MLWドラゴンゲート提携発表!フラデルフィアCIMAヤコブ・ファトゥ世界王座戦

photo by George Napolitano

 大会中に発表されたニュースであるが、メジャー・リーグ・レスリング(以下MLW)はドラゴンゲートとの提携を発表した。以前、プロレスリング・ノアとの提携が公表されていたが、先日サイバーエージェント傘下になったことは周知の通り。またドラゴンゲートは、ドラゴンゲートUSAを2009年から2015年まで開催していたが、実質はエボルブEVOLVEが運営しており、現在はどちらかといえばWWEの協賛団体として存続している現状があった。今後は、ドラゴンゲートの選手がMLWのBeIN Sports局で放送されている毎週1時間番組FUSIONにも出てくることになる。但し、コート・バウアー代表は、「現在の政治情勢にかんがみ入国ビザがいつ発給されるのか不透明なので、いつからとは明言できないが、イミグレーション手続きは開始した」と述べている。また、米国のファンには同じようなものと考えられているのかもだが、CIMA率いる#STRONHHEARTSはすでにMLWに参戦しており、オペラカップのトーナメント決勝大会は本誌でも詳細済みだ。

 今回も4週分の集中TVテーピングがフィラデルフィアで開催されたので本誌はジョージ・ナポリターノ記者をブルックリンから派遣した。コナンとかも登場、キング・モーvs.ロウ・キー、ブライアン・ピルマンjr vs.ジミー・ハボック(AEW)とかもあるが、余りに膨大な量があるのでごく一部をサイトにも公開しておく。詳細は金曜発売の週刊ファイト収録になる。

■ MLW Fusion TV Taping
日時:2月1日
会場:2300アリーナ(旧ECWビンゴホール) 観衆:超満員札止め

<MLW世界ヘビー級王座戦>
○ヤコブ・ファトゥ
 二度のムーンサルト⇒ピンフォール
●CIMA
※ファトゥの王座防衛

 哀れ、負けたCIMAは死体袋に入れられて運ばれるという結末なのだが、そんなことはどうでもイイ。記憶を辿ってもこの両者がシングル戦をやったことはないハズなのだが、やたらスムーズな試合運びでファトゥが俊敏かつ躍動していたとの報告なので、いかにCIMAが輝かせたかということ。MLWはAEWとも提携しておりMJFらが来襲しているのだが、そのAEWでの活躍といい、CIMAの米国での評価は非常に高いことが再認識された世界王座戦だった。

<シングル戦>
○エル・リンダマン
 タイガースープレックス・ホールド
●Zenshi(チリ、サンチャゴ)

 こちらも初顔合わせだとは思うのだが、お互いルチャ殺法が出来るとなってスイングした展開に。最後はリンダマンのタイガースープレックスが炸裂した。

<大会メイン第15試合 8人タッグ>
チーム・フィルシー(トム・ローラー、ドミニク・ガリー二、エリック・スティーブンンス、●キット・オズボーン)
 アイアンクロー・チョークスラム
正規軍デイビーボーイ・スミスjr&フォン・エリックス(○ロス&マーシャル)&キラー・クロス

 すでに日付は翌日になっていることもあり、トリはお客さんをhappyにして帰すということで、ベビーフェイス組が勝利となるのはお約束なのだが、場外乱闘もすさまじく、かなりハチャメチャな試合に。「早く終われ」の指示が出ていたのでまとめていたが、途中でかなり疲れていたお客さんも最後のカードでまた目が覚めたのか、「もっと見たかった」と皆さん唱えていた。レスリング重視のストロング・スタイルでUFCにも参戦した”フィルシー”トム・ローラーら格闘家も多く使うMLWのレベルは高い。メインは白熱の内容にはなって締まった。


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’20年02月13日号オカダ猪木 独占MLW代表 ActwresGirl’Z 新日本キックWLC 内藤KENTA