終了目前の大逆転!ホーゼンストライクがオーフレイムをKO! UFCファイトナイト・ワシントンDC

Jeff Botari/Zuffa LLC/UFC

 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間12月8日(日)にアメリカ・ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナを舞台に”UFCファイトナイト・ワシントン”を開催した。
 ヘビー級のアリスター・オーフレイムとジャルジーニョ・ホーゼンストライクが激突したメインイベントは、フルラウンドの戦いにもつれ込んだ末、試合終了まで残り10秒を切った第5ラウンドにホーゼンストライクが左の一撃を当てた直後、飛び込みながら右の強打を放ったところ、オーフレイムの顔面にクリーンヒットし、一瞬、意識を失ったオーフレイムはすぐに動き出したものの、レフェリーが試合終了を宣言してホーゼンストライクの劇的なKO勝利が決まった。

■ UFCファイトナイト・ワシントン
日時:現地時間2019年12月7日(土)、日本時間8日(日)
会場:キャピタル・ワン・アリーナ(アメリカ・ワシントンD.C.)

【メインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分5ラウンド
●アリスター・オーフレイム vs. ジャルジーニョ・ホーゼンストライク○
5ラウンド(4分56秒)KO

ジャルジーニョ・ホーゼンストライク

「俺は絶対にあきらめない。必死にがんばる。スキを見つけようとしていたんだ。試合のほとんどで見つけられなかったけど、最後の最後でやっとあったからいった。彼のゲームプランは特にサプライズじゃなかったし、グラップルをかなり使ってきた。向こうは賢いファイターだし、戦い方を知っているけど、俺は勝ち方を知っている。彼が上回っていることは分かっていた。だから勝つために必死にやるしかなかった。スキを見つけてそこを突いたまでさ。3月か4月にフランシスとやりたい。そうなれば完璧だ」

【セミメインイベント】
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
△マリナ・ロドリゲス vs. シンシア・カルビーヨ△
判定1-0(29-28、28-28、28-28)

シンシア・カルビーヨ

「第3ラウンドで攻めないといけないのは分かっていたし、仕留めようとした。果たせなかったけれど、間違いなく10-8の感触はあったわ。ものすごく不運ね。もっとしっかりやらないと。フィニッシュできたはずなのに、やるべきことができなかった。彼女はタフなファイターで、12勝無敗には理由がある。私はボールを落としたわ。それしか言えない。ゲームプランに沿ってクリンチを繰り出したけど、練習してきたことができなかった。まあしょうがないわね。自分がうまくバランスの取れたファイターだと見せたかったんだけどな。グラウンドは私の舞台。もっとそれを生かせるようにしないと。また戦えて最高だったし、計量のことがあって落ち込んでいる。こういう試合は真剣に受け止めるわ。この2年はあまり運がないけれど、力を示しながらもっとうまくなる」

マリナ・ロドリゲス

「試合を通して、スタンディングのときはずっと私が試合をコントロールしていたし、最初の2ラウンドでは彼女のベストを引き出せたと思う。最後のラウンドに10-8がついたのかどうか分からないけど、しょうがないことね。グラウンドになると、彼女が体重を乗せてきたし、あの4.5パウンドがかなりの違いになっていた。彼女が計量に失敗したと分かったときはものすごく嫌だったし、ミスした体重も不満が残った。私たちが守るべき義務はただひとつ、体重を作ることよ。彼女のスタイル的に、あの体重がアドバンテージになることは分かっていたけど、UFCをがっかりさせたくなかったし、セミメインイベントを中止にしたくなかった。リスクはあったし、自分の無敗記録をかけて戦った。彼女がミスした分の体重が彼女のファイトスタイルに効いている。スタンディングのときは私が圧倒していたわ」

【メインカード】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ベン・ロズウェル
 2ラウンド(4分57秒)TKO
●ステファン・ストルーフェ

