゴッチイズムに辿り着く。
　方や世志琥をレスラーたらしめたのは高橋奈七永であり、そのレスリングには全日本女子プロレスの魂が宿っており、源は、創始者の松永兄弟がやっていた「柔拳（柔道vs.拳闘の異種格闘技のはしり）」に遡れる。

　全く別の流れでありながら、「プロレスであっても闘いである」という強烈な志がそれぞれに受け継がれた2人がリングで相対したという事になる。

　2人に共通しているのは、一時、プロレスを離れた事だろう。
　しかし心ならずも、大好きなプロレスを離れざるを得なかったのが世志琥であり、自らふいっと出て行ったのが中島安里紗。
　プロレスに戻りたい一心で、SEAdLINNNGで復帰した時に
「プロレスって最高ですね」
と漏らした世志琥。
　ケータイショップの優秀な店員として働き、しかし出て行った時の様にふいに戻ってきた中島安里紗。

　2人とも、プロレスが大好きで、素質もセンスも努力もできる、トップレスラーになるに相応しい選手ではあるが、
「プロレスが好き」
な世志琥と、
「好きな事の最適解がプロレス」
な中島安里紗という、似て非なる存在でもある。

　だからこそ両雄が並び立てるとも言えるし、今宵のタイトルマッチは世志琥が征したとは言え、
「今度は満員の後楽園ホールで」
と約してまた、それぞれのプロレスに戻っていった。

　試合後、世志琥は
「ベルトは獲って終わりじゃない。獲ってその先」
「しっかりこのベルトの価値騰げてやるし、SEAdLINNNGの価値も騰げてやるし、女子プロレスをもっともっと広めてってやるから、てめえらウチについて来い!!」
と吠えた。
　突っ走る世志琥は無論だが、その跡を中島安里紗が追いかける筈はなく、捲土重来を期す中島安里紗が何をやってくるのかにも注目していきたい。

■SEAdLINNNG　心は近くに 〜Close to you〜 後楽園、復活！！
日時:7月13日（月）　開始19:00
会場:東京・後楽園ホール

＜メインイベント　SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Single Championship 30分1本勝負〜頂上決戦〜〉
[王者]
●中島安里紗
　26分02秒　ダイビングセントーン⇒片エビ固め
〇世志琥
[挑戦者]
※第3代王者中島安里紗、5度目の防衛に失敗。挑戦者･世志琥が第4代王者となる。

＜セミファイナル　スペシャル６人タッグマッチ　30分1本勝負〜FIRE!!〜＞
松本浩代　山下りな　●優宇(EVE)
　
〇水波綾　高瀬みゆき(アクトレスガールズ)　青木いつ希(MAX VOLTAGE)

双子ユニット“あすきょう”と共に入場パフォーマンスで盛り上げるMAX VOLTAGE。

スーパーヘビー級の優宇を放り投げる強烈な合体技を見せた松本浩代&山下りな。

試合後、タッグタイトル挑戦をアピールした水波稜を、真琴&朱崇花組が襲撃。これを山下りなが救出し、タッグ結成を水波稜にアピール。現在パートナーの高瀬みゆきと小競り合いが発生するカオスな幕切れとなった。

＜第3試合　タッグマッチ　20分1本勝負＞
堀田祐美子　●花穂ノ利
　13分55秒　ブレイジングキック⇒体固め
〇真琴　朱崇花（ラスエゴ）

ロープの反動を利用したムーンサルトを堀田祐美子に繰り出し、素晴らしい身体能力を見せた朱崇花

＜第2試合　ハイスピード3WAYマッチ　20分1本勝負＞
〇つくし(アイスリボン)
　6分59秒　ラ･マヒストラル
●笹村あやめ(2AW)
※もう1人は小林香萌
※レフェリー　南月たいよう

つくし（中）に変顔攻撃する小林香萌（左）と笹村あやめ（右）

＜第1試合　白井理子デビュー戦　シングルマッチ　15分1本勝負＞
〇藤本つかさ(アイスリボン)
　10分06秒　ミサイルキック⇒片エビ固め
●海樹リコ

海樹リコ


　かつてのバイト先から花束も届いた、白井理子改め海樹リコ。ベテラン藤本つかさに気持ちで負ける事無く、ドロップキックを連発。10分超を闘い抜き、今後が楽しみなデビュー戦となった。

※詳報は全カード画像増量で電子書籍版『週刊ファイト』7月26日号に掲載予定

■SEAdLINNNG～世志琥プロデュース大会〜
日時:7月26日（日） 開場11:30　開始12:00
会場:東京・新木場1stRING

世志琥のリアル誕生日である7･26プロデュース大会。
アジャ・コング参戦が発表された。

[チケット料金]
■445ファーストシート（東西南北最前列・Tシャツ付き） ¥10,000
■445シート（南側リングサイド・Tシャツ付き） ¥8,000
■dシート ¥6,000
■BLUEシート（北ステージ上B列C列） ¥4,000
■dフレンズシート（高校生以下） ¥1,000 ※要予約・要身分証明書

[主催]株式会社SEAdLINNNG （seadlinnng.com)
[お問い合わせ電話]０４４－２０１－１３４１
[メール]info@seadlinnng.com

[チケット販売所］
SEAdLINNNG事務所にて6/23〜6/25までファンクラブ先行受付・6/26より一般販売受付
□SEAdLINNNG事務所（チケット予約フォームhttp://seadlinnng.com/ticketform）
□チケットぴあ（0570-02-9999）※6/30より発売開始
□イープラス（発売日は決まり次第告知致します）

[会場アクセス]
〒136-0082 東京都江東区新木場1-6-24 各線新木場駅より徒歩２分