マゴメドシャリポフがケーターに完勝!ボルコフはハーディにユナニマス判定勝ち!UFCモスクワ


Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間11月10日(日)にロシア・モスクワにあるCSKAアリーナを舞台に”UFCファイトナイト・モスクワ”を開催した。
 メインイベントとして行われたザビット・マゴメドシャリポフ対カルヴィン・ケーターのフェザー級マッチは地元ファンの声援を後押しにしたマゴメドシャリポフがユナニマス判定で勝利を挙げている。なお、通常、メインイベントは5分5ラウンドで争われ、今回は直前にメインイベントのカード変更があったため、5分3ラウンドの対戦となった。
 また、セミメインイベントで実現したアレクサンドル・ボルコフとグレッグ・ハーディのライトヘビー級マッチは、地元戦に挑んだボルコフがユナニマス判定で勝利を収めている。

■ UFCファイトナイト・モスクワ
日時:現地時間2019年11月9日(土)、日本時間10日(日)
会場:CSKAアリーナ(ロシア・モスクワ)

【メインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ザビット・マゴメドシャリポフ
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●カルヴィン・ケーター
ザビット・マゴメドシャリポフ

「ケーターはものすごくタフだ。第3ラウンドにあれほどプレッシャーを受けるとは予想していなかった。今回の試合のために、ダゲスタン、タイ、モスクワで準備を進めてきた。UFCでは6勝0敗だ。ホロウェイとヴォルカノフスキーの勝者とやりたい。もし試合を組んでくれたら、5ラウンドを戦う覚悟はできているし、次はもっとうまくやってみせると約束する」

【セミメインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アレクサンドル・ボルコフ
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●グレッグ・ハーディ
アレクサンドル・ボルコフ

「試合は全体的に予想していた通りにいった。でも、しばらくやっていなかったから慎重に戦う必要があった。あまり早いうちに試合を決めたくなかったんだ。オクタゴンを感じるチャンスが欲しくて。ミスを犯すのが怖かったからさ。危険度合いがかなり高かったしね。全体としてはまずまずの試合だったけど、ファンにはあまり見応えがなかったかもしれない。でも仕事は果たした。そして、さらに次に進んでもっと強い相手とやるチャンスを得たと思っている。グレッグ・ハーディはでかいし、フィジカルも強いから戦うのに苦労する。一般的じゃないジャブも打ってくる。離れようとしているときは居心地が悪そうだった。でも、基本的にはいい試合だったし、ファイターとしてどう成長すべきか今なら理解している。ドス・サントスとの戦いが終わっていない。正直、もっと勝ちたいし、最終的にはベルトをかけて戦いたい」

【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ダニー・ロバーツ
 2ラウンド(4分54秒)KO
●ゼリム・イマダエフ
ダニー・ロバーツ

「あいつにリスペクトってものを教えてやりたくてね。最高の気分だ。待ち遠しかったぜ。外から見ている人がかなりいたからな。みんなが俺たちを見て、どんなパフォーマンスをするのか見ている。俺のことを疑ってみていたヤツらに言いたい。今はなんて言うんだ? ってね。強くなって戻ってきた。取り組まないといけないことはあるけど、それでも、トップに上り詰めてみせる。どでかい計画があるのさ。それを実現させようとする俺は誰にも止められないぜ。次の試合は地元でやりたい。それでランキングを上げるんだ。ビッグファイトがいいな。やりたいやつがいたらやる」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○エド・ハーマン
 判定3-0(27-30、28-29、27-30)
●カディ・イブラギモフ
エド・ハーマン

「もうちょっとスマートに行ってあまり大きな打撃を食らわないようにしようと思ったんだけど、激闘になることは分かっていた。向こうはケンカっ早いし、俺もそうだから、いいケンカだっただろ。次がどうなるかは分からない。家に帰って家族と話してみる。年を取ってきたし、もうこれをやるのも楽じゃない。ただ、離れるのもつらい。それが自分の中にいるコンペティターだ。春には戻ってきたいと思っている。相手は特にない。1試合ずつ挑むだけさ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ロッコ・マーティン
 判定3-0(27-30、28-29、28-29)
●ラマザン・エミーフ
ロッコ・マーティン

「ラマザンは思っていたよりもタフだった。ジャブが簡単に決まると思ったんだけどな。向こうはいいジャブを放ってきたし、予想していたよりも速かった。フィニッシュしたかったけど、エキサイティングな試合になった。もっとハードなペースになるようにプッシュできたけど、相手の打撃がすぐそこにあったから。彼は俺のパワーをリスペクトしてくれていて、すごく良いゲームプランを立ててきたと思う。勝利街道に戻る必要があったんだ。ラマザンはたぶん、UFCの無名の中じゃ一番タフだと思う。トップ15のファイターもほとんどがやられてしまうかもな。誰もロシアにきて彼と戦いたがらない。俺はすぐにまた試合がしたいし、良いショーを見せたい。次はニコ・プライスがロジカルな選択肢かな。トラッシュトークもしていたし、クソ野郎だと思っているからな。あいつはそれほど良くないだろう。ダメすぎてワイルドに見せないといけないから興奮しているんじゃないか」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○シャミル・ガムザトフ
 判定2-1(28-29、29-28、29-28)
●クリッドソン・アブレウ
シャミル・ガムザトフ

