WRESTLE-1選手インタビュー、記者会見!ヨシタツ、立花誠吾ほか

「『もう一回首折ってやるぞ!』ぐらい言ってほしかった」 ヨシタツと立花が公開調印式で火花!

12月15日(日)、都内・東京スカイツリーのソラマチにあるJ:COM Wonder Studioにて、12月31日のW-1『WONDER CARNIVAL』エディオンアリーナ大阪第1競技場大会で開催されるGAORA TVチャンピオンシップの公開調印式が行なわれた。調印式には王者・ヨシタツと挑戦者・立花誠吾が登場。それぞれ調印書にサインをし、意気込みを述べた。

全日本プロレスのタイトルに大晦日の大舞台で挑戦するというチャンスを得た立花。いきなりヨシタツに対し、「ボコボコのギッタンギッタンのグチョグチョのメッタンメッタンにしてやる!」とがなり立てるが、ヨシタツから「試合はショートタイツでやってるみたいなんで、それはもったいない。コスチュームをボンタンにしてきたら、ボンタン狩りをやってやりますよ」と言い返されてしまう。

また、「WWEに行ったのは過去の栄光。必ずぶちのめしてやるよ」と鼻息荒く語るものの、「府立第一(エディオンアリーナ)は首折ったところなんですよ。『もう一回首折ってやるぞ!』ぐらい言ってほしかった」とヨシタツにコメントのアドバイスまで受けてしまう始末。自らをヨシタツの“ワールドフェイマス”に対抗して、“新宿フェイマス”と称した立花だったが、どうやら舌戦においてはワールドフェイマスのほうが一枚上手だったようだ。

立花誠吾のコメント

「W-1の“新宿フェイマス”立花誠吾だ、ああ〜ん? 12月31日、大晦日にやる『WONDER CARNIVAL』。そこで唯一あるタイトルマッチ、しかもシングルマッチのタイトルマッチ。そこでこのワールドフェイマスだかなんだか知らねえチャンピオンをボコボコのギッタンギッタンのグチョグチョのメッタンメッタンにしてやるからよ。舎弟共、楽しみにしとけよ、ああ〜ん?」

ヨシタツのコメント

「どうも“ワールドフェイマス”ヨシタツです。出場が先に決まってて、そのあとカードが決まってなかったんですけど、自分がGAORA TVだったらW-1さんも全日本も同じGAORA TVなんで。だったらGAORA TVチャンピオンシップどうかなということで、自分がSNSで投票したら、ファンの方もそのほうがいいと言ってくれまして、そうしたらその数日後、GAORA TVCチャンピオンシップが決まったということで。僕の提案でそういうふうに組んでもらったと勝手に解釈しているので、W-1さんもファンの声に耳に傾ける団体なんだな、いい団体なんだなって思いました。改めてありがとうございます」

【質疑応答】

──ヨシタツ選手にお伺いしたいんですけど、今回挑戦者になった立花選手についてはご存知だったでしょうか?

ヨシタツ いやあ、全然知りませんでした。

──今日が初対面ですか? 初めて会ってみて印象はいかがでしょうか?

ヨシタツ いや、こうやって凄いキャラが立っているじゃないですか? ちょっと見たら試合はショートタイツでやってるみたいなんで、それはもったいないなって思いました。世界を見てきたこのヨシタツから一つアドバイスさせてもらうとしたら、コスチュームはボンタンみたいなのを穿いてやってみたらいいんじゃないかなっていう。だから、次の大晦日までにコスチュームを新しくボンタンのを作ってきたら、ボンタン狩りをやってやりますよ。

──立花選手、今、ヨシタツ選手からアドバイスがあったんですけど、それについてどう思われますか?

立花 なんでおめえ、敵のアドバイス受けなきゃいけねえんだ、この野郎! ふざけんじゃねえよ、てめえ! ボンタン狩りだかなんだか知らねえけど、俺が仮にボンタンにしたら、てめえが持っているベルトの何百倍も価値あるぞ、この野郎。それ狩るって言うんだから相当の覚悟しとけよ。

──立花選手はヨシタツ選手に関してどのような印象を受けているんでしょうか?

立花 実際、WWEっていう凄えところに行った選手だからよ。そこは素直に尊敬してやるけどよ。だけど、それは過去の栄光だからよ。今この現在で俺がこのオッサンより劣っているとは思わねえからよ、必ずぶちのめしてやるよ。

──立花選手、今大会唯一のタイトルマッチの挑戦者に選ばれたことについてはどのように思われていますか?

