両国に鳴り響いたパワーホール! 立会人・長州力が見守る中で杉浦がエルガンとのタフマッチを制してナショナル初代王座戴冠 ノア11・2両国

 2日、今年に入って新経営陣となったノアが集大成としての年間最大ビッグマッチとなる両国国技館大会を開催した。

 セミファイナルはナショナル初代王者決定戦として、杉浦貴とマイケル・エルガンが対決。特別立会人として長州力がテーマ曲「パワーホール」に乗って登場し、ファンを喜ばせた。スーツ姿の長州は試合前にベルトを持ち、杉浦・エルガンとの記念ショットに収まる。ナショナル王座での毎回の光景となっていくのだろうか。

 ノア初登場となるエルガンは全開だ。エプロンでのデスバレーボムで杉浦の動きを止めにかかる。期待以上の肉弾戦となったが、リング内でのデスバレーボムは徹底して封じた杉浦。ジャーマン、ランニングエルボーから続けざまに、この日2発目の五輪予選スラムを繰り出す。さすがのエルガンも3カウントを聞くしかなかった。

 闘い終わってノーサイド。長州のとりなしもあって、敗れたエルガンは杉浦と健闘を称えあう。ナショナル王座のベルトは“日の丸”があしらわれており、元自衛隊の杉浦にはうってつけ。ノア20周年となる2020年は杉浦にとってもデビュー20周年となる。どのような顔ぶれを相手にした防衛ロードが組まれるのか注目だ。

 
■ プロレスリング・ノア NOAH the BEST 2019~美学のある闘い~
日時:11月2日(土)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆5523人(満員=主催者発表)

<第1試合>
岡田欣也
〇イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
KAZMA SAKAMOTO
  6分08秒 ムーンサルトプレス⇒片エビ固め
●熊野準
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ

<第2試合 NOAH the CLASSIC>
●井上雅央
齋藤彰俊
  10分10秒 サムソンクラッチ
〇百田光雄
本田多聞

<第3試合>
NOSAWA論外
大原はじめ
〇桜庭和志
  8分20秒 足4の字固め
宮脇純太
●Hi69
西村修

<第4試合>
●スペル・クレイジー
田中稔
望月成晃
  11分30秒 ボストン・ニー・パーティ⇒片エビ固め
クリス・リッジウェイ
小峠篤司
〇エディ・エドワーズ

<第5試合>
〇藤田和之
  7分57秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
●谷口周平

<第6試合 GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者]
〇タダスケ
原田大輔
  10分58秒 アウトキャスト⇒片エビ固め
●鈴木鼓太郎
小川良成
[第32代選手権者]
※小川&鼓太郎組が6度目の防衛に失敗、原田&タダスケ組が第37代王者となる

<第7試合 GHCジュニア・ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●YO-HEY
  14分11秒 ヘデック⇒片エビ固め
〇HAYATA
[第40代選手権者]
※HAYATAが2度目の防衛に成功

<第8試合 GHCタッグ選手権試合>
[挑戦者]
稲村愛輝
●マサ北宮
  17分02秒 ヴァーティカルスパイク⇒体固め
潮崎豪
〇中嶋勝彦
[第51代選手権者]
※中嶋&潮崎組が3度目の防衛に成功

<第9試合>
〇グレート・ムタ
  12分05秒 シャイニングウィザード⇒体固め
●丸藤正道

<第10試合 GHCナショナル選手権初代王者決定戦>
●マイケル・エルガン
  21分35秒 オリンピック予選スラム⇒体固め
〇杉浦貴
※杉浦が初代王者となる

<第11試合 GHCヘビー級選手権試合>
[挑戦者/N-1 VICTORY 2019優勝者]
●拳王
  31分10秒 タイガースプレックスホールド
〇清宮海斗
[第32代選手権者]
※清宮が6度目の防衛に成功

<大会レポートは11月14日号(11月8日発売分)に収録されます>