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WWEの約束である「むしろ”WRESTLE MANIA”よりも豪華な面子と舞台装置を用意する」こそ守られている。アンダーテイカー、ブロック・レスナー、ゴールドバークと、一試合だけでミリオンの金額が動くギャラの跳ね上がる大会だけに出てくる特別待遇の選手が遠征したのみならず、一試合だけの金網戦から花火の演出まで予算をかけた豪華な体裁であったことこそ間違いないが、サウジアラビア政府が払っている異常な金額に見合ったのかどうか。残念なことだが、最低内容のPPV大会になってしまった。また、そのレスナーにまるでjobberの扱いで秒殺されたリコシェは、首脳陣から見放されたことも明確になっている。業界用語ではburyされたということになろう。
<KICKOFFショー タッグマッチ>
●バイキング・レイダース
10分00秒 マジック・キラー
○ギャローズ&アンダーソン
<第1試合 トゥイーク・トロフィー杯ガントレット戦>
優勝 ジ・アンダーテイカー
22分00秒
Rトゥルース vs. ボビー・ラシュリーから。ラナも出てはきたが露出ナシの衣装が笑えた。アンドラデがやられ、エリック・ローワンは反則で退場。
AJスタイルズがカーフクラッシャーを決めて残るも、バックステージ映像では予定のミステリオはアンギャロにボコられるは、そのアンギャロは足だけ画面に映った何者か(しかし、そのブーツとマントだけでテイカーとわかる)にやられた(らしく)泡拭いて倒れていると。そして鐘の音が鳴って・・・
テイカーさんはチョークスラムの一発だけ。リアドの客は「金返せ」コールはやらないのか?
<第2試合 SDタッグ王座戦>
[王者]ニューデイ(●コフィ・キングストン&ビッグE)
13分15秒 丸め込み
[挑戦者]○ミズ&ジョン・モリソン
※ミズ&モリソンが新王者に
まともだったのはSDタッグ王座の移動劇になる。
<第3試合 シングルマッチ>
●ウンベルト・カリーヨ
9分05秒 丸め込み
○エンジェル・ガザ
ガザ、口中切って出血していたが、RAWでの試合のほうがよかった。ややゆっくりやりすぎかも。
<第4試合 RAWタッグ王座戦>
[王者]セス・ロリンズ&○バディ・マーフィー
10分40秒 フォール
[挑戦者]●ストリート・プロフィッツ
<第5試合 シングルマッチ>
○マンソア
9分20秒 ムーンサルト
●ドルフ・ジグラー
地元出身のマンソアが勝つのはわかりきったことだし、ムーンサルトのフォームも綺麗だったが、両足がドルフの胸を打ち付けており、やる側か見ている者なら評価は出来ない。
<第6試合 WWE王座戦>
[王者]○ブロック・レスナー
1分30秒 F5
[挑戦者]●リコシェ
最低試合である。普段はむしろ小さいサイズの相手と良い攻防になる試合をするレスナーなんだが、この秒殺スクワッシュはあまりにも・・・
<第7試合 スチールケージマッチ>
○ローマン・レインズ
12分50秒 ピンフォール
●”キング”バロン・コービン
この時点で、まともに見る気が失せている上にバロン・コービンである。なんかレインズがチェーンを巻いたスーパーマンパンチで沈めていたような気がするが、わざわざこの試合だけ、大がかりな金網が天上から降りてきてという、カネのかかることをやる意味があるのか? そりゃサウジの市民は、こんな仕掛のを生で見たことがないとかあるのかもだが、テレビではやっていると思うのだが・・・
<第8試合 女子SD王座戦>
[王者]○ベイリー
11分30秒 ピンフォール
[挑戦者]●ナオミ
前回のが、TV東京の「ワールドビジネス・サテライト」でも、テイカーが出ようがホーガンが顔見世やろうが、「開かれたサウジで女子カードもやりました」のクリップが流れていたから、政治的な観点で世間一般向けのニュース番組紹介ならこれがイチバンの目玉なんじゃないかと思うのだが・・・。
そしてセミの扱いに。ただ、露出がご法度だから、大きい長いTシャツ姿で闘うんだが、「お前ら女子の寝巻きかよ」と思った方は少ないくないかも。その長いTシャツをうまく使って、足芸のナオミの足をTシャツ中に入れてしまい、そのドサクサでフォールするという頭脳勝ちのオチだったが、正直大した中身ではない。もっともそんなことは誰も問題にしてなくて、政府広報用には「女子が戦っている」という絵が最重要なんだと言われたら、返す言葉はない。
