(C) AEW
■ AEW Dynamite
日時:4月8日(現地放送時間)
会場:非公開=米南東の某所(実際はジョージア州QTマーシャルのジム)
番組はジェイク・ロバーツがランス・アーチャーがいかに無敵かを語るところから。苦しい時はトーナメント企画というのは仕方ない。漏れ伝わる情報では決勝まで収録と。今回の放送は一回戦だが、誰だか知らない選手をランスがスクワッシュしていた。
photo by Mike Lano
但し、この収録時点でも、現地放送日段階でも、まさか蛇男がコロナ感染してしまうとは誰が疑ったであろうか。そういえば、AEWが無観客でも10名以下の規制があるフロリダから、ジョージア州に移ったのは、右側ベビーフェイス、左側ヒールの選手たちが、リングサイドから声援を送る中継式にしたからなのだが、その選手と選手の間隔が2m離れておらずくっついていた。失策だったことが指摘できよう。これでAEWは重大な岐路に立たされたかも知れない。
なお、事件によりAEWは混乱しているようで、公式試合写真は届かなかった。
【4月11日追記:試合写真入稿したので追加しました】
◆ランキングNo.1志田光が美人ブリット・ベーカー流血させ報復
日本からの視聴者にとってだけでなく、現地でも目玉カードだったのは志田光vs.ブリット・ベイカーになる。結構長い尺貰って、しかも鼻を折ったのかベイカーはガチ流血だから、図らずもベイカーががんばって見える試合になったかも。
最後はランニング・ニーなんだが、ようやく(まだキャリアの浅い)ベイカーもまともなテレビ試合を披露したことになる。
Thank you for watching #AEWDynamite in your TV🔥
I have own my belief. Who doesn’t have can’t be strong.
So, Britt has it too, I felt.
Let’s keep to fight until one of us lose!! #AEWonTNT pic.twitter.com/UvkWSWoMmB— HIKARU SHIDA 志田 光 (@shidahikaru) April 9, 2020
◆DDTプロレスがAEWに直輸入!ジェリコは「金玉」実況
続くはケニー・オメガ&マイケル中澤が、「ベスト・フレンズ」の名を賭けてバレッタ&チャック・テイラー組と闘うという・・・。スキッドのセグメントにはサイドキック役で出ていたものの、テレビ番組の方で尺を貰った試合をマイケルがやるのは初かも。
まぁ例によってオイル塗ってチョップが決まらないなどの一連のコメディやるんだが、日本のファンにはいつものパターンである。ただ、来られる選手もスタッフも人数が限られる状況で、今回の実況席は単なるゲストではなく、クリス・ジェリコとトニー・シェバーニの二人だから、ブリット・ベイカーのブーツは「KISSのエース・フレーリーの銀だ」、志田の出身Kanagawa, Japanに「ああ、俺は神奈川行ったことある、酷いとこだった」以下、もう好き勝手から始まっているんだが、このカードではさらに悪乗ノリに。DDTでのオメガとマイケルの長年のコンビ紹介はともかく、Japanese Englishのおかしなところから、「金玉だぁ~!」と知ってる日本語でなんと言うかをやり始めたのだから危ない。試合はどうでもいいんだが、ジェリコのしゃべりだけが記憶に残ると。
今週は、これからの予告編が軸であり、ジェイク・ヘイガーのプロモがイチバン良く出来ていたというか、印象に残った。前にリングサイドに来ていた金髪美人はやはり本物の奥さんのようで、しかし彼女はトレーニングでも旦那をしごく怖いキャラと。ただ、ヘイガーが5月にベラトールでMMA試合やることになっていたのは事実であり、(開催決行のUFCと違って)ベラトールの大会は中止になったのだが、コーチも出てきて滅茶滅茶トレーニングしている姿が出てくる。そんな身体作りの最中に、次はジョン・モクスリーの王座に挑戦だから、「この俺が負けるわけがない」というセグメントだった。
2時間目はマット・ハーディのプロモから。インナー・サークル入りは拒否だが、「エリート・デリートをやろう!」とか言っていた。ダークオーダーの黒幕とも予想されたものの、今のところはどこにも属してないイカレタ野郎路線のようだ。
そのダークオーダーのボス、ブロディ・リーはMr.マクマホン路線。これまた知らない選手を片付けていたが、WWEで怪奇軍だったルーク・ハーパーが、背広姿を決めたり、レスリング出来るところを見せたりというのは楽しみではある。
トリは、その「TNT王座決定トーナメント」の1回戦から、Codyとショーン・スピアーズのカード。フィニッシュは四の地固めなんだが、ギブアップではなく、スピアーズの肩がついてたから3カウントとの決着だった。ただ、実況席は「こんなのは初めて!」とかやるんだが、日本でもアメリカでも古典だろうにと思うのだが・・・。
次週はトーナメントの反対側ブロックということになる。仕切り直しての今後の予告編回だから、大した番組内容にはならなかったのだが、重ねて舞台裏では様々な悪条件下でコンテンツを提供しているAEWの努力は評価しないといけない。
本誌4月9日号収録の拡大版では、前週に志田光と試合が組まれた無名のアンナ・ジェイは可愛いしプロレス出来ると記したばかりだが、AEWは正式契約を発表している。「ほらね」という・・・。ちなみに各部門の勝率に基づいたランキングとかを出すのは昔のNWA時代からの現地マガジンを踏襲しているのか、一応女子部門のトップ5には里歩も坂崎ユカも入っている。もちろん1位は志田光である。但し、アメリカに残った志田はともかく、しばらく日本人選手は渡航も出来ない。
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’20年04月16日号マット界と緊急事態宣言 WrestleMania追及 全日新木場 UFC開催延期