「かなり圧倒されている。友達や愛する人たちがたくさん応援に来てくれているんだ。基本的には自分との戦いで、疲れないことだった。勝ったけど、でもタフな試合だった。満足している。最初のラウンド序盤は向こうのケリをブロックして、それで膝に痛みがあった。自分の動きがぎこちなくなって、うまく発揮できなかったんだ。ハードだった。ケガに対してどうすればいいか分からなくて。いろいろと試したんだけど・・・でもまあしょうがない。結果にはとても満足しているけれど、試合をもう一度見てみないと。俺の手を挙げてもらった瞬間から何も分からない。家に戻ったらコーチと一緒に試合を見直すよ。たぶん、いろいろと取り組むべきところがあるはずだから。次に誰とやりたいかもあとで確認してみないとな。これまではクリス・ワイドマンと戦えたらと思っていたけど、今は遅らせるのがいいように思う。かなりタフだろうから」

【プレリム】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○マゴメド・アンカラエフ
 3ラウンド(0分29秒)KO
●ダルチャ・ランギアムブーラ
マゴメド・アンカラエフ

「第1ラウンドは何かが変だった。少しミスもあったけど、うまく立て直してからはすべてがスムーズにいった。結果にはとても満足しているけれど、ミスがいろいろあった。ケリでノックアウトしたかったのに、距離感がつかめず、向こうのテンポもつかめなかった。最初のラウンドが終わってからはそれが分かるようになったし、すべて思い通りにできた」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ルスタム・ハビロフ
 判定3-0(30-27、29-28、29-28)
●セルゲイ・カンドチコ
ルスタム・ハビロフ

「試合は予想通りだった。ド頭から打撃で攻めていけば第3ラウンドには向こうが疲れるだろうと思っていた。相手のフィジカルがあんなに強いとは思っていなかったんだ。ダブルレッグのテイクダウンを狙ってきた時なんかは特にそう。常に両手で俺の手首をつかんでいた。フィジカルが強くて抜け出せなかったんだ。でも、第3ラウンドは向こうが疲れ始めていて、こっちがダブルレッグのテイクダウンを仕掛けるべきだと気づいた。自分のパフォーマンスにはとても満足している。次の対戦相手が誰になるのか全然分からないけど、この階級の地盤を固めてもっとがんばらないといけないのは分かっている」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○カール・ロバーソン
 3ラウンド(4分01秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ロマン・コプィロフ
カール・ロバーソン

「これがあるから戦っているのさ。今回は相手の地元だったから、向こうが来るのは分かっていた。ヤツはファンのためにがんばるしかなかったからな。相手は新顔だけど、今日は力を示していたと思う。緊張していなかったしね。しっかり向かってきた。思っていたよりも速かった。経験の差かな。経験を積めば大丈夫だろう。俺は結果を残したかったし、フィニッシュしないといけないと思って試合に臨んだ。判定なんてゴメンだ。特に相手の母国ならなおさらね。エリク・アンダースとやりたい。彼は戦うのが好きだし、俺もそう。やろうぜ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ダビッド・ザワダ
 1ラウンド(2分50秒)サブミッション(トライアングルチョーク)
●アブバカル・ヌルマゴメドフ
ダビッド・ザワダ

「1ラウンドだったけど、あまり焦りたくはなかった。ゆっくりスタートしたかったんだけど、2回も良いジャブを食らった。だから前に出ていったらテイクダウンを取られたけど、その対策はしてあったからな。俺はグラウンドに強いし、関節技を仕掛けるのもうまい。向こうが立とうとしていたけど、そこを捕らえるのさ。勝利できてうれしい。いい気分だし力がみなぎっている。俺にとっては重要な勝利だ。落ち着いていけた。しっかり臨んで向こうのミスを生かしたんだ。次にやりたい誰かはいないけど、今回の相手はビッグネームだったし、またビッグネームとやりたい。トップ15の誰かだといいな。ヤツら全員をぶっ倒していく。またビッグネームとやれたらうれしい」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ルーズベルト・ロバーツ
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●アレクサンダー・ヤコブレフ
ルーズベルト・ロバーツ

「もう少し打撃を入れていきたかったのに、向こうのテイクダウンが強力だった。かなり慎重にならないといけなかったけど、ほとんどは思っていた通りにできたと思う。もっとうまくやれたという気持ちはあるけどな。もっとまともにやれたはずだけど、勝ちは勝ちだ。それには満足している。もっとうまくなって戻ってくる。今は家に帰ってタコスを食べたい。来年、次にどうするかを決めようと思う」

<女子バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○パニー・キアンザド
 判定3-0(27-30、27-30、27-30)
●ジェシカ・ローズ・クラーク
パニー・キアンザド

「私は普段、泣き虫なんだけど、泣けないくらい本当にうれしい。とても圧倒されているわ。向こうからもっとプレッシャーをかけられると思っていたし、テイクダウンを狙ってくると思っていた。私はテイクダウンが多めに思えるかもしれないけど、打撃も全然問題ない。どの部分でも自分が勝っていると思っているし、とにかく楽しみたかった。ランキングの上位にいる人とやりたい。自分が今、どのくらい上位にいるのか分からないけどね。また戦いたいし、12月か1月かも。すぐにまた戦いたい。体調はバッチリよ」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○デビッド・グラント
 判定2-1(28-29、28-29、29-28)
●グリゴリー・ポポフ
デビッド・グラント

「グラウンドでもう少しいけると思っていたのに、向こうがうまかった。アームバーはかなり深く決められたし、抜け出すのが大変だった。相手を尊重していないわけじゃなくて、打撃の方がうまいと思っていただけ。速すぎる感じがしたし、彼はつかまえにくかった。今回の勝利には大喜びだ。次に誰とやりたいとかはない。誰とでも戦う。また勝ててとにかくうれしい。すぐにまた試合を組んでもらえることを願っている」