UFC中国から入国ジャン・ウェイリ接戦防衛ヨアナ・イェンジェイチック♪Dream On

(c) Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

 再び階級を落として再度のストロー級王座を狙うヨアナ・イェンジェチックと、タイに行ったり、アブダビに行ったりとコロナウイルスの影響でなんとかギリギリ2月中旬に米国入り出来た上海のジャン・ウェイリは屈指の5R大激闘に。心情的には日本も米国と同じでアーネスト・ホースト門下生に感情移入となり、中国人はヒール扱いなんだが、やはり5R休むことなく殴り合ったのだから最後は観客のボルテージもMAXに。前半、最初に出血が見られたのはジャンの方だ。手数では上回るヨアナだったが、強烈な破壊力を誇るジャンのパンチがヨアナのおでこを膨らまし、最後は顔が変わってしまうくらいになっていたこともあるのか、判定は2-1で中国人選手の手が挙がった。ただ、判定はどちらに転んでもおかしくない大接戦だった。

 イズラエル・アデサニアは前回のダンス入場が派手だったものの、今回はナイジェリアなのか民族衣装の女性陣が花を巻くだけで静かに花道を歩く。ゴングが鳴って最初のキックが当たるまでなんと2分半の睨み合い。不気味なガードの構えのままの不動のヨエル・ロメロが怖いというか、1Rはまともな攻防ナシのまま。42歳のロメロは一発が当たればというタイプなのでアデサニアも入りずらい。最初だけかと思ったが、これがずっと続くのである。
 最後の4R、5Rにラッシュがかかるのかとも願ったが、それもナシ。まぁ4Rが終わった時点で、イズラエルのローキックが当たっていた場面が強調されてはいたのだが・・・。結局はダンスがなかったこと含めて、変幻自在のイズラエルの動きが、肉体的にも分厚いロメロに封じ込められた格好になるも、コツコツの分があるから判定はオカシクない。但し、ロメロは試合後インタビューで悪びれた様子もないどころか、「客のカネ払った分の試合をやってない!」と、まるで非はイスラエルの方だとなすりつけていた。

 ライト級のベニール・ダリューシュは、大振りの左フックでドラッカー・クローズのマウスピースが飛び出す命中になりKO勝利。現地実況陣が鮮やかなフィニッシュにのけぞる映像が笑えた。

 次回、UFCはブラジル・ブラジリアのニルソン・ネルソン・ジムナジウムを舞台に『UFCファイトナイト・ブラジリア』が開催され、メインイベントにはケビン・リーとチャールズ・オリベイラによるライト級マッチが予定されている。

■ UFC 248 Adesanya vs Romero
日時:3月7日(現地時間)
会場:米ネバタ州ラスベガス T-mobileアリーナ

<UFC世界ミドル級選手権試合 5分5R>
[王者]○イスラエル・アデサニャ(ナイジェリア/ニュージーランド)
 判定3-0(49-46,48-47,48-47)
[王者]●ヨエル・ロメロ(キューバ)

 ミドル級チャンピオンとしてイズラエル・アデサニヤが初めて挑んだ防衛戦は、序盤こそ挑戦者のヨエル・ロメロが前に出る姿勢を見せることもありましたが、試合全体を通して積極的に攻めることがなく、アデサニヤの挑発にも乗らず、フルラウンドにもつれ込んだ結果、ユナニマス判定でアデサニヤがタイトル防衛に成功した。


イズラエル・アデサニヤ
「試合後、ダンスパートナーが踊ってくれなかったのが本当に残念。ケルヴィン・ガステラムのような人こそ試合を素晴らしいものにしてくれる。ロバート・ウィテカーもそう。タンゴは2人で踊るもんだし、戦おうとしているのに、とにかく“来いよ、来いよ”と思うだけなんて、あんなのない。最初のラウンドで相手のベストショットを食らってしまって、あのラウンドだけじゃないかな、向こうにあげてしまったのは。かなりポーカーフェイスがうまくて、いい感じに見せていたけど、足が言うことを聞かなかったね。一度も退屈な試合はなかったし、向こうがもっと来ると思っていた。第5ラウンドでさえ、かかってくるんじゃないかと思ってとにかく待ち続けた。タンゴは2人で踊るのに、俺しか踊りたがっていなかった。ベルトを取りに来たのなら、取りに行かないと。差し出すなんてするかよ。バカなのか? 自分の集中力には満足している。だから退屈なやつだって言われんだよ。コーチからは25分間、集中しないといけないと言われていたし、ずっと集中できた。結局は試合に勝てたし、ベストは尽くした。ダメな夜だったけど、それでも世界第3位を倒したんだ」