立花 さっきもチャンピオンが言ってたけどよ、W-1側が誰か名乗りを上げると思ったら、誰も名乗りを上げねえからよ。こんなおいしいチャンスねえだろう。その時、欠場していて……まあ今も欠場中なんだけどよ。12月26日にW-1後楽園ホール大会で復帰するからよ。復帰して、すぐに大晦日の31日にベルトを獲る。期待と責任をしっかり負って、責任果たしてやるからよ。

──ヨシタツ選手、全日本以外での初めての防衛戦になります。舞台の違いは意識はされますか?

ヨシタツ 特にないですね。府立第一は昔から新日本時代からずっとやっている場所ですし。言ったら俺は、府立第一は首折ったところなんですよね、AJスタイルズにやられて。「もう一回首折ってやるぞ!」ぐらい、そのぐらい言ってほしかったですね。


12.31『WONDER CARNIVAL』の大トリはこの4人! W-1とノアのチャンピオンが揃い踏み!!

12月15日(日)、都内・東京スカイツリーのソラマチにあるJ:COM Wonder Studioにて、12月31日にエディオンアリーナ大阪第1競技場で開催されるW-1の『WONDER CARNIVAL』の公開記者会見が行なわれた。会見にはメインイベントに出場するW-1チャンピオンの稲葉大樹、そのパートナーとなるプロレスリング・ノアのGHCヘビー級チャンピオン・清宮海斗、そしてW-1タッグチャンピオンの芦野祥太郎、そのパートナーのGHCタッグチャンピオン・中嶋勝彦の4選手が出席。それぞれ意気込みを述べた。

12月26日の後楽園ホール大会で組まれている羆嵐との初防衛戦を突破すれば、チャンピオンとして大晦日のメインイベントに立つことが決定する稲葉。今回タッグを組む清宮もノアの看板タイトルであるGHCヘビー級王座を持っていることもあり、そこへの意識も強く、「自分が一番目立たなければいけない」と鼻息荒く語っていた。一方の清宮も、「自分が最後全部持って帰りたい」と主役の座を譲るつもりはないようだ。

対する芦野と中嶋のタッグだが、中嶋の「芦野選手、俺は知らない」という発言で若干ピリピリムードが漂ってしまう。それに対して芦野は「この試合は3vs1だと思って、中嶋選手に対してもインパクトを残すぐらいガンガン暴れ回りたい」とコメントするなど、こちらもパートナーの力をあてにするつもりもなさそうだ。

四者四様の思惑を秘め、W-1とノア両団体の若きメインイベンターたちは大晦日のメインイベントに向かう。

中嶋勝彦のコメント

「皆さんこんばんは! 声が足んねえな。こんばんは! もう一回聞きてえな。こんばんは! 今年の年末にW-1という初めて上がるリングなんですけど、芦野選手とタッグを組んでメインイベントに相応しい試合を、熱い試合をしたいと思います……なんて言うわけないじゃん(笑)。そもそも、芦野選手、俺は知らない。え〜と、稲葉選手、わかんない。だから、なんで俺がこのカードに組まれたのもわかんない。ですが、W-1大晦日、メインイベントに組まれたので、しっかり皆さん、その目で俺を見て、俺に酔いしれて年末を過ごしてください。以上」

芦野祥太郎のコメント

「W-1の芦野です。12月31日大晦日、このようなカードを組んでくれたこと、ノアから中嶋選手、清宮選手が出場してくれることを本当にありがたく思っております。今、中嶋選手からは俺のことを知らないということだったので。この試合でしっかり嫌でも覚えるぐらいのパフォーマンスを残したいと思いました。相手にはW-1無差別の王者・稲葉大樹、そしてGHCヘビー級チャンピオンの清宮海斗選手がいるので、そこも思う部存分、思いっきり闘えたらなと思っております。まあ、2vs2ではあるんですが、この試合は3vs1だと思って、中嶋選手に対してもインパクトを残すぐらいガンガン暴れ回りたいと思います。2019年、最後の試合、皆様、ぜひ大阪でこの試合を見届けてください。以上です」