ベン・ロズウェル

「久々だ。俺にとっては4年ぶりか。ジュニオールとの試合は厳しい判定で負けて、膝の手術もあって長期間の休養に入ったから、勝利が必要だった。俺だけじゃない。家族や俺の周りにいてくれる人全員にとって必要だった。彼らを思うとうれしいよ。俺のことを信じて支えてくれる人たちがたくさんいる。だからこそ、今回の勝利がこんなにも素晴らしいんだ。勝ったことでみんなが喜んでいる姿を見ると余計にね。ファンたちもきっと、昔ながらのベン・ロズウェルの試合を見たかっただろうから、よかったな。向こうがロウの当たるところに動いてくるんだから、最悪だった。左側の腹に打ち込む必要があったから、あの後は手しか使えなかった。相手は膝蹴りを狙ってきたけど、それは分かっていたし、序盤に少し躊躇していたのはそれが理由だ。2回とも向こうがサイドに動いた。まったく同じシナリオさ。俺が今まで戦ってきた中で一番背の高いヤツだったし、それ以外のケリはちゃんとクリーンに入っている。不運だったと思う。疑問を持たれて勝ちたくない。それまで試合のほとんどで自分が負けていたから、深く攻めないといけなかったし、前に行くしかなかった。2019年はいろいろと学んだよ。3試合を戦えたけど、来年はもっとやりたい。もっとアグレッシブにいきたいし、記録を更新したい。自分自身のレコードは塗り替えられないだろうけどね。過去には1年に7試合やったことがあるけど、少なくともUFCでは4試合以上がいい。その全てに勝ちたい」

<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○アスペン・ラッド
 3ラウンド(0分33秒)TKO
●ヤナ・クニツカヤ

アスペン・ラッド

「また勝ててうれしいし、もともとの目標に向けてやっと戻ってきたって感じかしら。名を馳せて、もっとうまくなるという目標。負けた後、戻りたいと思う限りすべてを改造しようと思ったし、負けた後の気持ちは本当に強かった。勝利からたくさんのことを学ぶけど、敗北からはもっと多くのことを学ぶし、もっともっとハングリーになる。いつだって望んでいるけど、ああいうことの後には必ず別のレベルに行ける。ヤナがタフなのは分かっていたし、PIに行ったとき、彼女を見て、大きくて強そうだなと思ったし、実際にそうだった。家族と一緒に休暇を楽しむつもり。その後、いろいろと考えるわ」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
△コーディ・ステーマン
 判定1-0(28-28、28-28、29-27)
△ソン・ヤドン

コーディ・ステーマン

「正直、すべてのラウンドを自分が取ったと思っていた。コーチたちには第2ラウンドが接戦だったと言われていたから、第3ラウンドで決めてやろうって。だから、自分の頭の中では自分が2ラウンドを取ったわけだし、1点もらっているから、3ラウンドとも俺についていると思っていた。最後のラウンドも上回ったし、30-26だと思っていたから、ドローと言われたのはおかしい。俺としては判断を間違ったんじゃないかと思ったくらいだ。もしかしたら違う方にポイントを与えたんじゃないかって。暴れまわってやろうという子供のような気分だ。デュケノア戦みたいな感じがする。あの試合は俺がすべてのラウンドを取っていたのに、スプリット判定だった。ジャッジが事前にオッズを見ているのかどうか知らないけど、台無しだよ」

ソン・ヤドン

「ドローに驚きはなかった。最初のラウンドでポイントを失ったことは自分自身にものすごくがっかりしている。それが残りの試合にも響き、流れもリズムも失った。今回の試合はコントロールするのが難しかった。今の自分がいるのはチーム・アルファ・メールのおかげだ。今回の試合に向けた準備をとても支えてもらったから、すべてはコーチたちのおかげ。とにかくジムに戻って、今回の試合でダメだったところを探して、改善できるようにがんばる。今回みたいなミスはもう二度としない」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ロブ・フォント
 判定3-0(30-27、29-28、29-28)
●リッキー・シモン

