[週刊ファイト12月26日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼アクトレスガールズ12・12新木場大会 長谷川美子vs.チェリー戦の深謀遠慮
photo & text byこもとめいこ♂
・アイドル~女優~プロレスラー
・32歳で新人の難しさ
・アクトレスガールズでのポジションは・・・
・12・12大会全カード画像増量でお届け
時間的に余裕が無かったが、12月12日(木)アクトレスガールズ新木場大会を取材した。
退団が報じられた安納サオリが何を語るか、という事が大きいが、フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で観た長谷川美子の実際はどうなのか確認したいという事もあった。
『ザ・ノンフィクション』自体は、フジサンケイグループの良心と言っていいドキュメンタリー番組ではあるのだが、55分の地上波テレビ番組という媒体はそれなりに制約とはなる。
– 情報解禁 –
2019年12月1日14:00〜14:55
フジテレビ
【ザ・ノンフィクション】プロレスデビューまでの約半年間を密着して頂き、放送(※予定)日が決定致しました!
32歳で何故練習生になったのか。
家族の想い。家族への想い。是非、観て頂けたら嬉しいです!https://t.co/87rdpfMqoP
— 長谷川美子 (@yoppy228) 2019年11月24日
長谷川美子という対象のプロレスデビューを追う場合に、55分間で何を伝えるか、ある程度絞る必要が生じるので、今回は「父親に黙って練習生になった…」という点にスポットライトが当てられた。
今時、地上波のテレビを、しかも昼間観ている層というのは、筆者も含め、ある程度高年齢であって、長谷川美子の父親からの目線に焦点が当てられたのは理解できる。
「いい歳をしてヨメにもいかず定職にも就かずプロレスを始めた困った娘」
という図式はテレビ的にはキャッチーだ。
Twitterのタイムラインでも、
「素人がいきなりプロレス」
という点に批判的な声も多かったが、これは想定された反応であろう。
アクトレスガールズ入門の経緯が省かれていたので、唐突にプロレスラーを志した印象になっていたが、元々舞台出演時に誘われたのがきっかけとのこと。
また後楽園ホールでデビュー戦の相手を務めた藤本つかさとは舞台で旧知の仲であったのも、プロレスファン的には興味深い話だ。
デビュー戦を受けてくださった藤本つかさ選手。もうつっかなんて呼べない。偉大な大先輩。大先輩の胸を借りデビュー戦を終えました。負けて当たり前と思っていた試合が、負けてこんなに悔しいと感じている。2019年11月6日は強くなろうと心に決めた日。本当に本当にありがとうございました!! pic.twitter.com/atSiMDvLq7
— 長谷川美子 (@yoppy228) 2019年11月7日
『ザ・ドキュメンタリー』の担当ディレクター氏がどの程度プロレスに知見があったか不明だが、プロレスファンであればこの辺をより深掘りして欲しかったところ。
ただ地上波テレビでの放送という、マスを相手にした番組であればやむを得ない部分ではある。だからこそ、『週刊ファイト』の様な専門媒体の存在理由もある訳だろう。