稲葉大樹のコメント

「2019年、大晦日、大事な試合のメインイベントに出るので、しっかりW-1、そして稲葉大樹を全面に出して、自分が決めたいと思っております」

清宮海斗のコメント

「プロレスリング・ノアの清宮海斗です。大晦日にプロレスの試合ということで、僕は大晦日に試合をするのは初めてです。だから、僕自身、レスラーとして大晦日に試合ができることをもの凄く幸せに感じております。そして『WONDER CARNIVAL』、これは最後の大きなお祭りと聞いたので、しっかり自分も楽しんで、そしてお祭りをパッと華やかにして、自分が最後全部持って帰りたいと思います。W-1さんに新しい景色を見せます。以上です」

【質疑応答】

──稲葉選手と清宮選手にお聞きします。お互い、団体を代表するシングルのチャンピオン同士でタッグを組むことになりました。お互いレスラーとしてどのような印象をお持ちでしょうか?

稲葉 やっぱり今のノアを引っ張っているチャンピオンだと思っていますし、もの凄い華があると思っています。同じチームで華を感じるのも一つ刺激になるし、試合になったらそこに負けちゃいけないなと思っているので、それ以上のものを試合で見せたいと思っております。

清宮 試合に関しては僕自身、本当に未知なところがあるので。見た目とか身体も大きくて、強そうなチャンピオンなんですけど、リングに立った時のリズム感とかはそれぞれ違うと思うので、試合のその時にお互い感じ取って、2人で掛け算になるような試合にしたいなと思っています。

──中嶋選手、先程、芦野選手と稲葉選手のことを「知らない、わかんない」と発言していらっしゃいましたが、今日会ってみてどのような印象を受けられましたか?

中嶋 ええ? 強そう(笑)。

──2人ともですか?

中嶋 強そうじゃん。凄いキラキラ輝いてるものがあるし、強そう。

──芦野選手はご自分のパートナーの中嶋選手に関してはどのような印象をお持ちなんでしょうか?

芦野 強そうですね。

──それでは、芦野選手と中嶋選手、相手チームの印象を教えてください。

芦野 自分にはない爽やかさを持った2人だなという印象がありますね。清宮選手は年齢も若いので、その若さに押されないように、自分自身も自分のファイトスタイルを貫いていけたらなと思います。

中嶋 別に。

──清宮選手と稲葉選手にお聞きしますけど、相手チームの印象はいかがですか?

稲葉 自分っていうのを凄くしっかり持っているなと思っています。そこがタッグチームとして、うまく交わるのか交わらないのかはわからないですけど、一人一人が楽しみですね。

清宮 この会見を見てても、ケンカしそうなタッグチームなので、僕たちは僕たちで正々堂々といきたいなと思います。

──稲葉選手、W-1のチャンピオンとしてビッグマッチのメイン、しかもチャンピオン同士のタッグで存在感を見せなければいけないと思うんですが、その覚悟はいかがでしょうか?

稲葉 あります。やっぱり大晦日にW-1が興行をやるということで、そのメインを任されているし、しかもチャンピオン。自分が一番目立たなければいけないと思っているし、ファンの方や会社の期待に答えなきゃいけないと思っています。

──清宮選手と中嶋選手にお聞きします。今回、W-1は初めてになりますけど、今回の参戦を通じてノアに何を持ち帰りたいか教えてください。

中嶋 特にないです。

清宮 僕は常に新しいものを求めているので、この試合をやることによって生まれたものっていうのはここでしかないものだと思っているので、それをしっかりと持って帰りたいと思っています。


「全力で祭りにしていこうと思っています」 第1試合でW-1勢と若手対決! 〜大門寺崇選手(ランズエンド)インタビュー

12月31日にエディオンアリーナ大阪第1競技場で開催されるW-1の『WONDER CARNIVAL』。第1試合には崔領二率いるランズエンドから大門寺崇と伊香保京介の2人が登場する。年明けには全日本プロレスでアジアタッグに挑戦することも決まっているランズエンドの期待の若手、大門寺に試合に向けての意気込みを聞いた。

──大門寺選手は、W-1は初参戦となりますが、どのような印象をお持ちですか?

大門寺 やっぱり武藤さんが作られた団体というイメージが大きいですよね。そして、W-1出身の選手、そこで育った凄い選手が多いなという印象がまず一つですね。今回闘わせてもらうのもW-1出身の3名になっているので、こっちのパートナーには守屋選手が入っていますが、もう一人の伊香保選手も同じランズエンドですし、団体の名前を背負っているだけに負けられないという気持ちですね。

──大晦日にプロレスをやることについてはどのようにお考えですか?

