2冠王・内藤哲也が110日ぶり再開大会をデハポン締め ニュージャパンカップ出場者に“逆宣戦布告”

 新型コロナウイルス感染拡大となった3月以降、無観客試合を含めて主要団体で唯一試合を行っていなかった新日本プロレスが“復活”だ。15日、実に110日ぶりの大会を無観客ながら開催し、新日本プロレスワールドにて配信した。

 対戦カードは大会冒頭に当日発表。翌日開幕となるニュージャパンカップ前哨戦としてのタッグマッチを中心にラインナップされた。メインでは、2冠王の内藤哲也と前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカがぶつかる。

 オカダの両脇はジュニアタッグ王座組のSHO&YOHが固めたが、110日のブランクがあっても王者トリオとなる内藤組が盤石だった。チーム連携に加えて、内藤は新技のリバースデスティーノを繰り出す。これでグロッキーとなったYOHに正調デスティーノでトドメを刺した。

 内藤は「しばらくは無観客試合が続きますが、またみなさまと大合唱できるその日を、楽しみにしてますよ。まずは明日から始まるニュージャパンカップ。みなさまの目で、みなさまの耳で存分に楽しんでください。ニュージャパンカップの結末はもちろん、トランキーロ、あっせんなよ!!」と得意の言い回し。ニュージャパンカップ前夜にも関わらず、マイクでは誰からの宣戦布告も許さないままに「ロス・インゴベルナブレス・デ! ハ! ポン!」締め。出場選手全員への“逆宣戦布告”を放ってみせた。

 大会全体については、棚橋弘至をはじめどの選手もキッチリと肉体を仕上げ、動きも申し分なし。ニュージャパンカップ出場者の意地の張り合いが同時多発するハイレベルなお家芸は、関係者・ファンをおおいに安心させた。無観客試合と言えども、特設会場のセッティング、ライティングに見劣りするものはなく、カメラワークもストレスなし。いきなりの盟主ぶりで新日本プロレスは再発進した。

 
■ Together Project Special
日時:6月15日(月)19:00
会場:非公表(無観客配信)

<第1試合>
〇辻陽太
  8分43秒 逆エビ固め
●ゲイブリエル・キッド

<第2試合>
●上村優也
石井智宏
  12分57秒 ヌメロ・ドス
金丸義信
〇エル・デスペラード

<第3試合>
●本間朋晃
YOSHI-HASHI
矢野通
後藤洋央紀
  13分20秒  ピンプジュース⇒体固め
邪道
外道
石森 太二
〇高橋 裕二郎

<第4試合>
〇田口隆祐
小島聡
天山広吉
  13分33秒 オーマイ&ガーアンクル
●BUSHI
SANADA
EVIL

<第5試合>
〇真壁刀義
永田裕志
飯伏幸太
棚橋弘至
  13分04秒 キングコング・ニードロップ⇒片エビ固め
●DOUKI
鈴木みのる
ザック・セイバーJr.
タイチ

<第6試合>
SHO
●YOH
オカダ・カズチカ
  14分17秒 デスティーノ⇒片エビ固め
高橋ヒロム
鷹木信悟
〇内藤哲也


 詳細版は週刊ファイト6月25日号に収録されました。

[ファイトクラブ]棚橋「ファンの存在がどれだけ尊いか」 報ステでの涙とともに新日本再開

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