ロブ・フォント

「やっと、ようやくオクタゴンに戻ってこられた。最高だよ。最初のラウンドは少し心配だったけど、落ち着いてまとめていけたし、今はまた戻りたくてたまらない。序盤にちょっとやりすぎた気がする。カルビンから“ちょっと抑えろ。ただし、危険さは保て”と言われて。それでハッとなって、基本に戻ってやることをやった。まだ学ぶことがたくさんある。最初のラウンドで冷静にならないと。最初のラウンドは落としたと思ったけど、最後の2つは取れたから、ジャッジの判定にもかなり自信が

【プレリム】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ティム・ミーンズ
 1ラウンド(2分38秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●チアゴ・アウベス

ティム・ミーンズ

「接戦で負けた試合だって、試合中は勢いがあったし、試合を楽しんできた。自分の腕が上げられて勝利を告げられるのはうれしいね。特にアウベスのようにタフな人が相手だと。年内に試合をしたかったし、自分的にはここにいるのにふさわしいと思っている。足を骨折した前回の負け試合でさえ、いけていたと思っているし、かなり競争が激しかったから、休みに入る前に華を添える勝利がほしかった。キッカーとしてのチアゴがどれだけすごいかは分かっていたし、向こうが自分に向かってきて足にチョップを食らわせようとすると見て、俺は自身を取り戻すために即座にケガしたところを試したかった。このスポーツではゼロか百かだから、まだ俺はここでやれることを自分自身に証明したかった。ボディキックを打たれたし、もう一度集中して試合を続けていくために、少し時間をかけないといけなかった。試合が進んでいくと、基本的には調子が良くなったから、冷静さを保って練習で学んだことにこだわった。このスポーツはチェスマッチだ。誰かの夢を打ち砕くか、自分の夢が打ち砕かれるか、どっちにもなり得る。だからこそみんなが大好きなのさ。リオランチョのイベントに出たい。俺はランカーじゃないけど、この階級では今のところ、かなり危険なファイターの1人だと思っている。誰か1人を指名するやつが多いけど、俺は目の前に現れたやつと戦う。UFCに任せるさ」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ビリー・クアランティーロ
 2ラウンド(3分18秒)サブミッション(トライアングルチョーク)
●ジェイコブ・キルバーン

ビリー・クアランティーロ

「UFCで初めての勝利を挙げられて最高だ。16歳とか17歳の頃からTUFを見てきたし、その時からずっとこの瞬間を夢に見ていた。いつも入場を想像していたんだ。どんな気分なんだろうって。ラッキーなことに、わりと決定的な勝利を飾れたしな。これ以上の夢はない。いけるという感覚はあった。今回の相手と長めにスタンディングでいけるかどうかは分からなかった。向こうは離れて打ってこようとすると思っていたんだ。それが彼の強みだから。自分のコンディショニングは常にいい状態だし、フルのトレーニングキャンプをやってきた相手を疲れさせることができるから、直前のオファーで来るなら時速100マイルで行けると思っていたし、結局は向こうがダメになると思っていた。コンテンダーシリーズやTUFでたくさんの経験を積んで試合に臨んだ。あの家に7週間いることはこのスポーツで他の何よりもしんどいことだって言ってきた。初めての試合だけど平均的なヤツと同じにしないでくれ。基本的にはもう前からここにいるようなもんだから。この先の数週間は、家に帰ってジムに戻り、もっとうまくなるためにどうしたらいいかをコーチと相談していく。その上でどうなるか見てみるさ。ケガはしていないから、年が明けて3カ月以内にまた試合がしたい。3月とか4月くらいがベストかな。とにかく出世街道を駆け上がっていきたい」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ブライス・ミッチェル
 1ラウンド(4分20秒)サブミッション(ツイスター)
●マット・セイルズ

