ダブルドームに観衆7万熱狂! 期待度ナンバーワンの内藤「ものすごく気持ちいい」2冠制すもKENTAに襲撃され“大合唱”ならず

 4日は40008人、5日は30063人。ダブルドームと称された新日本プロレス東京ドーム大会は2日間で7万人を動員した。

 2日間の大トリを飾ったのは、オカダ・カズチカと内藤哲也の2冠戦(IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル)だ。2年前のドーム決戦以来の対決となったが、お互いを知り尽くしている両者はリング内外で揺さぶりをかける。頂上対決なだけに、フィニッシャーであるオカダのレインメーカーも内藤のデスティーノも決まらない。それでも内藤は雪崩式裏フランケンシュタイナー、スターダスト・プレスを繰り出すことで勝機を見い出す。バレンティアからのデスティーノで内藤がついにオカダを仕留めた。

 内藤はマイクを握ると「オカダ、東京ドームのメインでの勝利、ものすごく気持ちいいよ。またいつか、東京ドームのメインイベントで勝負しようぜ」と呼びかける。事前のファンの期待度において顔合わせも覇者もナンバーワンだった結末が現実に。あとは内藤が公約した“デハポン大合唱”をするだけになったと思いきや、KENTAが内藤を襲撃する。ダメージ深い内藤は大合唱することなくドームを後にした。

 アフター2冠戦はKENTAとの闘いなのか。野望の筆頭だった2冠を実現させてしまった内藤が、これからどんな主張でファンを引っ張っていくのか。反動で落ち込むことなく、闘いのボルテージを新日本がキープしていけるのか。新日本ファンにとっての初詣となるドーム大会は、今年もまた期待を大いに煽るものとなった。

 
■新日本プロレス バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム
日時:1月5日(日)15:00
会場:東京ドーム 観衆30063人(主催者発表)

<ダークマッチ/NEVER無差別級6人タッグ選手権試合ガントレットマッチ>※14:00開始予定
[挑戦者組] vs.
BUSHI
〇鷹木信悟
EVIL
  6分08秒 MADE IN JAPAN⇒片エビ固め
●田口隆祐
矢野通
真壁刀義
[第19代王者組]
※真壁&矢野&田口が5度目の防衛に失敗。EVIL&鷹木&BUSHI組が第20代王者組となる
※他の参加チームは「チェーズ・オーエンズ&高橋裕二郎&バッドラック・ファレ」「金丸義信&エル・デスペラード&タイチ」「ロビー・イーグルス&YOSHI-HASHI&石井智宏」

<第1試合/獣神サンダー・ライガー引退試合II>
佐野直喜
●獣神サンダー・ライガー
with藤原喜明
  12分16秒 TIME BOMB⇒体固め
リュウ・リー(ドラゴン・リー)
〇高橋ヒロム

<第2試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者/SUPER Jr.TAG LEAGUE 2019優勝]
YOH
〇SHO
  14分08秒 STRONG X⇒片エビ固め
●エル・ファンタズモ
石森太二
[第60代王者]
※石森&ファンタズモが2度目の防衛に失敗。SHO&YOHが代61代王者組となる

<第3試合/ブリティッシュヘビー級選手権試合>
●[挑戦者] SANADA
  12分32秒 ヨーロピアンクラッチ
〇[王者] ザック・セイバーJr.
※ザックが防衛に成功

<第4試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
●[挑戦者] ジュース・ロビンソン
  12分48秒 デスライダー⇒片エビ固め
〇[王者] ジョン・モクスリー
※モクスリーが初防衛に成功

<第5試合/NEVER無差別級選手権試合>
●[挑戦者] 後藤洋央紀
  16分12秒 GTR⇒片エビ固め
〇[第27代王者] KENTA
※KENTAが3度目の防衛に失敗、後藤が第28代王者となる

<第6試合>
〇ジェイ・ホワイト
  24分58秒 ブレードランナー⇒片エビ固め
●飯伏幸太

<第7試合>
〇クリス・ジェリコ
  22分24秒 ウォールズ・オブ・ジェリコ
●棚橋弘至

<第8試合/IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合>
〇[IWGPインターコンチネンタル王者]内藤哲也
  35分37秒 デスティーノ⇒片エビ固め
●[IWGPヘビー級王者] オカダ・カズチカ
※オカダがIWGPヘビー級王座6度目の防衛に失敗。内藤がIC王座初防衛に成功。内藤がIWGPヘビー、ICのダブル王者となる

<詳細レポートは2020年1月16日号(1月10日発売)に収録となります>