<UFC世界女子ストロー級選手権試合 5分5R>
[王者]○ジャン・ウェイリ(中国)
 判定2-1(48-47,48-47,47-48)
[王者] ●ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)

 女子ストロー級王者ジャン・ウェイリーと元チャンピオンで挑戦者のヨアンナ・イェンドジェイチェクによるセミメインイベントは、開始直後から激しい打ち合いとなり、女子ストロー級史上最高とも言われる激闘が繰り広げられた。5ラウンドにわたって接戦の展開を見た両者のバトルは勝負の行方が3名のジャッジに委ねられ、スプリット判定ながらウェイリーに軍配が上がり、女子ストロー級のチャンピオンベルトを死守している。

(予防措置として病院に搬送されたためコメントなし)

<ライト級 5分3R>
○ベニール・ダリューシュ(米国)
 2R 1分00秒 KO
●ドラッカー・クローズ(米国)

ベニール・ダリウシュ
「勝てて最高の気分さ。サブミッションになると思っていたんだけど、これでもいい。ずっと相手の背中に食らいついていたから、第2ラウンドは足が少しふらついていて、もっと腕を使わないといけないのは分かっていた。グローブをはめてチョークを決められるようにがんばらないと。指をつかんで守りに入るのが簡単すぎるから、これは対応すべきこと。第2ラウンドは自分が疲れていたのを分かっていたけど、カーディオにもリカバリーにも自信があったから、とにかく前に出続けた。かなりハードに打ち込まれたけど、でも効いていない。打ってきたところで俺には何の問題もないし、打ち返せばこうさ。もしかしたら今までのベストではなかったかもしれないけど、そこは取り組んでいく。正直、ラストショットがあれだけうまくつながるとは思っていなかった。でも、相手がダウンしたのを見て、ああこれで終わったなと思った」

<ウェルター級 5分3R>
○ニール・マグニー(米国)
 判定3-0(30-27,30-27,30-27)
●リー・ジンリャン(中国)

ニール・マグニー
「ようやく試合に出られて勝てたのは最高だ。もう昨年は終わった。現実の世界に自分の存在を実感している。今はすべてを忘れ、今日は復活を遂げられたから、最高にうれしい。変な話だけど、今回のオフは恵まれていた。家族と過ごす時間をたくさん取れたし、自宅で一緒に過ごせもした。しかも、キャンプでも何度か変更があって、できるだけすべてうまくやれているようにしたかったんだ。振り返って過去の5試合を見直し、勝利も敗北もあったけど、自分が改善できるところを探った。見つけたものの中で一番大きかったのは足のポジショニング。今日はそれにうまく対応できたと思う。もうひとつはプレッシャーだ。交代してもう少し計算したかったから、あらゆる部分を改善できた。これで正しいところに戻れたんだと思う。この階級は俺がいない間に少し入れ替わりがあったけど、今日は自分がそのベストなヤツらの中に入れることを示せたと思うから、キエーザとの一戦を希望する」

<ウェルター級マッチ 5分3R>
○アレックス・オリベイラ
 判定2-1(29-28,28-29,29-28)
●マックス・グリフィン

アレックス・オリベイラ
「第1ラウンドは自分が取ったと思っていたし、第2ラウンドは向こうだと分かっていたけど、第3ラウンドがあることは分かっていたからね。たとえ超接戦だったとしてもね。自信はあったけど、腕をあげてもらうまでは絶対に分からない。向こうがケリを受けていたのは分かったし、ダウンさせたときにはかなり文句を言っていたから、あそこにいたくないんだなと思った。今日は自分がUFCでベストな1人になる力を持っていると、自分自身に証明できたと思っている。2020年をいい形でスタートさせてもらって、神に感謝だ。デイナ、もっと試合を組んでくれ」