ブライス・ミッチェル

「まだ負けなしなのは最高の気分だ。毎回、自分のすべてをかけて挑んでいる。試合に臨んで、家族のために戦う。俺のお気に入りのボードゲームを知ってるか? ツイスターなんだ。エディ・ブラボーの大ファンで、YouTubeで見ている。今回の試合のために必死にがんばってきたし、仕留められるとほぼ確信していた。これまでの2試合は11パウンドと15パウンドをギブアップしたから、栄養士を雇って体重を管理した。だから、こんなふうにパフォーマンスを発揮できると思っていたんだ。こういう相手と戦うときは、向こうにどれだけ強さやでかさを感じさせられるかが大事になる。マットを抑え込んだとき、向こうがずっと動き回っているのは分かっていた。とにかく耐えないといけないと思っていた。急ぎすぎるのはご法度だ。コーチがうまく調理できているぞって言ってくれていたし、骨までいかないと、グリルに肉を置いてすぐに仕上げ、なんていうわけにはいかないから、時間をかけるべきだってことは分かっていた。少し休んで、スキルを磨いてもっと強くなる」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョー・ソレッキ
 判定3-0(30-26、30-27、30-26)
●マット・ワイマン

ジョー・ソレッキ

「UFC初勝利は最高の気分だ。UFC独特の緊張が少し心配だった。特にベテランのマットのような選手と戦うことになったからね。正直、これほどいい感じだったことはない。デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズが間違いなく今回の準備に役立ってくれた。アドレナリンを出すんだったら、このビジネスで最も重要な3人が見ている前で戦うときさ。デイナは今回来ていないけど、たくさんのサポーターが来てくれているから、力を出せた。今回の試合は気が気じゃなかったんだ。2回の判定に1敗していたけど、今日は圧倒だった。最初のラウンドは10対8だと思ったし、第2ラウンドはプッシュし続けて、一度も疲れることはなかった。自分にとっては最高の試合。ベテランと戦い、3ラウンドを戦い抜き、トラッシュトークでも熟練したベテランみたいだっただろ。自信しか湧いてこないぜ。将来は明るいと思っている。今の最初の契約をしっかり生かして次につなげて、妻に恩返しだ。家族のためにがんばる。だから、次に誰が相手だろうとやってやる」

【アーリープレリム】
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○ビルナ・ジャンジロバ
 2ラウンド(1分16秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●マロリー・マーティン

ビルナ・ジャンジロバ

「今回が私の本当のデビュー戦みたいな感じね。最初の試合は直前のオファーだったし、ちゃんと準備する時間がなかったけれど、今回はフルキャンプができて、すべて予定通りにいったから、これ以上の満足はないわ。彼女があんなにテイクダウンを狙ってきたことにそれほどびっくりはしていない。彼女の試合を見ればずっとそうしていたのは分かるから、予想していたこと。スタンドで少し違うことをやってくるかなと思っていたけど、いつも通りだったわね。向こうのチョークはいい挑戦だったと思うけど、私が良いポジションにいたから、どれもさほど危険は感じなかった。今思うのは、すぐの話をすれば家にかえって友達と勝利を祝いたい。長期的な話をすると、チャンピオンになるためにInvictaからやってきて、ここにいる。そのためにトレーニングもしている。だから、一歩一歩ランキングを上がって、たどり着きたい」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○マフムート・ムラドフ
 3ラウンド(4分09秒)KO
●トレバー・スミス

マフムート・ムラドフ

「アメリカでの初試合だったけど、これが最後じゃない。ここに来られてうれしいし、このカードで幕開けは満足だ。UFCで初めてのKOはうれしい。ハッピーだよ。3カ月くれればUFCとファンに俺のビッグパワーを見せられる。これまではずっと2週間とか3週間だったけど、今は2カ月間のフルキャンプができるし、みんなに力を見せられる。もしかしたら来年もまた6試合できるかな。契約を待っている。次の試合は3月か4月か、UFCがランキングの近い選手を用意してくれるだろうけど、俺は何だって行くつもりだ」


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