大門寺 僕はデビューして3年目なんですけど、本当に大晦日に試合をするというのが初めてで、なおかつエディオンアリーナの第1競技場ということで大会名の通り、カーニバル、祭りやなと思っています。また、年の終わりというイメージもありますけど、年のスタートにもなると思うんですよ。大事な2019年の締めくくり、そして2020年のスタートを占う意味でも大事な大会になると思いますね。

──先程お話にも出ましたけど、今回はジャパンプロレス2000の守屋選手と同じランズエンドの伊香保選手とトリオを組みます。このチームに関してはいかがですか?

大門寺 伊香保選手は同じ団体なので闘ったこともあれば、組むこともあります。練習も共にしていますし、そういう意味では信頼していますね。守屋選手は試合での関わりがないんですが、うまく機能できるようにしたいですよね。ランズエンドが2人いますから、僕らで引っ張っていけるようにがんばります。

──一方で対戦相手はW-1の一選手、加偉選手、仁木選手の若手になります。こちらに関してははどのような印象がありますか? 特に加偉選手と仁木選手は今年デビューしたばかりです。

大門寺 キャリアは関係なくて、プロレスのリングに上がっている以上は、苦しい練習を乗り越えてデビューしているわけじゃないですか? 自分もデビューしてそんなに長いわけじゃないですから、キャリアは関係なく全力でぶつかりたいですね。

──若手同士での闘いですから、負けられないというお気持ちも強いんじゃないですか?

大門寺 そうですね。何よりもこの大きな大会の第1試合ですからね。頭から全力で祭りにしていこうと思っています。

──お祭りは好きなんですか?

大門寺 実を言うと苦手なんですよ(笑)。人混みが嫌いで。でも、今回はいろんな団体の選手もたくさん参戦されますし、初めてお会いする選手も多いんですよ。エディオンアリーナ大阪の第1競技場のリングに立つこと自体が初めてですし、凄い経験になるのかなと思っています。そういう意味でも苦手な祭りを楽しもうという気持ちですね。

──今回の試合ではどのようなものを見せたいと思っていらっしゃいますか?

大門寺 この6人の中では一番自分がパワーはあると思っています。パワーにはこだわっていつもトレーニングをしているんですけど、W-1の3人をまとめて力でなぎ倒すぐらいの気持ちはありますね。まだまだ足りないものはたくさんあるんですけど、力だけは負けたくないっていう思いは強いです。守屋さんも入っているんですけど、実質的にはランズエンドとW-1さんの若手の選手たちとの闘いだと思っていますので、パワーで圧倒したいです。

──同じランズエンドの伊香保選手はどういう選手なんですか?

大門寺 打たれ強さと粘り強さがある選手ですね。心の折れない選手だと思います。だから、W-1の選手たちも相当打ち込まないと伊香保選手は倒れないですね。

──わかりました。年明けには全日本プロレスさんで崔選手と一緒にアジアタッグに挑戦するとお聞きしましたし、大一番が控えている中でのこの大晦日の試合に向けて、改めて抱負をお願いします。

大門寺 そうですね。2020年のスタートダッシュの意味も込めて、大晦日のこの試合は自分では結構重要な位置づけになっていますので、しっかりと気を引き締めて祭りに挑みたいと思いま


「ランズエンドとしての色をW-1にぶつける!」目指すは伊香保温泉観光大使!伊香保京介選手インタビュー(ランズエンド)

12月31日の『WONDER CARNIVAL』の第1試合に出場することになったランズエンドの伊香保京介。現在W-1にいる土肥孝司や児玉裕輔のWNC時代の後輩にあたるという。様々な思いを胸に大晦日のリングに立つ伊香保に話を聞いた。

──伊香保選手のリングネームは伊香保温泉にちなんでいるということなんですが、これはどういった理由があるんですか?

伊香保 応援してくださっている方が群馬にいるんですよ。伊香保温泉は群馬の名所の一つですから、その伊香保をブランド化して、もっと盛り上げていきたいと。そして、下の「京介」はやっぱりお世話になっているドクターが京都にいらっしゃって、それにちなんで付けています。それを合わせて「伊香保京介」になりました。

──でも、伊香保というか群馬のご出身でもないんですよね?