<第9試合 ユニバーサル王座戦>
[王者]●“ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアット
3分00秒 ジャックハマー
[挑戦者]○ゴールドバーグ
スピアー4回の間に、お化けはマンディブル・クローで口に手を突っ込むのだが、最後はジャックハマーが決まるというケツなんだけど・・・。技が綺麗には極まってないし、スピードもないからフィニッシュの印象も薄いかと。レッスルマニア前だから、こうするも道筋なんだろうが、本戦だけで3時間半で、Kick Offからだと4時間半の日本時間は朝の5時半。冬なんでまだ外は暗いが、大金を払っていただける売り興行に文句は言わぬが花なのだろう。
■ WWE Super Showdown
日時:2月27日(現地時間)
会場:サウジアラビア リアド モハメド・アブドゥー・アリーナ
◆レスナーがリコシェに圧勝して王座防衛
“ザ・ビースト”こと王者ブロック・レスナーが三つ巴戦で挑戦権を獲得した“ハイフライヤー”リコシェとWWE王座をかけて激突した。リコシェはゴングと同時に襲い掛かったが、体格で勝るレスナーはリコシェを捕まえるとそのままスープレックスで投げ飛ばした。その後もレスナーが2発のスープレックスで投げ飛ばしてリコシェを圧倒すると、最後は必殺のF5でリコシェをKOして王座防衛に成功した。リコシェに何もさせず実力の差を見せつけたレスナーはPPV「レッスルマニア36」でロイヤルランブル戦を制したドリュー・マッキンタイアとWWE王座をかけて対戦することになった。
PPV「レッスルマニア36」は日本時間4月6日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。
◆ゴールドバーグが“ザ・フィーンド”を破って新ユニバーサル王者に
“超人類”ことゴールドバーグが王者“ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアットとユニバーサル王座をかけて対戦した。両者がリング中央で睨み合うとゴールドバーグが一瞬の隙を突いてスピアーで先制すれば、“ザ・フィーンド”もマンディブルクローで捕まえて反撃し、序盤から激しい攻防を展開した。さらにゴールドバーグがスピアー3発を叩き込むと“ザ・フィーンド”も再びマンディブルクローで反撃を試みるも、最後はゴールドバーグが必殺のジャックハマーを豪快に決めて“ザ・フィーンド”から3カウントを奪取。これまで圧倒的強さを誇っていた無敗の“ザ・フィーンド”が敗れ、ゴールドバーグが新ユニバーサル王者となった。
◆アンダーテイカー降臨!AJスタイルズを撃破してガントレット戦制す
AJスタイルズ、アンドラデ、レイ・ミステリオ、ボビー・ラシュリー、Rトゥルース、エリック・ローワンの6人がエントリーされてのトゥワイク・トロフィーをかけたガントレット戦で激突した。Rトゥルース対ボビー・ラシュリーでスタートすると、Rトゥルースがポストに誤爆したラシュリーを丸め込んで撃破。その後US王者のアンドラデ戦では、2人が頭をぶつけたところでRトゥルースがフォールして勝利。さらにローワンとの試合ではローワンが鉄製ステップで攻撃して反則裁定となった。3人に勝利して快進撃を見せるRトゥルースだったが、AJスタイルズ戦ではAJスタイルズがRトゥルースをカーフ・クラッシャーで捕まえてタップ勝ち。最後はAJスタイルズとミステリオとの一騎打ちかと思われたが、バックステージでThe OCメンバーのルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンがミステリオを襲撃してしまう。これにAJスタイルズが自身の勝利を主張すると、突如“地獄の墓堀人”ジ・アンダーテイカーが姿を現してギャローズ&アンダーソンを蹴散らすとリングに降臨。アンダーテイカーは殴りかかるAJスタイルズをチョークスラム一撃で沈めると、そのまま3カウントを奪ってトゥワイク・トロフィーを獲得した。
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