【プレリム】
<バンタム級 5分3R>
○ショーン・オマーリー(米国)
 1R 2分02秒 TKO
●ホセ・キニョネス(メキシコ)

ショーン・オマリー
「最高の気分さ。2年ぶりな気がしなかったのは確かだけど、戻ってこられてうれしい。ここに来るまで本当にいろんなことがあった。2回の手術、2回の試合中止、いろいろあったな。入場でどんな気持ちになるか分からなかったし、頭の中で何度もイメージしようとしたんだけど、実際に出て見るまで何も分からない。最高の気分だし、うまくやれたという実感がある。俺が一番のMMAストライカーだと思っている。それほど見ていないから、そうじゃないと言う人も多いだろうけど、俺自身は間違いなく自分がMMAで一番のストライカーだと思っている。どっちのスタンスでも何だって打っていけるし、まだ武器はいろいろとある。自分の方がだいぶ上だなと思う相手に対しては特にね。キャンプ中、ずっとストレングスとコンディショニングのコーチが同じだったことは一度もなかったけど、今は同じコーチについてもらえているし、ずっといい感じ。良い筋肉をつけられている。必死にトレーニングしてきた。今回の試合のために本当にがんばってきた。これがどれだけのことを意味するのか、言葉にするのは難しい。できるだけ早く戻ってきたい。俺はケガもないし、調子もいいから、要請があればいつでもいく」

<ライト級 5分3R>
○マーク・マセン(デンマーク)
 判定3-0(29-28,29-28,29-28)
●オースチン・ハバート(米国)

(予防措置として病院に搬送されたためコメントなし)

<ミドル級マッチ 5分3R>
○ホドルフォ・ヴィエラ(ブラジル)
 1R 2分58秒 ヘッド&アームチョーク
●サパルベク・サファロフ(ダゲスタン共和国)

(予防措置として病院に搬送されたためコメントなし)

<ミドル級マッチ 5分3R>
○ジェラルド・マーシャート(米国)
 3R 2分13秒 リアネイキドチョーク
●デロン・ウィン(米国)

ジェラルド・マーシャート
「自分のパフォーマンスに関して何もかも大満足なわけじゃないけど、勝利には満足している。彼を退けられたのは良かったし、捕まってしまったからね。タフな相手だったけど、戻ってこられてうれしいし、またサブミッションを決められて最高だ。俺にとっては大きな自信になる。俺はここにいる、ここにいるべき存在だと自分にも他のみんなにも知らしめられた。休養にどれくらい必要かを調べて、できるだけたくさん戦いたい。勝利街道に戻ったばかりだから、時間をかけてうまくやっていくつもりだ」

【アーリープレリム】
<フェザー級マッチ 5分3R>
○ギガ・チカゼ(ジョージア)
 判定2-1(29-28,29-28,28-29)
●ジャマル・エマース(米国)

(予防措置として病院に搬送されたためコメントなし)

<バンタム級 5分3R>
○バットゲレル・ダナー(モンゴル)
 1R 3分01秒 KO
●グイド・カネッティ(アルゼンチン)

ダナー・バットゲレル
「UFC初勝利を上げられて最高だ。今回の試合には勝てると思っていた。本当にうれしい。まったく緊張しなかった。覚悟はできていたからね。これだけ大きなカードに組んでもらえたことを誇りに思うし、ようやくアメリカで戦えてうれしい。もっと頻ぱんに戦いたいし、自分の力を世界に見せつけたい。このスポーツが大好きだし、トレーニングも大好きだから、きっとまたすぐにお目にかかれると思うよ」

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【中止】
<女子ストロー級マッチ 5分3R>
エミリー・ウィットマイア vs. ポリアナ・ヴィアナ


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