伊香保 出身は札幌なんですけど(笑)。

──あくまで応援してくださっている方と伊香保温泉への気持ちが込められている名前ということですね。

伊香保 以前は菅原健太という名前で活動していたんですけど、いろんな事情で改名するという話になったんですよ。菅原健太だと、ZERO1さんにも菅原拓也さんがいらっしゃるじゃないですか? 同じ姓だとパッとしないということで、インパクトのある名前をという話になり、代表が「伊香保京介」がいいんじゃないかと提案してくださって、そうなったんです。

──なるほど。伊香保温泉には思い入れはあるんですか?

伊香保 何度も行ってますし、今は伊香保の認知度もドンドン上がってきているんですよ。個人的には伊香保温泉の観光大使になりたいなと思っております。

──期待しております。そして、大晦日の大会なんですけど、W-1への参戦は初めてになりますよね?

伊香保 個人的な話をさせていただくと、WNCという団体があってそこの練習生をしていたんですよ。その団体が解散になって、当時はTAJIRIさんやAKIRAさん、若手だったら土肥さんとか児玉さん、イケメンさんがW-1に行って、自分はASUKAプロジェクトという篠瀬三十七さんの団体に行くことになったんですけど、その時からいろいろな思いがありますね。W-1に行かれた先輩方とはいずれ対戦したいなと思っていました。W-1という団体にはそういう思い入れがありますね。

──今回は直接対戦するというわけではないですけど、同じリングに立てるのは感慨深いものがあるんじゃないですか?

伊香保 不思議な感じがしますね。

──また、今回は大晦日という特別な日の試合になるんですけど、それに関してはどう思われますか?

伊香保 最近はありがたいことに徐々に試合も増えて、全日本さんとかにも参戦させていただいているんですよ。それでも大晦日に試合をするのは自分にとっても初めての経験でもありますし、W-1さんには感謝しかないですね。ありがとうございます。

──今回第1試合でチームを組むのはジャパンプロレス2000の守屋選手と、同じランズエンドの大門寺選手になります。守屋選手とはこれまで接点をお持ちになったことはあるんですか?

伊香保 守屋さんは何度かお会いしたことがあるんですけど、まだ試合をしたことはないですね。でも、長くプロレスをされていて、先輩ですし、心強いタッグパートナーだと思っています。大門寺選手は何度も試合でぶつかったり組んだりしている仲ですね。身体は大きいし、素晴らしいところがある選手です。ただ、ランズエンドでがんばってきたのは彼だけじゃないし、自分やレブロン、石切とかいろんな若手がいて、みんなで競い合っているんです。そうやって競い合いっている中の一人としか言えないですね。

──ライバル心がおありのようですけど、組むとしたら頼もしい選手なんですか?

伊香保 そうですね。組むならば、心強いし、頼もしい選手です。

──わかりました。対戦相手のW-1の一選手、加偉選手、仁木選手はご存知ですか?

伊香保 正直、W-1の若手という印象しかないですね。ただ、さっきも言ったように自分は土肥選手とか現在W-1にいる先輩方と一緒に練習してきました。直接対戦するわけではないですけど、自分らのランズエンドとしての色をW-1さんの若手の皆さんにぶつけて、先輩方に今の自分を見てもらいたいというのはあります。また、第1試合の自分らが一番良かったと言われるように、しっかりとぶつかっていきたいですね。

──やはりランズエンドという団体を背負って出場するという思いは強いんでしょうか?

伊香保 正直、まだまだランズエンドという団体に関しては、皆さんの認知度も低いと思うんですよ。知っているのは代表の崔さんぐらいしかないと思います。でも、大晦日で暴れて、「ランズエンドは崔領二だけじゃない」っていうのを発信していければいいなと思っております。

──この大会には様々な団体の方も集まってくるので、自分の団体をアピールしたいという気持ちはどうしても強くなりますよね。その中で、伊香保選手はどのような試合を見せたいと思っていらっしゃるんですか?

伊香保 やっぱり守屋さん、大門寺、自分と、それぞれ持っている技やプロレスは違うと思うんですよ。3人いれば3通りのプロレスがあると思うので、その3通りのプロレスをうまく活かせればいいかなと思っています。あと、向こうは思いっきりくると思うので、それを受け止めて、自分たちのいいところを出していきたいですね。

──わかりました。それでは当日も楽しみにしております!


「もうエンジン全開で行っちゃいますよ!」 田中稔戦で2019年を良い締めくくりに! ペガソ・イルミナルインタビュー

12月26日(木)の後楽園ホール大会で田中稔と試練の5番勝負第4戦を闘うことになったペガソ・イルミナル。チャンスを与えられながらも、思うような結果を残せずにもがいた1年だったが、2020年を飛躍の年にするために、田中稔戦に燃えている!

