(C)ACA
11月15日(現地時間)にポーランド共和国ワルシャワで『ACA 101』が開催された。
ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
今大会はポーランド大会という事で地元ポーランンド勢が多く抜擢され、メインではポーランド戦士のピョートル・ストルスがヴィタリー・ネムチノフと対戦した。ポーランド対ロシアという対抗戦となるが、下馬評は地元ストルスが圧倒的だ。試合もストルスが圧倒し、打撃で優位に立つ。しかしネムチノフも粘り、なかなかグランドは許さないものの、終始、バックを奪って攻めたストルスが判定で勝利し、地元で祝福されたのだった。
セミファイナルでは元UFC戦士であるダニエル・オミランチェクがデニス・スモルダレフと対戦。こちらも下馬評では地元オミランチェック優勢だ。試合もスタンドの攻防からスモルダレフのキックを掴んだオミランチェクが、そのまま殴り倒してパウンド、そしてキムラを仕掛ける。なんとか耐えたスモルダレフがスタンドに戻し、金網に押し込もうとすると、オミランチェクが強烈な肘打ちでスモルダレフの顎を打ち抜いた。これでスモルダレフは崩れ落ちて完全に失神。追撃の必要もなくオミランチェクが衝撃的なKO勝利となり、地元の観客が沸き返ったのだった。
また元UFCや他団体の王者クラスも次々と参戦しており、元UFC、WSOFトーナメント優勝などの実績を誇るブライアン・フォスターがアミルカン・アダエフと対戦。いきなりアダエフに顎を打ち抜かれたフォスターはダウンを喫するもなんとか立て直す。しかし2R、グランド状態でフォスターがキックを放ってしまい、これでフォスターが反則負けとなってしまった。
更にUFC無敗だが、ドーピング検査にひっかかって離脱したルスラン・マゴメドフはLFAなどで活躍してきたダニエル・ジェームスと対戦。プレッシャーをかけるジェームスに苦戦するも、有効打撃の差でかろうじてマゴメドフが辛勝した。更にFFCヘビー級王者のシェルトン・グレーブズも参戦するも、アリハン・バハエフのカウンターを食らってダウン。追撃のパウンドを浴び続けレフェリーがストップし、バハエフがグレーブズに勝利した。
■ ACA 101
日時:2019年11月15日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ワルシャワ
<ミドル級>
○ピョートル・ストルス(ポーランド)
判定
●ヴィタリー・ネムチノフ(ロシア)
<ヘビー級>
○ダニエル・オミランチェク(ポーランド)
1R TKO
●デニス・スモルダレフ(エストニア)
<ウェルター級>
○エリアス・シウヴェイロ(ブラジル)
判定
●アスランベク・サイドフ(ロシア)
<ライトヘビー級>
○カロル・セリンスキ(ポーランド)
判定
●サミ・アンタル(チュニジア)
<ライト級>
○アミルカン・アダエフ(ロシア)
2R 反則
●ブライアン・フォスター(米国)
<ヘビー級>
○ルスラン・マゴメドフ(ロシア)
判定
●ダニエル・ジェームス(米国)
<ヘビー級>
○アリハン・バハエフ(ロシア)
3R TKO
●シェルトン・グレーブズ(米国)
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
水曜生TV戦争からシカゴ週末連戦へ~NWAジム・コーネット失言問題
※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’19年11月28日号デストロイヤー ノア 新日 大物NY集結 ラウェイ 氏神一番ヤマモ酒