──12.26後楽園大会で試練の5番勝負の第4戦が決定しました。今回は田中稔選手との試合になるんですが、その前に第3戦のヒート戦を振り返ってみていかがでしたか?

ペガソ 自分の中では今までやった5番勝負の中でも一番手応えはありましたね。

──最初のTAJIRI選手、2戦目のディック東郷選手に比べると手応えはあったと。

ペガソ その2戦よりは自分の力を出し切れたような気がするんですよ。いつもはお客さんにあまり応援されないんですけど(笑)、この試合はちょっと応援されたかなという感覚がありましたからね。

──それだけ以前よりもお客さんの心をつかめたのかなと感じられたわけですね。試合前は「内容にこだわる」とおっしゃっていましたけど、こだわった内容は残せたと思いますか?

ペガソ 前の2戦よりは良かったと思うんですよ。ただ、これで満足はしてないですね。もうちょっとやれたのかなという思いはありますし、その反省を第4戦に活かしていければなと思っていますね。

──なるほど。その反省を活かしたい第4戦ですけど、まず田中稔選手との試合と聞いてどのように思われましたか?

ペガソ やっぱりIWGPジュニアを11回も防衛した最多防衛記録保持者ですからね。そんな凄い人と試合できることは素直に光栄だと思っていますね。

──IWGPジュニアはもちろんですけど、全日本プロレスの世界ジュニア、ノアのGHCジュニアと主要な団体のジュニアのベルトは総なめにしている人ですし、W-1の初代クルーザー王者という肩書きもありますからね。

ペガソ はい。改めて聞くと凄いタイトル歴ですよね。ただ、それだけキャリアを重ねても年齢を感じさせないのがまた凄いと思うんですよ。最近の試合を見ていても、全く年齢を感じさせないですからね。コンディションはめちゃくちゃいいんじゃないですか?

──ちなみに前回のヒート戦は参考になりますか?

ペガソ まあ、別人相手になるんですけど、対策を練ることはできるんじゃないですか? 例えば、ヒート選手は一点集中攻撃が凄かったんですよ。僕は腹責めを食らったんですけど、そういう試合をしたことは今までなかったですからね。ずっと同じところを狙われるのって、思っていたよりも凄くしんどいというのがわかりました。田中稔さんの試合を見ていても、一点集中の動きが凄く多いんですよ。

──ミノルスペシャルという関節技を必殺技にしていますからね。

ペガソ はい。足だったり、腕だったり、自由自在に一点集中攻撃をしてきますよね。僕の場合、特に足を狙われると後半になって動けなくなってしまうので、とても警戒していますね。十分に注意して、試合に臨みたいと思っています。

──わかりました。前回の後楽園から5番勝負が再開されましたけど、自分の中で新しく目標だったりは見えてきたりしているんですか? タッグリーグも全敗に終わってしまったので、ここから仕切り直しという意味もあると思うんですけど。

ペガソ タッグリーグが全敗に終わったことで、自分自身どうしていいかわからなくなってしまったんですよ。だから、5番勝負を何かのきっかけにしたいと思ってハヤシさんにお願いしたんで、まだ自分でどうしたいとかどうなりたいかっていうのは明確には見えていないです。それを見つけるための5番勝負だと思っているし、これが終わる頃には新しい目標ができていたらいいなと思っていますね。

──新たな目標を作るための5番勝負再開だと。

ペガソ はい。5番勝負をやることによって、毎回試合にテーマが出てきますからね。シングルが組まれることはなかなかないですから、とてもありがたいことだと思っています。

──それも会社からの期待の表れだと思います。大晦日もドラゴンゲートのKzy選手と堀口元気選手との大一番が組まれてますからね。

ペガソ 何しろ僕と頓所さんのタッグはタッグリーグ全敗ですからね。そこで味わった屈辱を晴らすためにも、2019年最後の試合でドラゴンゲートの選手に勝って、いい締めくくりをしたいなと思っています。終わり良ければ全て良しという言葉もありますから。

──いい終わり方をして、2020年に向けて勢いをつけたいということですね!

ペガソ もうエンジン全開で行っちゃいますよ! この1年でだいぶ試合慣れはしてきたんですけど、やっぱりプロレスって難しくて、試合をするたびに課題が出てくるんですよ。学ぶこともたくさんありますし、やらなきゃいけないことはたくさんあると思います。でも、2020年は見た目ももう少し大きくして、僕よりも身体の大きい人とも対等に闘えるようにしたいなと思います。そのためにもまずは後楽園の田中稔さんとの試合で結果も内容も残します。

──田中稔戦も大晦日のドラゴンゲートとの対抗戦も飛躍のきっかけになればいいですよね。

ペガソ 任せてください! 


「大晦日は時期的な闘いでもあり、世間との闘い」 12.31『WONDER CARNIVAL』で羆嵐と一騎打ち! 崔領二インタビュー(ランズエンド)

12月31日にエディオンアリーナ大阪第1競技場で開催される『WONDER CARNIVAL』。かつてデスペラードの一員として参戦していたランズエンドの崔領二が同大会で、羆嵐とシングルマッチを行うことになった。一国一城の主として、プロレス界でも独特の地位を築きつつある崔はこの大晦日という特別な日の大会をどのように捉えているのか? そして、羆嵐戦への意気込みとは? 話を聞いてみた。

──崔選手は以前、W-1に参戦されていたと思うんですけど、最近はご覧になったり、耳にしたりすることってあるんですか?

崔 僕が参戦していた時って本当に旗揚げの旗揚げなんですよ。旗揚げのXで参戦しているので、言ったらW-1=自分が関わっているみたいなところがあるんですよね。要するに今回の対戦相手の羆嵐もそうだし、芦野みたいに今は上でやっている選手もそうなんですけど、その当時は彼らは練習生だったんですよ。

──まだ、デビュー前だったんですね。

崔 実際よく知っているんですよ。だから、他の団体にいる選手よりは愛情を持っているというか、彼らの活躍はうれしいですよね。その後もいろんな選手が順調に世に出てきている印象がありますよね。そのスピード感は凄いなと思います。

──崔選手が参戦していた当時とは活躍している選手のメンツも大幅に変わりましたからね。

崔 だから、W-1を語る時に避けて通れないのが、僕がいた時期にガンガンやっていた選手のほぼ全員が辞めているっていうところですよね。旗揚げしてたかが6年ぐらいなんですけど、景色が大きく変わっている。これは悪い意味じゃなくて、プロレスっぽいなって凄く思いますね。

──まあ、良く言えば新陳代謝がいいというか(笑)。

崔 知らない選手も多いんですけど、うまく育ててきているんだろうなと思っています。僕もランズエンドという団体をやっているので、参考に見させてもらっているっていうのはありますよね。

──わかりました。今回久々の参戦が、大晦日という特別な日の大会になったんですけど、これについてはどのように思われているんですか?

崔 まずは、キャリアを重ねて、この時期に必要としてもらえるということでオファーをもらえたということ、そしてランズエンドという団体から他の選手やレフェリーも呼んでいただいて凄く光栄です。興行が難しい時期だと思うんですけど、本当にたくましいですよね。

──たくましい! 大晦日というと格闘技が毎年ビッグイベントを開催している中、プロレスでビッグマッチというとなかなかないですからね。

崔 やっぱり、今プロレスというものが世間で知られなくなったという現実があると思うんですよ。ラグビーのほうが世間に知られていたり、時代の変わり目だと思うんですよね。生き残れない奴は消えていくし、それを僕らの世代がどうしていくかっていうことだと思うんです。実際、W-1もその問題を抱えているんだろうなと思うんですね。例えば若い子がシングルのチャンピオンになっても、プロレス界的には凄いんだよってなるけど、現実は村社会の中での出来事でしかないんです。だから、大晦日の大会というのは時期的な闘いでもあり、世間との闘いでもあり、個人商店同士や個々の選手同士の闘いとしても大きいんじゃないのかなと思いますね。参戦する選手にしても、お祭り気分で参戦してお祭り気分で帰るのか? 今後を見据えて帰るのか? この差は凄く大きいと思います。マスコミの方、裏方の方、全選手、関係者、スタッフ含めて、モチベーションの差は凄くあると思いますね。ただ、表現を競う競技ですから、プロレスは。そこでモチベーションの高い選手がハッパをかけて抗争が起きたり、感情のぶつけ合いがあったり、そういうぶつかり合いは個人的に見たいなと思いますね。「何もない」が一番の悪ですから。

──大晦日の興行を「これは大ごとだ」と捉えている人もいるでしょうし、「面倒くさいな」と思っている人もいるでしょうからね。

崔 絶対面倒くさいと思っている人のほうが多いです。でも、プロレス界ってかなりまずい状況ですよ。焦らないといけない状況だと思うんですよ。

──業界全体で焦らなきゃいけないと。

崔 でも、プロレスの怖いところって絶対になくならないんですよ。のらりくらりなら一生やれるところが怖いんですよね。だから、W-1が今回の大会で何を残すのか? そこで僕らがどう関わっていくのか? 今までやってきたことと、これからの未来といろんなものが見える大会になると思います。

──わかりました。では、試合についてお聞きしますけど、対戦相手の羆嵐選手にはどのような印象を持たれていますか?

崔 今まで試合で関わったことはないんですよ。ただ、凄くいい形で伸びてきたなという印象があります。技もダイナミックだし、自分に任されたキャラクターとかポジションとかをちゃんとこなせる選手ですよね。やっぱりW-1がちゃんと育てたんだなと凄く感じますね。ただ、こっからが一番難しいっていうのを感じていると思うんですよね。

──レスラーとして難しい時期に差し掛かっているということですか?

崔 言い方悪いですけど、デビューなんて誰でもできるんですよ。デビューして、ファーストステップ、セカンドステップまでは取れたと。でも、それ以降なんですよね。地位、名誉、お金、自分が描きたいと思ったことが実現できているのか? そういう部分で悩んでいると思いますし、僕がちょっとしたきっかけになれればなとは思っていますけど。

──デビューしてしばらくは得られたものはわかりやすいと思うんですけど、そこから先で満たされないものを感じ始めるかもしれないですよね。

崔 悩むところって絶対にみんな一緒なんですよ。デビューしました、いい試合しました、歓声をもらいました。誰でもできるんですよ。メインイベントなんて、順番に回ってきたりするものですからね。だから、団子状態なんです。羆嵐なんてプロレスの技量で言えば高いし、一緒にやっている芦野や児玉もみんな高いんですよ。例えば、「自分のほうがあの選手より技のキレは上だから、自分のほうが上だ」って思っている選手ってたくさんいると思うんです。ただ、そのマインドに入った時点で村社会の住人でしかないんですよ。そんなのお金にもならない。業界誌にたくさん載ったら給料も増えて飯も食えて幸せになる……みんなこのマインドになるんですよ。それじゃダメなんですよ。プロレスを知らない人が見て、憧れてこの業界に入ってくるようにしないとダメだと思います。

──崔選手はそこを求めたからこそ、独立されたんですね?

崔 そうです。僕が大成功例だとは思わないですけど、引退してゴールを考えても、他の成功しているスポーツ選手に対して一切見劣りしないことをやっているんですよ。自社ビルを建てたりとか、収入面で団体の人間が生活に困ることがないようなシステムを構築したりとか、そういうことって本当に大事ですよね。選手として胸を張ることって、リングの上のことだけじゃないはずなんですよ。だから、みんながこの大晦日に向けてどういうインタビューを答えるのか凄く楽しみです。もし、ユニットがどうこうとか、どういう選手になりたいとか、夢物語だけ語っている奴がいたら凄く残念ですね。そういうのって「いつかは宇宙飛行士になりたい」とか、そんなのと同じレベルの話ですからね。

──厳しいですね。

崔 多分なれないと思って語ってるんですよ。そういうのは誰も期待していませんから。大きな夢でもそこにたどり着くための具体的なアプローチであったりを語れれば、「叶えられそうだな」と思って、読んでくれた人は感動するんです。世の中で挫折したり、苦労したり、コンプレックスと闘っている人は山ほどいる。でも、そういう人たちがプロレスを見た時に夢を実現させたりする姿に惹かれて応援してくれるわけじゃないですか? 僕はそこに近づくべきだと思うんですよ。そして、羆嵐もW-1の選手たちもそれができると思ってますから。あとはタイミング待ちです。そのタイミングで遭遇したいですよね。

──今回の羆嵐選手がそういう状態だったらベストだということですよね。

崔 そうですね。ほとんどのW-1の選手が伸び悩んでいると思うし、僕はその答えを知っているんですよ。それを導く鍵を手渡す役割だということもわかってるんで、凄く楽しみですね。

──ということは、羆嵐選手から見ると、崔選手との試合はチャンスということになりますね。

崔 僕から何かを教えてあげるだけじゃなくて僕も何かをもらうだろうしね。この試合がきっかけで彼が変わるのか、何か感じてもらえることがあるなら凄くうれしいですね。


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